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20.

私は、そうなりうるとは思いもかけなかったほど、大きな人格的インパクトをHHに与えてしまったようだ。彼の最新のオフィス間メモほ季刊誌からの断りの添書のように読め る――「きみのスキリマン描写は充分に具体的でばない。彼はどういう姿をしているのか含どのように喋るのか? どういう種類の人物なのか?」

実情をわきまえていなかったなら、私は彼がパリジンを服用しているのではないかと疑ったかもしれない。



T. M. ディッシュ『キャンプ収容』 野口幸夫訳     平成18年7月16日