『CarX』/『MagX』山形浩生連載 2008-2012

 その昔、2008-2012年にかけて、なんかの縁で車雑誌に連載しろ、ということになった。なんだっけ、確かフェル山氏の紹介かなんかだったのかな? 確か、彼も連載を持っていた。マガジンX、2020年現在はニューモデルマガジンXのウェブサイトとして残っているのかな? 紙もまだあるのかな? でも当時は、まず車雑誌的な位置づけから始めて 『CarX』 という名前で、それが2009年からもう少し広いビジネスっぽい方面にも手を広げようとして『MagX』になったんだっけ。確かそんな記憶がある。ちょど、リーマンショック/世界金融危機直後で、景気は……確か最初のうち、日本はそんなに影響ないぜ、ワッハッハ、みたいな勘違いが一部にあって、その後どんどん景気が悪化していった、そんな時期だったと思う。

 書いた内容は書評から始まって、その後時事ネタに話が広がって、当時はいくつか連載を持っていたので、他とかぶる話も多いし今さら感はあるけれど、SSDの肥やしにしておくのもアレなのでまあ公開してしまおう。最初は、なんか本の紹介で、という感じだったけれど、途中からMagXに変わって方針も変えようということで、適当な時事ネタの雑文連載「山形浩生の世界を読み解く叡智」なるものになった。確か、毎回何か編集部からお題のようなものがまわってきて、それに応じてもいいし無視してもいい、というようなことになっていた。

 が、この時期は非常に時事ネタが豊富だった。リーマンショック/世界金融危機から急激に日本の景気も停滞。日本での民主党政権誕生。尖閣諸島での中国漁船による海上保安庁への攻撃。北アフリカのジャスミン動乱。言わずと知れた東北震災と原発事故。小ネタでスティーブ・ジョブズの他界。だから、ほとんどお題に応じたことはなくて、その場その場で勝手なことを書き散らしていた。

 最後は確か、雑誌そのものが消えて、もっと車中心ウェブサイトとして存続することになり、連載もおしまいになったんだっけな。

 いま読み返すと、そんなに悪くない。当時は、「あー、このネタ使い回しですいません」と結構申し訳ない思いだったんだけれど、みんなが山形の連載すべてに目を通しているはずもなし、そんなに気にする必要もなかったか。

 なお、いくつか原稿が脱落している。持っている人がいたら、コピーなど送ってくれると嬉しいんだけど……(無理か)


『CarX』/『MagX』 書評 (2008-2009)

『MagX』連載 「山形浩生の世界を読み解く叡智:結局、そういうことだ」 (2009-2012)

2009年

2010年

2011年

2012年

おまけ

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