ロバート・M・ソロー (Robert M. Solow), 1924-

原ページ
 
Google
WWW 検索 cruel.org 検索

Photo of R.M. Solow

 ロバート・ソローは新ケインズ派総合マクロ経済学の中心人物の一人だ。ポール・サミュエルソンといっしょに、かれは M.I.T. 経済学部の中核を作り上げ、ここは戦後の「主流派」どまんなかと広く見なされるようになっている。ソローとサミュエルソンは、各種の記念碑的な業績を挙げている。たとえばフォン・ノイマン成長理論について (1953)、資本理論について (1956)、線形プログラミングについて (1958)、フィリップス曲線について (1960) など。

 単独でのロバート・ソローでは、新古典派成長モデル (1956, 1970) に関する業績が一番有名だ。この論文での総生産関数の利用はケンブリッジ資本論争の口火を切り、ここでソローとサミュエルソンは、ジョーン・ロビンソンやケンブリッジのケインズ派たちと火花を散らすことになる。資本をめぐるソローの各種論文は、この問題の壮大さをよくあらわしている (1963, 1967)。

 続いてソローはまた、成長と技術進歩の問題 (1957, 1960) でカルドアと一戦交えることになる。かれはまた、代替の弾力性一定 (CES) 生産関数 (1961) の考案者でもある。さらに、動的政府予算制約 (1973) から導かれた「長期乗数」の考え方を発展させて広めたことでも知られる。

 ソローはその成長理論の研究で、1987 年にノーベル記念賞を受賞した。

ロバート・ソローの主要著作

ロバート・M・ソローに関するリソース


ホーム 学者一覧 (ABC) 学派あれこれ 参考文献 原サイト (英語)
連絡先 学者一覧 (50音) トピック解説 リンク フレーム版

免責条項© 2002-2004 Gonçalo L. Fonseca, Leanne Ussher, 山形浩生 Valid XHTML 1.1