最近の噂
風の噂ではございますが……
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2008/12
宴会に お呼ばれしたら、ゲーノー人がいっぱいいてびびった。懐かしきシノラーがいて、イーディー・セジウィックまがいにすんげー可愛くて、なんか信じられませんでした。一青窈がサンタ服でくねくねしてて、雑誌写真なんかで見るのの百倍くらいのきれいさで死にそうでした。サエキケンゾウがいて、ホントにああいう眼鏡をかけていて、なんかそれだけでどうしようと思っただけでなく、親しくお話いただきまして、おそれ多うございます。それでもって、杉本哲太もいて、そのお嬢さんは十一歳なのに実にできたお嬢さんでたいへんに感動(うちの甥っ子どもは見習うように)。さらにぱひゅーむ/3 もいて親しくお話などしたのだようらやましいかね田崎君。そして個人的には、Polysics のおねえさまがいらっしゃいまして、サインもいただいて写真まで撮らせていただいてファン冥利でございます。なので皆様、ちゃんとDVD を買うように 。長生きしてよかったー。(2008/12/25, id )
今日に なって、翻訳のゲラがやたらにきた。三冊分。うわああ、正月はこれでつぶれてしまいそう。(2008/12/23, id )
飛行機の 中で、「ダークナイト」「ハムナプトラ3」を見た。前者は確かにとても疲れたが、バットマンが悪者役を引き受けるべき理由がよくわからん。事故死にしておけばよかったのでは……なんて野暮なつっこみはなしか。ハムナプトラは、もうどうしようもない駄作だが、ブレンダン・フレーザーはなんだか一向に歳をとらず、息子役のほうが老けて見える。あと、『アイアンマン』のエンドロールの後に変なのがくっついているのに気がつく。えー、まさか続編は『アベンジャーズ』にする気か? 本当に子供だましのバカ映画にしかならんぞ。キャプテンアメリカだの、巨大化したりする人間だのがいささかでも説得力持つわけないのに……(2008/12/23, id )
お掃除 ロボットくんのバッテリーがそろそろダメになってきたので、安くすませようと思ってバッテリパックの中身だけ入れ替えるキット を買ったが、いやこれが大変。バッテリーパックは、ネジをはずしただけではふたが取れない! ふたが完全にのり付けされている! マイナスドライバーをトンカチで慎重にたたき込んで、30分くらいかけてようやくふたをはがす。それさえ終えれば問題なく交換できたが、これはふつうは素人さんの手におえないでっしょー。(2008/12/23, id )
今月は エジプトへ行き、その後エチオピアへ。エジプトは、自動車が信号をほとんど参考程度にしか考えていないのと、その信号すらろくにないため、道を渡るたびに寿命が一週間ずつ縮んだ。ついでに空気の汚さもすさまじい。ピラミッドは予想していたより遙かにでかいが、ほとんど街中にあるのは拍子抜け(絵はがきなんかに写っているカメラ位置のすぐ後ろは普通の町)。ピラミッドの地域に入るチケットと、ピラミッドそのもに入るチケットは別なので注意しよう! 入場のときにまとめて買っておかないと大変。あと、たくさんいるラクダ使いどもは、タバコをくれとか写真だけとかいろんなことを言うが、本当にラクダに乗る気がなければ一切無視すること。非常に不愉快な目にあったので。
エチオピアは、エチオピア飯がすばらしい。そこらで飲むコーヒーが安くてうまい。また行きたいところだけど……。どっちの国も、かつて社会主義を経験しているので、ソ連製の旋盤とか北朝鮮製の旋盤が平気で使われているのには驚いた。(2008/12/23, id )
2008/11
以前に 紹介した『チョコレート』、見た(ラオスでDVD売ってた)。すげー。日本のヤクザ(阿部寛)は倒される側ではなく、この女の子のお父さんなんですねー。お母さんがかつてタイヤクザの情婦だけど阿部寛とできてしまい、二人の子が主役なんだけど、自閉症で、でも反射神経だけはよくて、という。で、お母さんの病気治療費で借金取り立てをはじめて、そしたらかつてのヤクザが追いかけてきて、という話(英語字幕が機械翻訳で漠然としかわからん)。ムエタイよりはカンフー的な格闘技だけど、スタントなしのフルコンタクト格闘かなりすごい。日本アイドルの腰の入ってないへなちょこバトルなんか目じゃない。ちょっとキルビル青葉屋もどきが入るけど(あとキルビルじみたアニメも)、実にお見事。その後のタニヤの屋外大立ち回りもかなりすごい。あと、エンドロールで流れる NG の映像は本当に痛そうっつーか、人命の安いところでしか撮れないのがよくわかる。見て絶対損なし。 (2008/11/30, id )
ところで 柳下は香港でファスビンダーを買った そうで、ラオスにもファスビンダーの『ベルリン・アレキサンダー広場』15時間がセットであって買おうかとは思ったんだが、おまえホントにそれ見るのか、と言われると考えてしまう。見るにしても、ご飯作ったり皿洗ったりしながら見たりして、どんどん早送りにして見てしまいそうではありませんか。映画館の暗い中で我慢してタラタラ見ていてうんざりしてきた頃にあらわれる快感ってのは一部の映画には確実にあるんだが、DVDではそれはなかなか…… ストローブ/ユイレとか、本気できみたちあれをDVDで見るの? そういえば、年末にビクトル・エリセのDVDセットが再発らしいが、あれはDVDでもオッケーではないかと。 (2008/11/30, id )
写真はAP
うわあ 、今日日本に帰り着けたのは、数時間差の幸運 だったみたい。バンコク市内へ出てみようとか思わなくてよかった! ヘタすりゃ足止め食らってたところだ。くわばらくわばら。日本向けの深夜便は飛んだのかなあ。でも空港までたどりつけなかった人も多かったはず。かわいそうに。でも PAD はどう見ても増長して加減がきかなくて引っ込みがつかなくなっているので、そろそろ血を見る事態になりそう。 (2008/11/25, id )
