最近の噂
風の噂ではございますが……
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2007 年後半~
2007/06
インド からの帰りに隣にすわった香港のヘッジファンドの野郎によれば「日銀の利上げは八月だ! まちがいない! おれはもうすでに大金を張ったぞ!(でも 9 月になるかも)」とのこと。日本のfixed income 系を扱っているので、金利が上がるかどうかは死活問題だって。悪いが死んでくれ。 (2007/6/18, id )
インド はチェンナイ(マドラス)だったので、ムトゥことラジーニーカント様の本拠でございますな。かれにしてもシャルークカーンにしても、インド映画は女の子はころころ入れ替わるのに、男優は一向に変わらないなあ。 (2007/6/18, id )
チェンナイ まできたら、ママラープラム(マハーバリプラム)には絶対足をのばすべし。海岸の寺院が有名だけれど、砂で摩耗していてかなりつらい。それよりバス停から海岸寺院の反対側にある岩肌のレリーフのほうがすさまじいので必見。観光地なのでそこらじゅうにみやげもの屋はあるが、みんな店の裏で自前で岩を彫っているのが見えるので、実は中国産の量産品などという心配はないし見ていてなかなか楽しい。実は寺院の彫り物の細かい細工も、信仰心や王様の権力のあらわれではなく、単に地元の石工たちの腕比べの結果だという説もあるとか。 (2007/6/18, id )
昨晩 、インドでは月となんだか惑星(金星かな?)がえらく接近して、三日月と星がまるでイスラムの紋章のようだった。隠れるまではいかなかったようだけれど。 (2007/6/18, id )
ジャンフランコ・フェレ 、没す。合掌。 (2007/6/18, id )
2007/05
ベスター 、すげぇぇぇぇぇ。渡辺佐知恵、すげぇぇぇぇ。久々に小説で戦慄してしまいましたよ、ワタクシは。ゴーレム100、読むべし、見るべし。 (2007/5/14, id )
またガーナ 。行きの KLM 機内は、中国プッシュ月間とかで、機内食はおろか、ワインまで中国産。数年前に北京にでかけたときに、スタバにあったファラン雑誌に「中国が最近ワインづくりを始めた」というニュースとそのレビューが載っていたんだが、最高でも「まあ飲めなくはない」くらいで大半が「ブドウジュースにアルコールを入れただけのような代物」というひどい評価だったので、数年でそんなによくなったのかと思ったのだが、全然ダメではないか! KLM も何を考えてあんなものを機内で出しているのやら。 (2007/5/14, id )
数ヶ月ぶりの アクラは、お気に入りだったエチオピア料理屋がつぶれていて大変に悲しい。とにかく味の概念があるレストランが20軒ほどで、それも中華ばかりなので、それ以外のものが一つでも閉店すると実に痛い。それと電気事情が悪化の一途をたどっていて、日に十回は停電がある状況。計画停電も行われていて、48 時間中 12 時間停電なんてのをやっている。今年ガーナは建国 50 周年で、来年はアフリカカップ開催ということではりきっていて、これを期に観光拡充と気張っているが、これでは……
ちなみにそのアフリカカップにそなえて、各地にすさまじい巨大サッカースタジアムがぼこぼこ建設されている。どれも中国の援助。中国はとにかくサッカースタジアム建設に援助をつけるのが方針だとか。しかしこれは、アフリカカップが終わったら使い道ないぞ……アクラにはかつて中国の援助で作った巨大な国立劇場があって毎日のように横を通るが、イベントらしきものをやっていたのは二日ほどしかなかった。メンテ費だけでもちょっと負担できるとは思えない代物。ましてタマレやクマシでは…… (2007/5/14, id )
しかし 中国はいろんなところで援助しまくっているが、いつも見るだにうらやましい。これはインフラ屋みんなが思うことだと思う。土地収用も住民移転の問題もない。党が「どけ!」といえばみんなどくしかない。党がやるといえばとにかく金も糸目をつけない。外国援助でも、先進国が悩まされる環境配慮だのジェンダー配慮だの、住民参加だのといったくだらない手続き一切不要。他の援助機関の顔色うかがったりも絶対しない。あれができればなあ。人によってはそういう配慮が重要だと言うけれど、電気や水道がトラブっているならそれはどんな環境配慮もジェンダー配慮も蹴倒す重要なものだし、住民参加なんかちんたらやってる場合ではないんだから、日本も TPO に応じてそういうのを無視できるだけの度胸があればいいのに。というような話を経済トリセツの続きに書けそうだ。 (2007/5/14, id )
