風の噂ではございますが……
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しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
昔、ブックマークした記事を見てみたんだけど、コンピュータのかけ算は、ビット操作でもできるんだという話。むろん、えらく昔のページだしそれ自体がページの主な主張ではないし、他のやり方もあるんだぞどうだ立花隆、というのはよくわかるし(でも立花の言うこと、基本はまちがってないけど)、全体の趣旨はある程度納得する。
スペースシャトル最後の打ち上げが終わって、宇宙時代の終わりを告げる記事があちこちに……と書きかけて、このネタを今度の某誌コラムに使おうと思いつく。でも国際宇宙ステーションも数年後にはもうスクラップだというし、残念。とはいえホリエモンなどの民間宇宙ロケットが新時代を拓くか? もはや人口増が二〇五〇年には止まるから人類は宇宙植民の必要性がなくなった、と以前何度か書いたけれど、最近の人口トレンド見直しでは、エイズで予想したほど人が死ななかったので、人口は二〇五〇年以降も微増を続けると予想されているので、ひょっとしたらまだ宇宙植民も視野に入れる必要があるかもしれないし。でも正直いえば、有人宇宙旅行は本当に限られた可能性しかないと思うんだ。 (2011/7/9, id)
知らなかった。マーヴィン・ピーク『ゴーメンガスト』三部作、続きは予定されていたが完成しなかったと聞いていたが、2010 年 1 月に、ピークの未亡人の孫が、彼女の母親メーブ・ギルモア(えーと、つまりピークの娘? 義理の娘? でもメーブ・ギルモアというとその未亡人本人じゃないの?)がピークのメモを元に書きあげた原稿を発見して、それがついに刊行されるんだって。
先週、『ヤバイ経済学』トークショーでも使ったネタなんだが、まあここしばらく経済っぽい映画が多いのだ。『ヤバ経』はもとより、腐った金融業界を描く『インサイドジョブ』、言及はさけたい『もしドラ』、そしてもちろん、かの『ブラックスワン』……(笑)
うーむ、『経済セミナー』は、たかが映画評を1ページ書いたくらいでぼくの名前なんかデカデカと表紙に載せたりしていいんだろうか? ずいぶん軽いレビューだし、それに営業的に訴求力があるとも思えないんだけど。むしろ経セミを買うような人々は、ぼくの名前を見たらかえって購買意欲が減退するように思うんだが……ビエンチャンの空の下から心配しております。 (2011/5/28, id)
Voice の新しい号が届いたが……上杉隆は、みんなが目安としか思ってない東電の工程表にとくとくとしてケチをつけてページを無駄にしている。書いてから出るまでのタイムラグにもあまりに無神経。飯田泰之は相変わらず堅実。山形浩生は例によってバカでも思いつく当然のこと言ってくだまいてるだけだが、ホントこんな当たり前のこと言うだけで多少なりとも新鮮に見える現状があまりに異常、山本一郎がもう少しおもしろいことを書いているかと期待したら「まあ思想家さんたちが見苦しくおたつくのは、非常時だからしかたないよね、今後実務とからめて思想もしっかりね」というあたりさわりのないことを長々と書いていてがっかり。
土曜日にProject Management Professional なる資格の試験を受けてきたが、一発合格(いや別にこんなもの受けたくなかったが、これがないと一部の調査モノで団長資格審査で減点されるんだよ)。試験はすべて4択式なので、だまっていても25%、さらに「プロジェクトリーダーのあなたに、袖の下の要求がきたがどう対処すべきか」なんていう常識問題がほとんどなので、勉強しなくても40%はいくと思う。合格は61%正解なので、そんな大したものではないが、それでも2日しか勉強せずに合格するオレってえらいなあ。模試初めて全問終えたのって、当日の午前中だもん。でもこれを要求するXX省の仕事って面倒だから、今後やるかどうかわからないんだけど…… (2011/5/15, id)
ゴールデンウィークは道後温泉と金比羅参りと直島にでかけていたのだけれど、金比羅さんの書院には、円山応挙のふすま絵がたくさんあって、その中に虎がいっぱい描かれた部屋がある。美術評論家にかかると「今にも飛びかかってきそうな迫力」「真に迫った野性味あふれる」等々という評価になるんだけれど、前にどっかにこいつがやってきたときに見て、ぼくは全然そんなふうには感じず、むしろなんだかずいぶん変な虎だなあ、という違和感のほうが大きかったのだ。