うわおう 、森山さんとこ経由で知ったすごい研究。地球温暖化はなんと氷河期を食い止めていた! わははは。なんだか著者たちはいっしょうけんめい日和って「だが、地球温暖化で氷河期が食い止められているからといって、安心しているわけにもいかない。地球は歴史上、類を見ないほど異常な気候に突入しようとしている」というけれど、安定して氷河期でいるよりは、不安定でも暖かいほうが絶対いいよー。
これが正しいなら、温暖化による破滅か現状維持の地球か、という排出阻止論者たちの議論はまったく成立しなくなるし、「後悔を避けるために効果がなくても無駄なことをやるべき」という小島寛之などの嘆かわしい議論も成立しなくなる。温暖化か現状維持か、ではなく温暖化か氷河期か、という選択だったら? あやしいリスク選好談義をもとに、温暖化による大被害のリスク確率がちょっとでもあるなら、すさまじいコストをかけてでもそれを阻止するのが正当化されると論じる人たち(残念ながらクルーグマン含む)がいるけれど、この論文に少しでも正当性があるとすれば(少しはあると思う)、氷河期で人類が大被害をこうむる確率がちょっとでもあるんだから温暖化による被害くらい我慢すべきだという議論をその人たちは認めなくてはならないはず。割引率を恣意的に引き下げて未来の被害を過大に見積もるのを正当化する一派は、千年後に氷河期が来ることで予想される莫大な被害を算入することも認めざるを得ないはず。さて逃げ道はあるかな?
それにしても、もしこれがホントだとしたら、無意識に氷河期食い止めていた人類すげー。はっ!! こ、これが集合知の創発現象ってやつですか??(2008/11/14, id )
またもや Engadget 系のエネルギーネタ 。これもすごいなあ。ゴミをプラズマでガス化してタービンに喰わせて発電 ! ゴミはほぼ完全にガス化で埋め立て地ニーズ激減、日量 1,500 トン処理で 5 万世帯分の発電ができる! ガスタービンだけで見ているようだけれど、コンバインドサイクルにすればもっと行けそう。一部の市や区はエネルギー自給できそうだ。
ちなみに、やっているのはこのジオプラズマ社 。これが動けばいいことずくし。ゴミをエネルギーにというと、Engadget の人たち同様、バック・トゥ・ザ・フューチャーの未来型デロリアンをすぐに連想するけど、あれに近いモノができちまうかも。
発電単価としてはどうかわからないけれど、処分場整備費まで含めたらかなり費用対効果はあがるんじゃないかな。ただし、もっと小規模なヤツとかを日立金属がやっていて 、やはり差し引きで電力を喰ったり、ほかのところでは排気ガスが思ったより汚かったりと、必ずしもうまくいっていない模様。しかも生ゴミ系は苦手かもというから、まだ眉にツバは必要だけど。しかも実証プラントの段階ではなく、いきなりフロリダで実際に三年後には稼働とのことなので、お手並み拝見。(まあ実際には五年かかるんじゃないかな。話自体は数年前から動いていたみたいだし)。ゴミ発電は、日本では RDF の苦い経験とかもあることだし、あまり安易な期待はできない。
とはいえ、希望は捨てますまい。ちなみに日本のゴミ発生量は年間 5、6千万トンほどだから、日量になおして 15 万トンほど。こいつが 100 台もあれば日本のゴミ処理問題は(産廃以外は)なくなる計算。どうだろうね。あとはサイズとお値段と実際の性能次第だなあ。半信半疑で要注目ですな。(2008/11/13, id )
おおおおお 、Engadget 経由で仕込んだネタだが、自家用原子炉! 冗談ではなく大まじめなんだ! 一基25億円か。うーん、この会社のトップページにあるみたいなアフリカの村落電化にはまったく使えない。最低一万世帯くらいの集積がないと(それだけあれば、ふつうに送電線を引いたほうがいいかも)。あと、風呂桶くらいの大きさというけれど、それは核反応炉部分だけで、発電用の釜やタービンや発電機は別にいるように見えるんだが、どうなんだろう。でも一方で熱源としても使えるはずだし。かつて広瀬隆が『東京に原発を!』でブラックユーモア的に描いていた図式が実現するかも。 (2008/11/11, id )
自慢だが メディア露出の日々。座談会とかラジオとかは、思いつきをしゃべくればいいので楽だなあ。宮崎てっちゃんみたいな優秀な司会がいると、自分でまとめきれなかったネタでも引き取ってまとめてくれるし。 (2008/11/11, id )
こら 日本の映画配給会社さんがた! 名作『マッハ!!!!!!!!!』『トムヤムクン!』のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、新作『チョコレート』を作っているではないか! はやく輸入しなさい! しかもタイトルだけ見てなにやら甘ったるい話かと思ったらさにあらず。主人公はか細い女の子で、それがトニー・ジャーと同じくスタントなしのフルコンタクト格闘を展開し日本のヤクザを倒すとかなんとか(ストーリーどうでもいい)の大傑作らしいぞ。 (2008/11/09, id )
八王子の多摩美 へ、MAKE Tokyo 02 を見に行った。何人か知り合いに出くわして、やはりめざとい人は目をつけているな、という感じ。八王子は遠かったけれど、かなり楽しかった。やはりテスラコイル&パルスジェット の高校生がすごすぎ。 (2008/11/08, id )
AAAAARRRRGHGGGHHH!! ZOMBIE STRIPPERS TOTALLY RULED!!! いやまあそこまですごいかというとそうでもないけど(三回観るには耐えないと思う)、おふざけB級映画としてはお見事! それにこれは絶対に機内映画ではやらないだろうし…… 渋谷では明日の夜まで。見逃すなかれ!! (2008/11/06, id )
片手間に arduino の液晶表示をさせようとして、思わぬ悪戦苦闘。液晶sd1602 のピン配列が、1-16 ピンまであるのでよくチェックせずに右から左へだろうと思って配線したら動かない。基盤裏(しかもシールで隠れている配列)を見ると、なんと
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...