2007/04
トロント&NY と久々に先進国巡りをして、NY のタワーレコードがなくなっていることに衝撃を受ける。うーん、そういえばそうだ、日本は別会社だから関係ないとかいうニュースをたくさん聞いたっけ。めっきり CD を買わなくなっているので無理して仕入れたもの。少しまわって売り上げに貢献する。NIN の新譜 はつきあいと惰性で買っている感じだが、思ったよりよかったので安堵。リリー・アレン はまったく予想外にすばらしくて、ここまで嫌みな曲をかわいらしくレゲエも入れつつ聞かせるのは、イギリス人でなきゃできない技。帰りの飛行機はこればっかり聞いておりました。デッド・ケネディーズ は、伝記訳了記念に Holidays in Cambodia を聞きたくて購入。Pol Pot! Pol Pot! あとカナダ代表でアヴリル・ラヴィーン……なんか死んでも買わないので、コメディグループの Kids in the Hall (すでに解散しているけど)。ベスト版だが Crushing your head と Fact Girl の一部が入っているのでまあいいか。完全版を買ってもそんなにしょっちゅう観る訳じゃないし。
飛行機の中(エコノミー)では、『犬神家の一族』(まあまあではないでしょうか。でももとのやつのほうが……)『エラゴン』(最悪だった。ストーリーをたどることさえ満足にできないごみくず)『007』(そこそこよかった)と『2001年宇宙の旅』(涙が出るほどすばらしい)を見て、あとはひたすら寝る。 (2007/4/30, id )
どなたか 中国語のわかる方、以下の二点をご教示いただければ幸い:
1973 年頃、北京の頤和園近くにアフリカ・アジア・南米の革命家向け共産主義講習所があって、Ya fei la 培訓中心という名称だったとか。このYa fei laというのはどんな漢字?(情報TNX! こっちはうちどめ! 正解は亜非拉培訓中心。アジア、アフリカ、ラテンアメリカの頭文字が亜非拉、なんですと。)
1975年頃、中国共産党の国際リエゾン部の副局長(?)が Shen Chen という人物だったそうだけれど、これはどんな漢字? (こちらも打ち止め。申健が正しいようです。ピンインはちがうんですが、役職と時期的にこれしかない感じですので、これで進めるつもり)
もしおわかりか、見当でもつく方がいればご教示くださいな 。正しい情報をお寄せいただいた先着一名ずつに、これが出てくる訳書(たぶんそこそこ高い本になる)を謹呈いたします。(うちどめ! ご協力ありがとうございました。)(2007/4/17, id )
スキャナを またいじったので、少しテストをしてみた。ブツはスタニスワフ・レム『泰平ヨンの未来学会議 』。なかなかスキャンの調子はよいが、「お」をしばしば読み違えてすごい漢字にしているのはなぜだろう。スキャナより OCRの問題かも。
たまたま機器テストのサンプルとして偶然手元にあったので使ったこの本は、もう決して再刊されることはないだろうなあ。もともとあまり泰平ヨンシリーズは好きではないうえ、この未来学会議はその中でも凡作。レムは泰平ヨンシリーズの一作を、アメリカとソ連のあまりに露骨な寓話にしたということでシリーズから削除したことがあるけれど、この『未来学会議』を含め他の泰平ヨンシリーズも似たり寄ったりの、あまりにあからさまな寓話ばかり。本作も 1970 年代の、人口増大危機と地球寒冷化という「定番話」とドラッグカルチャーを組み合わせただけで、どうも性にあわない。
それでもちょっとおもしろいのは、この最後の部分で泰平ヨンがボロボロの「現実」に目覚めるところ。一応この小説はアメリカドラッグカルチャーを念頭に書かれているけれど、いま読むとこれが、長い共産主義の夢からさめかかった東欧圏の人々について描いているようにも読めて感慨深い。まあ執筆時点の 1970 年頃では、まだそういう状況ではなかったかもしれないけれど。
これが入っていた集英社の「ワールドSF」シリーズは、他にバラードのマイナー作品とかジョン・ブラナーとかマニアックではあるがあまり商業性はなさそうな作品ばっか出していたが、その中で『堕ちた天使』というひどい邦題のマイクル・ムアコック作品は、ぼくの考え方に大きな影響を与えた名作。いずれまたスキャナのテストに使うこともあるかも。
(2007/4/17, id )
2007/03
特に意味はないが 、1994 年頃のバロウズのナイキCMだ。It's the coming of the NEW technology!
