フランソワーズ・ペロー (François Perroux), 1903-1987

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 フランソワーズ・ペローは、経済学の英米支配にもかかわらず、ときどき独自の新規な発想で経済学の想像力を沸き立たせるユニークなフランス人の奇妙な小集団に属する人物だ。

 コレージュ・ド・フランスで、ペローはエチエンヌ・アントネリに師事した。アントネリはローザンヌ学派で最後に残った影のような存在だ。多くの点でペローはレオン・ワルラスの衣鉢を継ぎ、それをかの挫折した工学部学生が実現したかったところにまで持っていった人物といえる。ワルラスと同様、手法はデカルト的で、気持ちは社会主義者、ビジョンは進化論者だった。早い時期に、他の独自の思考家、たとえばパンタレオーニアフタリオンシュムペーターモルゲンシュテルンアレーなどと交遊を持ち議論したことで、独自の思想のブレンドにますます多くの風味が加わった。1944 年に Institut de Sciences Economiques Appliqueées (ISEA) を創設してからは、そこに集まった若手経済学者たちの発想も吸収するようになった。

 初の重要な著作 - La Valeur (1943) - は、ワルラス派の思考を理解しようとするかなり標準的な一冊だった。だがそこには重要なアイデアの萌芽が見られる:「一般均衡」が複数の力の相互作用として生じる、という発想だ。

フランソワーズ・ペローの主要著作

フランソワーズ・ペローに関するリソース


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