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BL_A
BL_C
GND
Vdd
Vo
RS
R/W
E
DB0
...
DB7
という得体の知れない配列。さらに、3番ピンが LCD 用の電源/コントラストのピンなので、抵抗をかませて Vdd につないだら表示されない。なんで? いろいろ悩んでいじったあげくに、3 番ピンを抵抗でGNDに落としたら表示されるようになった…… なんで???? GNDにつないだら電源きてないはずでは? まあ結果的に動けばいいんだけどさ、この3 番ピンの動きが未だに解せない。(2008/11/03, id )
工作機械 を見に、JIMTOF にでかけてきたんだが、『アイアンマン』を見た後だと感動もひとしおという感じ。あの映画のリアリティは、トニー・スタークが今あるような工作機械を使いまくってあれこれ作っていたところにもあったんだなあ。(2008/11/03, id )
レア目の 部品を手に入れに小沢電気に行こうと、もう十年以上ぶりにニュー秋葉原センターに出かけたんだが……あそこはいつの間にあんなリトル・インディアになったんだ???!!! インド人のやってるインドDVD屋がいっぱいあるだけならまだしも、インド食材屋まである! しかも2階はエロ系ばかりだし…… (2008/11/01, id )
2008/10
下の Arduino 関係でいろいろ見ていたら、こんなSeeed Studio という深圳の会社 が出てきた。独自クローンの Seeeduino 、細かい工夫もあってちょっとよさげ。ブレッドボードで使いやすくしてるのはいいんじゃないかな。表面実装は評価が分かれるだろうけど。大したお金じゃないので一個注文してお手並み拝見。
しかし会社としてできたのがこの 8 月、初めて Eagle で基盤作ったのが 9 月で、それが 10 月末にはこの水準まできてるのは結構すごいかも(良くも悪くも)。ブログを見てると、パーツの入手やこんなちまちました小ロットの生産対応等、かなり深圳の技術集積が感じられて感慨深い。なんだかんだいいつつ、中国はやっぱ進歩しているなあ。他にそのお知り合い、今越電子 なんてのが簡易オシロスコープ(示波器っていうのね)を作っている。基盤の写真を拡大すると明らかにハンダ付けを手作業でやっているけど、こっちは全体の作りも含めてもうすこし垢抜けない中国っぽい感じ。あと帯域が 1 MHz だとちょっと、買う気にまでは至らない。
あと、Seeed Studio のやっているホビイスト向けプリント基板作成サービス がおもしろい。30ドル払うと、基盤を五枚作ってもらえるけれど、でもかれらもそれをいくつか作って販売する。似たようなニーズを持ったホビイストが他にもどうせいるだろうから、というのがアイデア。もちろん、何に使うのかわからない基盤なんかあっても仕方ないから、オープンソースのプロジェクトでなくてはいけないけど、ホビイスト向けのサービスだし、そんな企業秘密なんかあるわけないから無問題。うまく行くとおもしろいので、一般性のありそうなプロジェクトで基盤を作りたい人は試して見てはいかが。 (2008/10/31, id )
ポールソンは 、債務不履行の住宅ローンを買いあげた。一方、ロシア人は担保となっている家そのものを買い上げた。 うーん、デベロッパーから直接新築マンションを買っちゃうのはどうなのかなあ。シカゴ大の先生が、ローンなんか買わずに担保価値が落ちたために債務不履行になってる家を政府が買おうぜ という提案をしていて、住人はそのままそこに住み続けるけれど持ち家ではなく政府借家にして、ローンはそのまま払うけどそれが賃料として使われるようにすればいい、銀行が差し押さえて立ち退かせたら現状だと転売もできないだろうし一銭も回収できないけど、このやり方なら政府が買い上げた家の代金も相当部分は戻ってくるし、政府が公共住宅建設に使っている予算を利用もできるし、というなかなかおもしろいもの。ロシアのもそうなのかと思ったけれど、ちがうなあ。 (2008/10/31, id )
まあ驚いた、 麻生首相が、消費税の三年後アップを明言! (Webcite版 )。しかも、二段階アップも視野に! ローゼン閣下、ひょっとしてぼくの提案 を読んでいただけましたのん? 水くさい、一言おっしゃっていただければアドバイスしましたものを! ごほうびに三億円くらいの調査プロジェクトを(精算なしで)随契で山形に出していただけると助かるんですが……(なんて、たぶんその後スティグリッツが来日したときに政府紙幣の発行とあわせて、一時減税→その後増税予告での景気回復案を提案していたから、そんなのが念頭にあるんじゃないかと思う)。そりゃ金融政策もいっしょにやってほしいけど、日銀はどうせ何もしないし日銀法はすぐには変えられないし…… (2008/10/31, id )
レソト出発前に 少し調べていた Arduino 、戻ってみるとスタパ斉藤も勧めている ので、ちょっと買って使い始めるが、なかなか楽しい。TK-80 とか KIM-1 みたいな感じ。PIC とかでもいいんだろうけれど、なんだかシンクロニシティ的に急にブレイクしてみんな使っているし。でもスタンダードな Arduino Duemilanove (Diecimilla) は、USB電源で動かせるのとお安いの以外はブレッドボードでもちょっと使いにくいし、そんなにメリットがないような。というわけで、アメリカからBoArduino とその USB 版取り寄せ中。いくつか企んでいることがあるので、2、3個まとめて取り寄せると値段も日本の代理店で買うのとあまり変わらない(というかメカロボショップでずっと売り切れ中だし)。アナログ回路苦手だけど、かなりいろんなことを Arduino にソフト的にやらせられるし。発振回路くらいだと 555 とかで組んだほうが安くてお手軽だろうが、家に測定器がないからソフトで組んだほうが自分的には安心。