(2007/3/28, id )
あああああ 。一時代が終わってしまうのか…… いつかくるとは思っていたが名残惜しくも感慨深い。
(2007/3/23, id )
品川プリンスで 、フェルディナント山口 新刊記念イベント。いやあ、前半はご本人のなんちゃってプレゼンだが、後半の岩井志麻子の体を張ったトークに完全に喰われまくり。岩井せんせぇ、あなたこそ真の愛国の志でございます。
(2007/3/16, id )
おお 、こばへんがポッドキャストに出ている 。さえきけんぞう……懐かしい名前だなあ。話も大変におもしろいので是非。
(2007/3/16, id )
きた~~~~~っ! (だれか2chのAAに置換してくれや)。だから前にもいっただろう、アレクサンドリア四重奏は忘れられてはいなかった って! 出ました『ジュスティーヌ 』! もう丸善店頭にも並んでいたので、心配なし。固有名詞がちょっと変わっているのは気になるところだけれど(ネシム→ネッシム)とにかく出ただけでも満足。すばらしですぅ。
(2007/3/16, id )
ふと気がつくと 、以前ぼこぼこに叩いてあげた 、あのタバコの害がウソで自分は統計も信じてなくて云々というトンデモ反嫌煙文章 を、室井尚はいつの間にやら書き換えていた 。ぼくに指摘されたところをあれこれあいまいな書き方にして、でも結論は温存しようという苦心のあとだけはしのばれるが、論旨が不明瞭になって逃げ口上に終始しているのは哀れみを禁じ得ない。メディアリテラシーの復習問題として読んでみるのも一興かと。
(2007/3/15, id )
やった ! 確定申告と消費税の申告が終わった! しかしこの確定申告書作成コーナー はすごく便利! それなのに e-Tax はどうして不便さの権化なのかなあ。電子証明書だのカードリーダだの面倒すぎるし、添付文書をどうせ郵送しなきゃならないなら手間同じですがな。いきなり電子証明だ PKI だと高度なことさせずに、まずは紙をプリントアウトしなくても作成ページで作ったデータを CD-R に焼いて出してもいいことにするとか(そのほうが税務署も手間がはぶけると思う)、そんなあたりからはじめてだんだんステップアップするようにさせれば導入も進むと思うのに。
(2007/3/8, id )
柳下 &町山の漫談本最終巻 を買って読んだいつもながら楽しゅうございます。でも訳者略歴を見ると、バラード『クラッシュ』は出たのか! 知らなかった(←まだだって)。ついでに柳下のブログ を読むと、レム『大失敗』も出てたのか! 知らなかった。
(2007/3/7, id )
乳ネタ が続いてアレだが、The Economist の追悼欄、前の号はなんとアンナ・ニコール「巨乳」スミス で大笑い。いや不謹慎で失礼、でもなんでこの雑誌がこの人を~と思ったらみんなそう思ったらしく、最新号の投書欄も「なんでやねん」と抗議やギャグいっぱい。しかしガーナにいたもんで事情がさっぱりわからん。アンナ・ニコール・スミスって何で死んだの? (←まだよくわかんないそうです) ググればいいんだが、それをする手間も惜しいくらいどうでもいいネタではある……と、XX社さん、こんどの連載はこういうギャグネタでいってもいいんでショッカー?
(2007/3/4, id )
くだらね~ 。だけどこういうの好き。ビキニねーちゃん鑑賞しつつ微積分の勉強しましょう! 日本でなら萌え微積分とかになるんだろうけど(なんか小島寛之にそんな著書があったな )、アメリカは二次元では弱いのでこっちになります。講師の女の子は鬼のような才色兼備だが多少胴回りが……あと滑舌がちょい悪いのは、これは舌ピをしてるのかな(そのようです)。これで本当に解析学が身につくかどうかは保証の限りではない。「微分はしょせん、ゼロで割るのをどうするかって話よ」というのだけでわかるのかなあ。なお本国アマゾンでは買えます が日本アマゾンでは買えないみたい。
(2007/3/4, id )
NIN の来日コンサート、いけないみたいだ 。ガーナで公演してくれ~! それと待望の新作でございますがぁ。MySpace で収録曲がいくつか聞けるけれどどれも With Teeth の続きみたいな感じで、あまり期待できない。
(2007/3/3, id )
2007/01
