パネル すべてのふるまいを変えるには、 メインメニュー から パネル -> 全体のプロパティ... を選ぼう。
すると パネル全体の設定 ダイアログが出てくる(このダイアログは GNOME コントロールセンター の一部だ)。このダイアログで、全 パネル 共通の各種設定が変えられる。
パネル全体の設定 ダイアログには、タブが5つついている: アニメーション , ボタン , パネルオブジェクト , メニュー , その他 だ。それぞれをこれから説明していこう。
アニメーションを有効にする :これは パネル や引き出しが開いたり閉じたりするときに、アニメーションをするかどうかの指定だ。
アニメーションは一定速度にする :デフォルトだと、アニメーションはゆっくりはじまって、だんだん加速する。このオプションを有効にすると、加速しなくなる。
[アニメーションの描画速度] 自動的に隠す :自動的に隠れる設定の パネル が、マウスが離れてからどのくらいの時間で隠れるかを設定する。いちばん遅い設定が 1 で、最速が 100だ。
[アニメーションの描画速度] 自分で隠す :これは パネル の 「隠す」ボタン(隠蔽ボタン) を押したときの隠れるスピードだ。いちばん遅い設定が 1 で、最速が 100だ。
[アニメーションの描画速度] 引き出しのスライド : パネル で引き出しボタンを押したときにどのくらいの速度で飛び出してくるかを指定する。 いちばん遅い設定が 1 で、最速が 100だ。
[自動的に隠す] 遅延 (ms) :もしマウスが離れたら最小化する設定の パネル があれば、ここで最小化するまでの時間を指定できる。マウスが離れると パネル はカウントダウンをはじめる。最小化した パネル の上をマウスが通過したら、パネルはまたあらわれる。この時間はミリ秒単位で指定する。
[自動的に隠す] 大きさ (ピクセル) : 自動的に隠れる設定の パネル が、最小化したときにどのくらい表示されるかを指定する。 パネル をもとの大きさにするには、ポインタが パネル 領域に入ればいい。
この部分では、各種ボタンの見かけを設定できる。ボタンというと、ランチャボタン、メニューボタン、引き出しボタン、特別ボタン(たとえば ログアウトボタン や ロックボタン )だ。
ボタンタイプ :設定したいボタンの種類を選ぼう。
タイル可能 :このチェックボックスは、 パネル 上の指定ボタンの背景タイルを有効にする。
通常タイル :これは普通の(押されていない)状態で使う画像を示す。別の画像ファイルを選ぶには、ここに表示された画像をクリックするだけ。するとアイコンブラウザが出てくる。このオプションにアクセスするには、上の「タイル可能」を有効にしておくこと。
クリックドタイル :これは、下がった(つまり押した)状態のタイルに使う画像を示す。別の画像ファイルを選ぶには、ここに表示された画像をクリックするだけ。するとアイコンブラウザが出てくる。このオプションにアクセスするには、上の「タイル可能」を有効にしておくこと。
境界線の幅 (タイルのみ) :これはアイコンのまわりの縁取りの幅を決める。たとえば、もし縁取りの幅を 5 にしたら、少なくともアイコンの周囲5ピクセルにはタイルが表示される。必要ならばアイコンの用が刈り込まれる。これは、ふつうはタイルを覆ってしまうようなアイコンを使うときにはとても便利だ。このオプションにアクセスするには、上の「タイル可能」を有効にしておくこと。
深さ (押したときのずれ) :これは、アイコンを押したときにそれがどのくらいずれるかを決める。このオプションにアクセスするには、上の「タイル可能」を有効にしておくこと。
このタブには、すべてのボタンに同時に影響するオプションが3つある。
ボタンをパネルの端と同じ高さにする :これはボタンと パネル のふちがそろうようにする。もしこのオプションが有効になっていなければ、ふちどりの幅の設定が使われる。デフォルトではこのオプションは無効だ。
カーソルが上に来た時のみボタンのタイルを表示する :このオプションが有効だと、タイルはカーソルがボタンの上にあるときにだけ現れる。
マウスが来たときボタンを明るくする :このオプションを選ぶと、マウスカーソルがそのボタンの上にきたらそれが明るくなる。
このタブは、 パネル 上のオブジェクトの配置と移動に関わるオプションを表示する。
デフォルトの移動方式 :ここでは パネル 上でオブジェクトを動かすときのデフォルトモードが選べるのだ。選択肢としては:
切り替え移動 :移動中のオブジェクトが別のオブジェクトにあたったら、場所が入れ替わる。
自由に移動 :移動中のオブジェクトは、別のオブジェクトにあたるとそれを「飛び越え」て、ほかのオブジェクトはまったく動かない。これは パネル 上のいまのオブジェクト配置が好きで、それを変えたくないなら便利なオプションだ。
押し移動 :移動中のオブジェクトは、行く手のオブジェクトもいっしょに押して動かす。雪かきみたいな感じだね。
また、デフォルトのふるまいをオーバーライドするには、指定のキーを押しながら移動すればいい。 シフト キー(「押しのけ」モード)、 Ctrl キー (「入れ替わり」モード) Alt キー(「自由」モード、つまりほかのオブジェクトをじゃませずに飛び越える)。
埋める(Padding) :これは、 パネル 上のオブジェクト同士の間の余白(パディング)を指定する。指定はピクセル単位だ。
このタブでは、 パネル メニューの見かけを変えるオプションを指定する。