その関連で、11/8 に八王子の多摩美で、MAKE Tokyo 02 開催なので、のぞきに行こうかな。
(2008/10/30, id )
おお 、なんと昔言及した あの『ゾンビ・ストリッパーズ 』(リンク先サウンド注意!) が日本公開されているではないか! しーんじられん! 見に行かなくては。(2008/10/30, id )
今回 の金融危機の一つの原因は、欧米流のDcfに基づく近視眼的な短期のビジネスモデルだったことは明らかだが、アジア的ビジネスモデルはみごとにそれを逃れているのである。ラオスの Tigo は、このプリペイド電話カードからもわかる通り、明らかに千年先まで見据えたビジネスを考えている。ラオスおそるべし。これぞ長期の事業計画! ちょっとだれか、900 年後くらいに本当に使えるか試しておくれ。 (2008/10/21, id )
母校 のメール転送サーバがチョー anal な迷惑メールフィルタリングをしていて、yahooメールはもとより nifty メールまでドカドカはじいていたことが判明。天下の MIT の名が泣くぜ。 (2008/10/17, id )
ええええええ えええええええ、ダウが下がったとは聞いていたけど、こんなに下がったのぉぉぉ!!! 日経が八千円台って、なんだよ、聞いてないぞ! 知らないうちにこんなことになってたとは! ネット以前の時代に、モンゴル出張中に小渕首相が死んでいつの間にか変な人が首相になっていたときと、マラウイ出張中にいきなりニューヨークの貿易センタービルが消え失せていたとき以来の浦島太郎感覚。
レソトでは宿のテレビも地元のしか写らず、新聞は「インチキ呪術師つかまる:復活した死者は偽物だった」なんてのがトップ記事だし、ネットもかろうじてメールが細々とつながるくらいで(100kbのファイルを受け取るのに30分がかり)、クルーグマンがノーベル賞をとったのは知っていたけれど、それ以外は何もしらなんだ。
あとなに、南部陽一郎がノーベル賞なの??? すげえ。懐かしい名前だ。工作舎のインチキな本でいっしょうけんめい説明するのを、松岡正剛がいちいちトンチンカンな読み替えをしてしたり顔をしているのをいろいろ読んでいた頃以来、久しくお目にかかっていなかったけど。 (2008/10/17, id )
レソトや
南部アフリカのエイズの陰惨な状況。右のポスターを見て。「自分の赤ちゃん娘と隣の赤ちゃん娘を強姦してもエイズは治りません」。こんなポスターが貼られているということは、それをこうやって大々的に告知しなきゃいけないほどこの慣習が広まっているということだ。その規模を考えると……いや考えたくないくらい。南アの人は「赤ん坊を強姦すれば直るという俗説は聞いたことあるが、二人やらなきゃいけないというバージョンは知らなかった」とのこと。 (2008/10/16, id )
機内映画
Roundup! 『スピードレーサー』は、予告編やメイキングを裏切らない最悪ぶり。マンガと同じ表現を映画の画面でやろうとしていて、とにかくアップがひたすら連続する醜悪な作り。クリスティーナ・リッチーも、あんな安っぽい使われかたしてかわいそうに。それにしても、ピはこいつといい『21』といい、ペテン師やこそ泥役ばかりだなあ。あと、日本人役でオファーされたが韓国人役にするよう説得して脚本を変えさせたという話をきいていたんだけど、日本人のままじゃん。『Oxford Murders』は、別にゲーデルやウィトゲンシュタインからあんな変な結論は出てこないと思うが、まあゲーデル理論で意識が量子力学によるものだという結論を引き出してしまうペンローズみたいなXXガイもいることなので、かわいいほうか。『ハルク』は、前のアジア人監督のやつもひどかったけど、今回のエドワード・ノートン版もゴミくず。エアロスミス娘も実に鈍重な感じで体つきからオバサン化しているし。ラストの、もういかにもCGのハルク同士が戦うところがとにかくまったくダメ。『インディ・ジョーンズ4』は、あの息子役のださいのはナントカならんのか。
よかったのは『それいけスマート』。そんなすごくはないが、期待しなければそこそこ楽しめるそつのない出来。でも靴電話もっと使ってー。で、やはりダントツですばらしかったのは『アイアンマン』。稲葉大人が、グウィネス・パルトロウをほめているだけだったので、その程度の映画かと思って見ていなかったが、どこを見ているのやら。お見事。苦悩しないで天真爛漫に楽しんでるダウニージュニアが実にはまり役。特に一生懸命アーマーを作っているところが比較的ていねいでよい。最後の悪玉重役との戦いは、ハルクと同じくCGっぽくてそんなによくもなくて、あと完成形アイアンマンよりも、最初にゲリラ基地で作る初代アイアンマンが、ちょっと無茶な設定をパンクな造形で補っていて大変かっこよい。森山和道がたいへん気に入りそうな映画なんだが、日記で触れてなかったような。
しかし、あの胸のやつ(飛行機の騒音で聞き取れなかったが、あれはトリチウムの核融合? 常温核融合してる設定なの?)は、設定だと砲弾の破片が心臓にまわってこないように磁場発生させてるだけなんでしょ? ペースメーカーじゃないんだから、なんでそれを抜かれてすぐに死にそうになったりするの? それと、あれを入れるためにイェンセンはあのゲリラ基地で明らかに胸骨をぶち抜くすごい手術をしてるんだけど、すごすぎ。そんなやつがアフガニスタンの田舎村で何してたんだろう? (2008/10/16, id )
Four Tet. すばらしい。これを聴いて感動してすぐにCDを買ったが、この YouTube 版はなぜか聴くと頭痛がしてきて(バックにずっと流れるハウリングみたいな音のせいだと思う)、それが聴いているときに変な状態を作って逆に音楽的にはいいのが不思議。続けて何度も聴けないけれど。 (2008/9/8, id )