えええっ 、そうなの??!!? かなり前に世銀が Assessing Aid という報告書を出して (邦訳『有効な援助 』)、貿易振興とか財政改善とか物価安定とかの条件さえそろっていれば(これはかなり高いハードルではあるが)、援助というのは経済発展にちゃんと寄与するんだよ、と結論づけ、それはいまの援助の世界では一つの公式見解になってるんだけれど、The Economist の記事 "What the World Bank knows " によればその後の研究でそれがボコボコに否定されたんだとか。この手の研究って基本的に、多変量解析やって回帰式作るだけなんだけど、4 年分データを追加しただけでまるっきり成立しなくなる (t とか F が出なくなるんでしょ)んだって。知らなかった……ごく最近だって某大学の先生とかが『有効な援助』を滔々と引用してガバナンスがどうしたとか財政がどうしたとか言ってたのに、意味ないじゃん(それとあの先生、全然勉強してないのがバレバレ。あんたオレみたいな実務屋じゃなくて、論文フォローすんのが仕事だろが)。
結局この記事によると、世銀はすでに援助は有効であるという主張をするのをやめて、なんかミクロな介入に専念するってことらしいが……それって世銀の存在意義そのものを否定してるんじゃないかなあ。結局援助って役にたつかどうかわかりませんとか、まあ時と場合によりけりですよ、なんていうのを、ぼくの嫌みなコラムならいざ知らず、世銀が公式見解で言ってどうする! あんたらが「援助役に立つ!」と言えないでだれがいうんだ! そうだ、これをネタに引き延ばしてトリセツ書こう。(2007/1/15, id )
年末から メインのマシンを Mac mini に替えた。といっても、Boot camp でウィンドウズだけれど、OS X もちょこちょこいじっていてそれなりにおもしろい。コンパクトでパワーは今までと変わらないか強力なくらい、ファンも静か、まったく文句なし。分解していろいろいじるが、分解の仕方として各地で、うらぶたのすき間にへらをこじ入れるよう指示が出ているけれど、無理! へらを軽くトンカチで叩いてたたき込むほうがずっと現実的。
せっかく内蔵されているので、Bluetooth も使ってみるが、最初とまどったもののかなり使える。調子にのって、ヤフオクでノキアの Bluetooth ヘッドセットまで導入してみたが、XP SP2 のBluetooth はヘッドセットのプロファイルを認識してくれないとか(他の導入事例では、XP の Bluetooth スタックを使わず製品付属のものを使うようだ)。マイクとしては使えるが音が耳に入ってこない! これは将来の課題。
(2007/1/14, id )
ガーナ 行きが再度決まった模様。去年一年は長期の海外仕事が皆無で不安だったが、とれたらとれたで……ガーナか……とりあえずコフィ・アナンが去ってどうなるかが興味。
(2007/1/14, id )
『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』 、昨年お伝えしたとおり 邦訳が柳下訳で出るそうでめでたい。が、イラストはモノクロ数個 になるとのことで残念至極。映画に便乗できないならもう次のチャンスはないだろうなあ。
あと、訳書紹介の河出のページ にある著者紹介はどう考えてもウソだと思うぞ。オールディスは(たぶん)ハーバード出ではないし『コーヒーの歴史』なんて本も書いていないと思う(が意外とわからんかも)。
(2007/1/8, id )
『24』 シーズン 5 を仕事片付けつつ横目で鑑賞。まあまあではないでしょうか。でもすべてがあの方の陰謀だったとなると、前半ちょっとつじつまあわなすぎでは? さらに後半の重要な証拠探しの段になって失笑。きみたち、IC レコーダのデジタルメディアに証拠が入ってるんなら、とりあえずそれを手に入れた瞬間にコピーしたらいかが? いちいち CTU まで物理的に運ばずに、いつも何でもこなしてる PDA でさくっと送ったら? それ以前に携帯電話の電話口でまず再生して聞かせれば多くの人がもっと容易に納得するでしょー。CTU の IT 担当も、ノイズ除去+デジタル署名なんて作業をする前に、バックアップとれよ。前半の神経ガスとやらだって、くだらん大騒ぎする前に、まず見つけたらゴミ用のポリ袋でもかぶせて口をゆわえなさい。だいたい……とか考えはじめるとボロボロだなあ。
(2007/1/8, id )
山 形は厄払いにモナー神社にお参り しておみくじをひいてきたらしいぞ。
【大吉】 (No.801) モナー神社
願事 : 首尾よく叶う 人の言葉に迷うな
待人 : 待てば来たる
失物 : 出づる 高い処
旅立 : 急いでよし
商売 : 見込み確かなれば儲け有り
学問 : 安心して勉学せよ
争事 : 勝ち制す事十分なり
転居 : 早期に決断してよし
病気 : 治る 信心すべし
縁談 : 近き方よし
だそうで。ありがてぇこってす。仕事しようっと。(2007/1/4, id )
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YAMAGATA Hiroo<hiyori13@alum.mit.edu>