このキャプレットは、各種のファイルがどう処理されるべきかを設定するためのものだ。ファイル種類(以前は MIME 型)は、ファイルの中身がどんなもので、どんな形式になっているかを記述する。それぞれのファイル種類について、ファイルマネージャの使うアイコンや、そのファイルを開くのに使うデフォルトのアプリケーションなどを指定できる。たとえば image/jpeg は JPEG 形式の画像ファイルだ。デフォルトでは、ファイルマネージャ組み込みの画像ビューアで開かれる。
ファイル種類キャプレットは、いま GNOME の把握しているファイル種類をすべて表示する。それぞれのファイル種類について、短い説明 (たとえば PDF 文書 ) ファイル種類の名前(たとえば, application/pdf ) その他が表示される。一覧のファイル種類をクリックすると、そのファイル種類についてもっと詳しい情報が表示される。具体的には:
短い説明 (例, PDF 文書 )
"公式" ファイル種類名、あるいは MIME 型 (例, application/pdf )。この名前は、以下の形式になる: type/subtype 。ここで type はデータの一般的な種類 (image, text, audio, video, application) で subtype が完全な指定を与える。
この種のファイルについてファイルマネージャが使うアイコン
ファイルマネージャのウィンドウでファイルをクリックしたときのデフォルトアクション。デフォルトのアクションは二種類ある。ファイルマネージャの内蔵 "ビューア" でファイルを見るか、あるいは外部アプリケーションでファイルを開くかだ。実は、ファイルを開くのに使えるアプリケーションは、一覧表形式で持っておくこともできる。その一つが、ファイルをクリックしたときにデフォルトで使われる。その他のアプリケーションは、ファイルマネージャでこの種のファイル用ポップアップメニューに含まれる(このポップアップメニューは、そのファイルを右クリックして、 開くアプリケーション を選ぶと出てくる)。
拡張子:これはファイルマネージャやその他の GNOME アプリケーションが、あるファイルのファイル種類を判断するのに使う。これのいちばん一般的で簡単なやり方は、ファイル名の拡張子を見ることだ。たとえば pdf という拡張子は、 application/pdf のファイルに使われている。
上級ユーザへのメモ | |
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実は、Gnome ファイルマネージャは、拡張子を見るよりもっと細かいやりかたをすることもできるのだ。詳しいことを知りたい上級ユーザは、 PREFIX/mime-info/gnome-vfs.mime という文書を見てほしい。ここで PREFIX=/usr/share または /usr/local/share で、これはあなたのシステム設定次第。 |
ファイル種類の編集で、群をぬいてよくあるのは、そのファイル種類に関連づけられたデフォルトアクションを変えることだ。これには:
一覧のファイル種類をクリック。
デフォルトアクションの種類を選ぶ ( ビューアを使う または アプリケーションで開く )
デフォルトにしたいアプリケーションやビューアを、ドロップダウン一覧から選ぶ。もしほしいものがなければ、 一覧編集 ボタンを押そう。するとこのファイル種類用のポップアップメニューに含まれたアプリケーションすべてが一覧になって出てくる。ここで アプリケーションの追加 ボタンをクリックして、アプリケーション名を入力しよう (例, Gnome PS ビューア )。そしてこのアプリケーションを起動するコマンドも入力する (例, ggv )。
またファイル種類のその他プロパティも変えられる:
そのファイル種類で使っているアイコンを変えるには、 アイコン変更 ボタンを押す。
ファイル種類の説明を変えるには、説明の書いてあるテキストフィールドをクリックして、それを編集しよう。
ファイル種類と関連づけられた拡張子一覧を編集するには、 ファイルの拡張子を変える ボタンをクリックしよう。これは、いまそのファイル種類と関連づけられた拡張子の一覧をウィンドウに表示する。この一覧から拡張子を削除するには、それをマウスで選んで 削除 ボタンを押そう。新しい拡張子を追加するには 追加 ボタンをクリックして、出てくるダイアログに新しい拡張子を入力する。先行する点(ピリオド)は入れなくていい。つまり pdf という拡張子を登録したければ、 pdf と入力するわけだ。 .pdf じゃないぞ。
そのファイル種類と関連づけられたアプリケーション一覧を編集するには(このアプリケーションは、ファイルマネージャの中でこの種のファイルを右クリックして、 開くアプリケーション を選ぶと出てくる)、 一覧編集 ボタンを押す。これはこのファイル種類と関連付いたアプリケーションすべてを一覧で表示する。この一覧から、どのアプリケーションでも削除できるし、既存のアプリケーションも編集できるし(これはこのアプリケーションがメニューに出てくる時の名前や、このアプリケーションを起動するときのコマンドを変えられる)、新しいアプリケーションも追加できる。アプリケーションを一覧から削除しなくても、一時的に一覧のチェックをはずせば、無効にできる。こうした無効アプリケーションは、この種のファイルのメニューには出てこなくなる。
ファイル種類を削除するには、ファイル種類の一覧からそれを選んで、 この Mime 型を削除 ボタンを押す。新しいファイル種類を追加するには 新規 Mime 型を追加 ボタンを押す。するとファイル種類の名前と説明を入れるよう、プロンプトが出てくる。できるだけMIME 標準にしたがうこと。ファイル種類の名前は type/subtype という形式にして、 type は以下の標準タイプ5つのどれかにする: text , audio , image , video , application (最後のモノは、最初の4つがどれも当てはまらないときに使う)。
ファイル種類名と説明を入力したら、そのファイル種類が一覧に追加される。これでそれを一覧から選び、アイコン、ファイル拡張子と、そのファイル種類に対するデフォルトアクションを ファイル種類の編集 の節 で説明したようにして編集しよう。
もしあなた(またはだれか別人)がなにかこのキャプレットでまちがいをしでかしたら、変更をすべて破棄して、このキャプレットがコントロールする設定すべて(つまりファイル種類、デフォルトのアクション、アイコン、他)のシステムデフォルト値を復元できる。これには システムデフォルトを復元 ボタンを押す。これをやると、変更はすべて消えてしまう。これは取り消しできないのでご注意。