仕事 がなぜか落選しまくり。悔しい。It's just not my year, is it. (2008/10/2, id )
先日 から、使っているLaTeX の完全 utf-8 化を目指している。鄧小平がそのまま入力/pdf化できなかったり、あるいは TeXShop で変なコード表示に直されるのがとてもいやだったもので。Windows のほうは、upLaTeX を使おう ページを見るとすでに入っていることが判明し、jsclasses だけ入れ替えて Cmap を足したらそのまま使えるようになってすばらしい。しかし MaxOSX のほうは、自前でコンパイルが必要なのでXCodesをインストールせにゃならず、ちょいと面倒。さらにこちらのページ などを参考にいろいろやっているのだが、0uptex.sh 実行途中で必ず 「Can't change to directory /var/tmp/ptetex3/share/texmf/packages/jsclasses : No such file or directory」という表示が出て止まってしまう。スクリプトをいじって、jsclasses へのパッチ当てを開始する直前で無理にこのディレクトリをこしらえる一行を入れてみたがうまくいかないし、そのあたりをコメントアウトしてみてもその次のところで、やはりディレクトリがないと言って止まってしまう。残念だが、目下 VMware のWindows側で処理する日々。悔しい。 (2008/10/2, id )
2008/9
会社に ちょっと立ち寄ると、VOICE の最新号が届いていて、若田部昌澄や原田泰とかががんばって長めの文を書いているんだが……ワタクシが、この目んたまをむきましたのが、野口ゆっきーの、景気回復のために円高政策をとれという文章。読んでも、何を言ってるのかさっぱりわからなかったんだが、これはたぶんまだぼくが帰国直後で疲れてるせいなんだよね? 金融緩和してもダメなのは実証されたから、円高策をとってインフレを防いで国民の生活防衛って…… えーと、えーと、えーと、なんなの? あと為替レートって、interest rate parity だけ で論じていいものなんでしたっけ? なんか混乱していきなり寒ブリのうたを歌いたくなってしまい、読み返す気力もありませんので、だれか親切な人が説明してくれるのを待ちましょう。ブン、ブン、ブン、ブン、ブリブリ〜。 (2008/9/8, id )
国立劇場 の目下の文楽公演は、夕方の部はダリオ・アルジェントにリメイクさせたい奥州安達ヶ原の一つ屋の段に、昼の部は狐憑姫様が薄氷の諏訪湖を渡るオカルト巨編、本朝廿四孝の奥庭狐火の段、さらに猿踊りもあってとても楽しい。が、文楽とかって、わかっちゃいるけどストーリーは名探偵コナンや韓流ドラマよりすさまじいむちゃくちゃで、今回みたいに帰国直後で脳内フィルタが弱いときだとつい理性的に考えて「そんなバカな話があるかぁぁぁっ!」とつっこみを入れたくなってしまうなあ。 (2008/9/8, id )
Right now, there's an International Court on Khmer Rouge crimes going on in Cambodia. I think that, in itself is a farce, because if you really try to do it right, you'll have to prosecute half of the population, bring back the resentment and bitterness against each other. Ieng Sari and his wife walking freely was a disgrace, but apart from severel biggies like that, after nearly forty years, is there really any point in digging up dirt? The NGOs here talk about "giving voice to the people" and "they need to be heard," blah blah blah, but what for?
Right before I left, one of the headlines was about this trans-sexual. S/He was caught, tortured and raped and then was forced to marry a woman. So, s/he is appealing to the court, and his lawyers are self-congratulating themselves because "this is the first case on KR gender crime." Why is that significant? They say that there's a myth that KR didn't sexually assault the prisoners, so this case will put an end to that myth .... what???? Hello? KR didn't rape anybody? Is there anybody anywhere who believed any of that "myth," if indeed there were one?
