ユーザインターフェース

アプリケーション

アプリケーションデフォルトキャプレットは、GNOME 準拠アプリケーションのユーザインターフェース面を一部変えるためのものだ。

• メニューバーは取り外せたり動かせる ：デフォルトでは、GNOME アプリケーションのメニューはふつうの位置からドラッグして、画面上のどこにでもおいておける。もしこの機能がいらなければ、オフにしよう。

• メニューバーに枠をつける ：デフォルトのメニューバーは、ふちどりがついている。これが気に入らなければ、オフにしよう。

• サブメニューは切り離せる ：これはサブメニューに点線をつけて「破り取って」小さな移動可能なウィンドウにできるようにする。

• メニューアイテムにアイコンをつける ：アプリケーションの一部のアイテムにはアイコンがある。使うアプリケーション内で、こういうアイコンが目障りならばこれをオフにしよう。

• 可能ならステータスバーをインタラクティブに ：一部のアプリケーションは、ウィンドウの底にあるステータスバーを取り外して独立したウィンドウにできる。もしこのステータスバー取り外しがしたければ、このオプションをオフにしよう。

• ステータスバーの進捗メーターは右に ：一部のアプリケーションは、ステータスバーに進捗を示すメーターを表示する。デフォルトだとこのメーターは、ステータスバーの右側にでる。もし左側にしたければ、この機能はオフにしよう。

• ツールバーの取り外しや移動を許可する ：デフォルトでは、GNOME アプリケーションのツールバーは、いつもの場所からドラッグして、画面上の好きなところにおける。この機能が嫌いなら、オフにするといい。

• ツールバーに枠をつける ：デフォルトのツールバーには、立体的に見せる枠がついている。もしこれが嫌いなら、オフにしよう。

• ツールバーのボタンに枠をつける ：デフォルトだとツールバーのボタンには、立体的に見えるようなふちはついていない。でも、マウスのポインタが飢えにくると、ふちができる。いつも立体的に見えるようにしたければ、この機能をオンにしよう。

• ツールバーに線による区切りをつける ：デフォルトだと、ツールバーのボタン同士の間には、小さな線の区切りが入っている。この区切り線がいやなら、これをオフにしよう。

• ツールバーに文字ラベルをつける ：デフォルトだと、ツールバーのボタンには、画像と文字説明とがついていて、識別できるようになっている。ボタンに慣れて、文字のほうがいらなければ、この機能はオフにしてもいい。

ダイアログ

ダイアログキャプレットは、GNOME 準拠のアプリケーションでのダイアログボックスの、デフォルト設定を変えさせてくれる。ダイアログボックスっていうのは、アプリケーションに必要な仕事のためにそのアプリケーションが出すウィンドウだ。ダイアログボックスの例としては、印刷ボタンを押したときにでてくる印刷ダイアログがある。ダイアログは、ユーザに印刷オプションを設定させて、印刷プロセスを開始するようにする。ダイアログキャプレットでは、以下のオプションが変更できる：

ダイアログボタン ：デフォルトボタンを使うか、もっと間のあいたボタンを使うか、ボタンを隅に置くか、ボタンを左寄せするか、右寄せするかを選ぶ。

ダイアログボタンにアイコンをつける ：一部のダイアログボタン（たとえば OK ) にはアイコンがつけられる。デフォルトでは、この機能を持つアプリケーションではそれがオンになっている。もし見たくなければ、この機能をオフにしよう。

可能ならダイアログのかわりにステータスバーを利用する ：アプリケーションさえ許せば、ダイアログのかわりにステータスバーを使えと指示できる。これが機能するのは、情報を表示するだけのダイアログで、ユーザが入力を必要とするダイアログでは無理だ。

ダイアログ表示位置 ：ダイアログがどこに表示されるかを選ぶところだ。ウィンドウマネージャに任せる（またはウィンドウマネージャの設定で指定したところにする）か、画面中央にするか、登場時にマウスポインタのあった場所にするかを指定できる。

ダイアログ・ヒント ：ダイアログヒントのふるまいを変えるところだ。ダイアログヒントは、マウスボタンがボタンやダイアログの各種部分上を通過したときに表示される、説明だ。これを他のウィンドウと同じ扱いにするか、ウィンドウマネージャに表示を任せるかが選べる。

可能ならアプリケーションウィンドウの上にダイアログを配置する ：可能なときには、ダイアログがアプリケーションの上にでるようにすると、画面でウィンドウの整理に役立つ。もしほかのオペレーティングシステムの経験があったら、これを有効にしておくといい。ほかのオペレーティングシステムほとんどではこうなっている。

MDI

MDI キャプレットは、GNOME アプリケーションの MDI モードを変えさせてくれる。MDI は、 Multiple Document Interface の略で、複数の文書が GNOME アプリケーションで処理されるときに、どうなるかを指定するところだ。

GNOME 準拠アプリケーションの場合、デフォルトのスタイルはタブや "ノートブック" だ: これはアドレス帳のようなもので、ドキュメントはこのノートブックの "ルーズリーフ"（ページ） になって、それをタブで切り替えるわけだ。タブの見方が気にくわなければ、ここで変えよう。

標準 MDI モード ： ノートブック 以外に、 トップレベル と もーダル が選べる。 ノートブック はデフォルトのタブの見え方で、いま説明したとおり。 トップレベル は、トップのビューではアクティブ（作業中）ドキュメントしか表示しない。それが閉じられるまでその状態だ。そして モーダル は、トップレベルが一つしかなくて、そこに同時にいくつでも文書を持てるけれど、でも表示できるのは一つだ。 Emacs を使ったことがあれば、 もーダル は Emacs でのバッファの扱いとそっくりだ。

MDI ノートブックタブの位置 ：もし ノートブック スタイルを使うなら、タブがアプリケーションのどこに表示されるかを指定したいだろう。てっぺん、左、右、底にもってこられる。なお、これらの選択は、GNOME 準拠アプリケーションにしか効いてこないのでそのつもりで。