OpenBSD には、いくつかちがいがある。このちがいは、起動シーケンスやネットワークインターフェースの使い方、ディスク管理や、その他いろんなところに出てくる。ほとんどのちがいはきちんと説明されているけれど、 manpages を探し回る必要がある。このドキュメントは、そういうちがいのインデックスになろうとしている。
はい、できますとも!
INSTALL.linuxをお読みあれ。
まず、Linuxパスワードがシャドー化されているかどうかを調べよう。もしシャドー化されていたら、John the Ripper を持ってきて、付属のunshadow ユーティリティでpasswd と shadow ファイルをマージして、一つの System 7-スタイルのファイルにしよう。
Linux のパスワードファイル、ここでは linux_passwdと呼ぼうか。これにはフィールド4と7の間に ::0:0 を追加する必要がある。これはAwk が自動的にやってくれる。
# cat linux_passwd | awk -F : '{printf("%s:%s:%s:%s::0:0:%s:%s:%s\n",$1,$2,$3,$4,$5,$6,$7); }' > new_passwd
この時点で、new_passwd ファイルをいじって、 root とかのシステム関連のエントリで、すでにOpenBSD のパスワードファイルにあったり、OpenBSDでは無意味なもの(全部)を削除しておこう。さらにnew_passwd とOpenBSD側の /etc/passwdでユーザ名やユーザ ID の重複がないことも確かめよう。これをやるのにいちばん簡単な方法は、まっさらな /etc/passwdから始めることだ。
# cat new_passwd >> /etc/master.passwd # pwd_mkdb -p /etc/master.passwd
最後のステップとして、 /etc/spwd.db と /etc/pwd.db ファイルをつくりなおすのにpwd_mkdb が要る。これはまた System 7-形式のパスワードファイル(暗号化されたパスワードは除く)を /etc/passwd につくる。これを使うプログラムがあるのだ OpenBSD はパスワードにもっと強力な暗号blowfish を使っていて、これは完全な System 7-style 形式のパスワードファイルを使うシステムではまず見られない。この強力な暗号方式に切り替えるなら、ユーザに 'passwd' を実行してパスワードを変えさせよう。みんなが入れる新しいパスワードはデフォルト設定で暗号化される(/etc/passwd.confをいじってなければ、ふつうは blowfish だ)。または root になって passwd usernameを実行してもいい。
Linux から OpenBSD に引っ越してくるなら、OpenBSD はデフォルトで COMPAT_LINUX が GENERIC カーネルで有効になっていることに注目。スタティックなリンクをしていないLinux のバイナリ(つまりほとんど)を実行するには、compat_linux(8) manページの指示通りにすること。便利なLinuxライブラリをほとんど使えるようにするには、portsコレクションからlinux_lib をインストールすることだ。Ports コレクションについて詳しくはFAQ 8.6 を参照。ports ツリーがインストールしてあるなら、次のコマンドで linux ライブラリをインストールできる。
# cd /usr/ports/emulators/linux_lib # make install
OpenBSD は EXT2FS ファイルシステムをサポートする。disklabel disk (ここで disk は使うディスクのデバイス名) とやって、OpenBSD があなたの Linux パーティションをなんだと思っているかを見てみよう (でも 絶対に disklabel や fdisk でそれに変更を加えたりしてはいけません)。disklabel の使用について詳しくは FAQ 14.1を参照。
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