Of course, he had a hard time. But, in a court that is supposedly dealing with mass murders, tortures, and all sorts of totally unimaginable atrocities, this "gender crime" seems remarkably petty and out of place. Obviously, some irresponsible NGOs wanted to score brownie points, so they planted the whole idea into this poor man/woman, who will probably not get anything but further ridicule and humiliation. "My voice will be heard after 30 years," this person was alledged to have said. Well, I hope that made you happy. Now the whole world knows that KR commited GENDER CRIMES. Wow. Who would've thunk. (2008/9/7, id )
下の件 について各方面よりお叱り:「テニスの錦織くんは、ホントに『にしこり』と読むのです」!!!! 知らなかった。 (2008/9/3, id )
こっちの新聞 でも、テニスの錦織の活躍は報道されているんだけれど、なぜか「Nishikiori」ではなく「Nishikori」と表記されているので、最初はついつい「え、松井選手がなんかしたんだろうか??」と思ってしまって我ながら笑える。にしこり。でもなんでこんな表記に? (2008/9/3, id )
2008/8
十五年ぶり にきたカンボジア、すっかり変わっている。あたりまえだけど。明るいし発展してるし、かつて西原理恵子もネタにした変な置屋街もなくなっているよー。全般によどんだ感じがなくて、当分はブームが続く感じ。韓国企業がやたらに入り込んでいて、あとマルハンが銀行の免許をもらったりしている。 (2008/8/28, id )
ほうぼうで 話題になっている小島論説だが、ぼくはかれが何を言いたいのかちょっとわかるような気がいたします。そしてその原因も。数学大王小島氏は、コモンノレッジというものについてえらく面妖な理解をしておいでなのでしょう。
かれが言っているのは、いくら、どんなにお金を刷ろうとも、みんながインフレにならないと思えばインフレになりません、ということですな。
もちろん、日本中の人に追加で一億円ずつ渡しても、みんながなぜか相変わらずポテチは一袋百円だと思い続ければ(つまりそれがコモンノレッジであるなら)、ポテチは百円のままで、インフレは起きないでしょう。その意味で、はい、小島先生のおっしゃる通りです。ジンバブエの人々に是非とも教えてあげたいですね。きみたちがインフレで苦しんでいるのは、きみたちの思い込みのせいでしかないんだよ、というわけです。
が、そんなバカことがあるわけはなくて、一億円みんなもらったら、金の使い方も変わるだろうし、すると当然インフレになるでしょー。と思うのが人情。これは確か、マクロちっくには貨幣数量説とかいうものだったと思いますが、ミクロで考えてもそうなるでしょう。それがコモンノレッジでなくてもただの自分ノレッジであったとしても、金持ちになると金遣いは粗くなると思いますよー。みんながそれを始めたら、どうもみんな金回りがいいらしいというのはじわじわコモンノレッジ化するでしょう。
でもここで小島論法のキモが出てきます。それをモデルに織り込むことは、すでにあらかじめインフレが起こることを想定しているのでだめよ、と小島さんはおっしゃってるんですね。ご自分のモデルはそれをしない、と。
ということはつまり小島モデルにおいては、どうもコモンナレッジなるものがこの世の中で起こることとまったく独立に存在しているようです。そのモデルでは現実に何が起ころうと人々はまったく意に介さないらしい。ぼくはコモンノレッジについては小島本と、最近ちょっとビンモア本で読んだくらいなのでとても理解しているとはいえませんし、小島モデルも具体的に見たわけじゃありませんが、コモンナレッジってそんなものなんですか??
そんなコモンノレッジ独立性仮定をおけるような世界でなら、バーナンキの背理法は成立しないかもしれません。が、それはひょっとして、インフレは絶対に起きないという仮定をおけばインフレは絶対に起きないというだけのモデルになってるんじゃありませんか? ちがってたら失礼。でもここは幸か不幸かそういう世界ではないと思います。
というわけで存在証明は大事かもしれませんが、数学モデルの世界にだけ遊ばず、現実との対応を見ることも重要でしょう、というのが教訓ではないでしょうか。経済学者に対する揶揄として With enough assumptions, an economist can make time go backwards というのもあることですし。But then, having said that, I wish I were an economist with enough assumptions.