大きいアイコンを使う :これはメニューで使うアイコンをデフォルトサイズより大きなものにする。これがつかいものになるのは、画面が大きい (1280x1024 以上)人だけだろう。
[...] ボタンを表示 :これは — This will add small buttons labelled by three dots (...) to all the items of the メインメニュー のアイテムすべての末尾に、三点リーダ (...) のついたボタンをくっつける。このボタンを左マウスボタンでクリックすると、そのアイテムの ポップアップ メニューが出てくる。これは、そのメニューアイテムをマウスの右ボタンでクリックしたときに出てくるモノと同じものだ。
パネルの外側にポップアップメニューを表示 :このボタンがオンになっていると、ポップアップメニューは パネル から離れたところに出てくる。オフになっていると、ポップアップは パネル に重なって出てくる。重なるようにすると、画面が小さかったりデスクトップがごちゃごちゃしているときには便利だ。
メニューをメモリ内に保持 :これはメニューをメモリ内に保持しておいて、追加項目がないかいちいちスキャンしなおさないようにする。これは GNOME の速度向上にはなるけれど、でもメニューに項目を追加してもそれがすぐに反映されない恐れも出てくる。
一般メニュー :この部分は 一般メニュー の設定をするところだ。一般メニューは、 パネル を右クリックするか、キーボード・ショートカットを使って呼び出すメニューだ。可能なサブメニューのそれぞれ( プログラム , お気に入り , etc.)について、それが 一般メニュー の一部になるか、サブメニューにするか、表示しないかを選べる。これらサブメニューの説明は メインメニューの構成部分 という節 を見てね。
The その他 タブには、ほかにはおさまらなかったカスタマイズ可能なふるまい用のオプションが入っている。
ツールチップスを表示する :このオプションでは、ポインタが パネル 項目の上で止まったときにツールチップ(ヒント)を表示すべきかどうかを指定する。
ランチャが押されたら、その引き出しを自動的に閉じる :デフォルトだと、引き出しの中のアイテムを選んでも、引き出しは開いたままだ。マウスで閉じるまで開いたままなので、うっとうしいことがある。このオプションを選んでおくと、引き出しの中身の項目を選んだら、その引き出しは自動的に閉じる。
マウスが来たとき、パネルを上げる :GNOME 準拠でないウィンドウマネージャは、 パネル の処理がわからない。おかげで、 パネル がアプリケーションに隠れたりすることがある。この機能を有効にしておくと、 パネル マウスが上に来たらパネルは自動的に画面の最前面に上がってくる。
パネルをウィンドウの下に置く :GNOME 準拠のウィンドウマネージャを使っているなら、ウィンドウマネージャは パネル のふるまいがわかっている。このオプションを選ぶと、ウィンドウマネージャと GNOME は、アプリケーションが パネル の上にもくるようにする。これは小さな画面だと便利だ。
パネルの削除をダイアログで確認する :このオプションが有効だと、 パネル を削除する前に、確認のダイアログが出てくる。
このタブはまた、いくつかグローバルなキーバインディングを設定できる。 一般メニュー (ie. ポップアップメニュー ) と プログラムの実行 ダイアログを呼び出すキーの二種類だ(それぞれデフォルトのキーバインディングは Alt + F1 と Alt + F2 だ)。これらのキーバインディングを変えるには、ドロップダウンの一覧からキーを選ぶか グラブキー...(キーの記録) ボタンを押してから、希望のキーを押せばいい。
メニューキーとウィンドウキーを使う | ||
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ウィンドウズマシンのキーボードには必ずある特別なキーである メニュー と ウィンドウズ キーも、このキーバインディングで使えるはずだ。もしこれらのキーで問題が起きたら、いちばんありそうな理由は X サーバの設定がまちがえていることだ。つまりインストール時に選んだキーボードの種類が、実際のキーボードと一致していないんだろう。もし XFree86 サーバを使っているなら、これは設定ファイルを手動で書き直せば解決する。問題のファイルの名前は XF86Config で、ふつうは /etc か /etc/X11 ディレクトリにおいてある、このファイルをテキストエディタ(ワープロは使わないこと!)で開いて、 XkbModel ということばのある行を探そう。それを
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XF86Configの編集には注意! | |
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XF86Config ファイルの編集でまちがえると、キーボードや画面が X ウィンドウシステムで使えなくなるかもしれない。このファイルを編集するときには、バックアップをとっておいて、 X ウィンドウや GNOME を使わずにターミナルからそれを復元できるようにしておこう。このやりかたがわからなければ、このファイルにはさわらないこと。 |