(2008/8/28, id )
みなさん もちろん教養人であるから、ストレスで胃潰瘍になるなどという迷信を信じている人はいないだろう。胃潰瘍の腫瘍原因はおなかにいるヘリコバクター・ピロリという菌で、これは「宇宙戦艦ヤマト」のテーマのサビにあわせて「ヘリーこばくたーぴ〜ろ〜り〜」と歌うと実に具合がいいということを反偽科学の闘士菊池誠先生がおっしゃっていたのだが、それはさておきこいつを駆除してやると潰瘍リスクがグンと下がる……はずだったのだが、The Economist 最新号の記事によれば、そうでもないらしい。ヘリコバクター・ピロリは人間に一方的に寄生しているだけでなく共生関係にあって、胃酸の水準を調整してくれる機能を持っているんだそうな(ただその調整用に出す物質が潰瘍を引き起こしてしまう)。で、ヘタにこれを駆除すると胃酸のコントロールがむずかしくなって、結局それはガンの原因になる。さらにピロリ菌を駆除すると免疫系が仕事がなくなって、ぜんそくやアレルギーを起こしやすくなるし、また肥満も起こしやすくなる…… うーん、めんどくせえなあ。そんなわけで共存しろってさ。 (2008/8/24, id )
あの アクセルロッド批判文を訳した縁で、ビンモアのぶあついゲーム理論教科書と概説書を読み始めたが、なかなかおもしろい。でも「ゲーム理論は人間のあらゆる交渉を扱うものなのに『ゲーム』とお遊びチックに呼ぶのは、あまりマジにならないことで客観性を保つためである」ってホントかよ。フォン・ノイマンがそんなこと考えてたのか? (2008/8/13, id )
コナン 読み終わった。あー疲れた。テレビ版ではいまやコナン/真一くんは悪の組織に潜入したらしい、とは甥っ子情報なり。完結したらだれか教えて。 (2008/8/13, id )
ポスター で見ただけだが、『ハムナプトラ3』はもはやハムナプトラとはまったく関係なく中国ネタになっていて、しかもレイチェル・ワイスにはふられたのか。情けなや。とはいえ、レイチェル・ワイスは正しい判断。もう少しいい代役(だと思う)はたてられなかったもんか。それともあれは代役ではなく、別の役柄なのかしら? 1はすばらしかったが2は最悪、3は……意外とよかったりするのかな? そのうち飛行機の中でやるのを待とう。 (2008/8/13, id )
おもしろい と聞かされたので、『名探偵コナン』をヤフオクで全巻買って猛然と読んでいるが、「そんなポテチ食うみたいに次々とそんなくだらん殺人事件が起こるかぁぁぁぁっ!」とか、「そんな間抜けなダイイングメッセージを死に際に残すほど元気な死人がいるかぁぁぁっ!」というつっこみは当然あるんだが、でもよくできているではないか。一応苦しくても話はかろうじてつながっているし。とはいえ 50 巻くらいまできてほとほと飽き飽き。トリックのリアリティをいちいち検討する元気もだんだん失せてきて、消化試合状態。でも一方で、道で子供を乗せていない乳母車を押したおばさんとすれちがうと「むむっ、あやしい! あれはアリバイを偽装するための工作ではないかっ!」とかつい思ったりして、くだらん影響はしっかり受けていることがわかって我ながらなさけなや。でもこれってまだ終わってないんだよね? どう収拾をつけるのやら。あと、特別編ってのも残ってるんだけど、どうしようかなあ。 (2008/8/1, id )
ここ でも多用しているクリエイティブコモンズのライセンスだが、これまで html の場合にはコメントで rdf をつけていろいろ情報を足していたのが (たとえばこのページのソースの一番下を見るとわかる)、最近になって RDFa の利用に切り替えていたのに気がつく (たとえば アクセルロッド批判 のソースを参照)。問い合わせたら、前者は独自方式なので専用のアレでないと見つけられなかったのに対して、後者はこないだ W3C に正式採用候補にもなったし汎用性が高いから、とのこと。とはいえ RDF もよくわからなかったが、 RDFa と言われてもなおさらピンとこないんだが。これまで作ったやつを直すのも面倒そうだなあ。 (2008/8/1, id )
それにしても 最近ツキが全然こっちにめぐってこないなあ。コンペその他落ちてばかりだ。ブチブチ。 (2008/8/1, id )
2008/7
どうでもいい ことだが、朝日新聞出版のウェブサイトのドメイン、かつては opendoors.asahi.com だったのが、最近 publications.asahi.com に変わったようだ (おかげで各種リンク切れまくり)。服部サン、ついに opendoors は名実共に完全に消えてしまいましたねえ。 (2008/7/22, id )
これまで bootcamp でウィンドウズマシンとして使っていたマックを、MacOSX メインに使うように移行中。比較的スムーズに進行しているのだが、TeXShop で pdf を作るとしおりが文字化けするのが未だに謎。toc ファイルも utf8 で特に問題なさそうなんだが。それともtoc を sjis にでも変換してやるといいのかな? うーむ。(9/10 付記:その後、ここを 見て解決。最初、SJIS用の 90ms-RKSJ-UCS2 だけでやってうまくいかなかったので首をひねっていたんだが、内部処理はEUCになっているようだ。ついでに、out2uniはもう要らないことも判明。) (2008/7/22, id )
ガーナ はたいへんに涼しかったのと、あと五年も工事が続いていたホリデイ・インがついに完成していたのが感動ではありました。その他新しいホテルが乱立して、なぜ急にという感じ。やっぱりホントに石油が出たのかなあ。
帰りの飛行機の映画その他! MIT カードカウンティング集団をテーマにした『21』は、あちこち写るボストンの光景が懐かしゅうございますが、映画としてはまあまあ。ケート・ボスウェルは、なんか全然大人びず、名作『ブルークラッシュ』のときよりむしろ幼くなった感じでびっくり。主人公のうらなりっぽい男の子は、適役ではないでしょうか。ただ、あんな話をしても奨学金獲得の役にはたたないどころか、ぼくならその場で落とす。だってキミ、犯罪の片棒担いだわけではありませぬか。『Vantage Point』は、巻き戻し使いすぎ。四回目あたりでもううんざり。あまりに少人数だけで話が進みすぎるし。深く考えなければ、まあいいかな、というところ。どこかの映画評で、25分ですむ話をひたすら引き延ばしている、と言われていたけれどその通りですな。個人的に、デニス・クエイドはこの映画に限らず安上がりなハリソン・フォードとして便利に使われてしまっているのがいつもちょっとかわいそうだとは思う。あとは何観たんだっけ? 上流社会でグレース・ケリーを愛でていたんだっけ? 音楽方面では、Within Temptation は、ゴスメタルで、なんだこのエヴァネッセンスのコピーバンドは! と思ったが、そこそこ古いバンドなのねえ。 (2008/7/19, id )
機内 で比較的よかった映画が、ミシェル・ゴンドリーの Be Kind Rewind 。事故で店内のビデオを全部消去してしまったレンタルビデオ屋が、勝手にホームビデオでいろんな映画を再現するようになり……というコメディで、一昔前なら蓮實スクールのヒョーロンカたちが「映画の原初のまなざしがどうしたこうした」「映画そのものにならんとする欲望が云々」と能書きをたれたであろうシロモノなんだが、とてもおもしろい。ジャック・ブラックの暑苦しい演技は……まあジャック・ブラックだから。ある意味で、ちょっと歪んだノスタルジーに訴えかけるあざとい映画ではあるんだけれど。日本ではこの秋に「僕らのミライに逆回転 」なる、コメントを控えたい邦題で公開されるらしいけれど、お暇ならごらんあれ。 (2008/7/19, id )
強行軍 ! 半徹で報告書をあげて、埼玉にでかけてラララ・ヒューマンステップス「アムジャド」 を見て、すぐにまたガーナ行きの強行軍。ラララ・ヒューマンステップスは、チャイコフスキーへのオマージュ。例によって倍速ダンスだが白鳥の湖と眠れる森の美女のアレンジ。
かれらのダンスの高速ぶりはスゲーと思う一方で、こんなにがんばらなくてもある意味で本当に倍速でまわしてしまえばすむんじゃないか、と時々思うことがある。ライブじゃなくてビデオとかで見ていると特にそう思う。あと、人間がやってるからすごいと思えるけれど、いずれロボットが出てきたときにこのダンスのおもしろさってのが存続し得るのか、とか(キリアンとかなら、ロボットに振り付けできると思うけど、エドワール・ロックでは無理じゃないかな)。
でも今回は照明の加減により、最初は腕をパタパタさせているだけだったのが、特に後半の男二人で踊る場面に入って、あらゆる動きの残像がやたらに残るようになり、本当に人が翼を獲得したように見えてきて大変に美しい。当日券もかなり残っているようなので、是非是非おいでなさいな。
金曜はなんと、ロックのトークショーがあったんだが、司会進行役をやったおばさんがとにかくまったく何も考えてなくて、意味あることを一切きけておらず、会場は失笑。何かをきいて、その答えを受けて話をさらに広げるという感覚が皆無。途中でロックがうんざりして、いきなり立ち上がってタップダンスを始めたので笑ったが、一方でもうしわけなくて。会場からの質問も「あなたはジャック・ラカンに影響を受けているか」とか「ルイーズ・ルカバリエとはもういっしょにやらんのか」とかきかないで欲しいなあ (そりゃルイーズ様はすごかったけど、古参のファンが何かというと「ルイーズ・ルカヴァリエがいた頃は……」と言い出すのは、落語の志ん生談義と同じでうざいだけ)。
でも最後に質問した人だけ、ちゃんと舞台を見て照明による残像のことを聞こうとしていて大変にえらかった。だけど、これまたできのよくない通訳の人が、残像って英語で何て言うか知らなくて質問がちゃんとつたわっておらず、ロックは前半で多用されていた、ポーズの途中で照明を切り替えて何やら映画のカットが切り替わったような印象を与えるところの話を答えていた。それはそれでおもしろかったけれど、いい質問が半分無駄になったのはちょっと残念。 (2008/7/3, id )
帰宅して 、さらにほとんど徹夜で出発準備して空港にすべりこみ。おかげで飛行機の中では爆睡、ちょっとだけ『スパイダーウィックの謎』を見たんだが、うーん、あのグリフィンはハリポタの使い回し、ですな。あと双子兄弟を演じた、あのチャーリーとチョコレート工場のよい子は、がんばっているが演技の使い分けがいま一つ。メリハリつけようとしてどっちも不自然になるか、あるいはどっちつかずになるか。ストーリーも「作者に本を破壊してもらおう」といってでかけておいて、「きみがすべて知っているんだ」と言われただけで帰ってくるとか、なんかオーガーたちとの直接対決にいたるまでのプロセスがあまりに生きない。もう一つ、お姉さん役の子はたいへんによかったんだが、それがお母さん役と似すぎていてアレです。お母さん役にはもうちとおばさんチックな重たい感じの人をあてたほうがよかった。 (2008/7/5, id )
稲葉 大人が現在ニューヨークにおわすわけだが、オフラ・ウィンフリーだのタイラ・バンクスだのジェリー・スプリンガーだのラッシュ・リンボーだの、下賤なトークショーの話などをして悦に入っているのは情けのうござます。もちろん稲葉殿が知識人的韜晦とカルスタの悪影響で、何やらアニメとかマンガとか渡辺淳一とか、卑しく低俗な代物をハイカルチャーちっくに語るのがかっこいいと思っているのは知っているけれど、ぼくはその手の代物は、かつてのサヨク知識人たちがいっしょうけんめい庶民労働者だの抑圧されたナンタラにすりよって見せようとしてストリップだのポルノだのをほめそやしたのと同じ媚び媚びな心性の発現だと思うので、やめてほしいなあ、と思うがやめないだろうなあ。 (2008/7/3, id )
4億日 の使用期限があったシェアウェア だが、やっぱり 15 日たったら期限が切れて買えといってきた。なーんだ。 (2008/7/2, id )
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YAMAGATA Hiroo<hiyori13@alum.mit.edu>