トマス・ペイン (Thomas Paine), 1737-1809

イギリス人政治哲学者で小冊子作成者。ペインはクェーカー教徒で、37 歳でアメリカに渡った。1776 年の古典『コモンセンス』は、アメリカ革命に霊感を与えた文書の一つだ。後にフランスに移住して、革命のできごとを観察(そして参加)した。有名な 1792年の『人間の権利』はフランス革命擁護論としてエドマンド・バークに宛てたものだ——これでペインは反逆罪で裁判にかけられ、イギリスでは犯罪者となった。名誉フランス市民となり、フランス国民公会にも参加した。ジロンド党が失脚すると、ペインは一時的に投獄され、その間に宗教についての議論の多い論考『理性の時代』を執筆。1802年にアメリカに戻ったが、その宗教観のために毛嫌いされ、極貧の追放者として死んだ。経済学の発展にはあまり影響はなかったが、18 世紀末の知識人としてかなり有名だし議論を呼んだので、このウェブサイトに入れるだけの価値はある。
トマス・ペインの主要著作
- "African
Slavery in America", 1775, Pennsylvania Journal and the Weekly Advertiser
- Common Sense, 1776. 邦訳「コモン・センス」(『コモン・センス他三篇』(小松 春雄訳、岩波文庫、2005 収録)
- The American Crisis,
1776-83 邦訳 「アメリカの危機」(『コモン・センス他三篇』(小松 春雄訳、岩波文庫、2005 収録)
- "Agrarian
Justice"
- Age of Reason,
1794-1807. 邦訳『理性の時代』 (渋谷一郎訳、泰流社、1982)
- The Rights of Man,
1792. 邦訳『人間の権利』(西川正身訳、岩波文庫、1971)
- Dissertation on First Principles of Government,
1795
- Worship
and Church Bells, 1797
- Letters
on the Age of Reason, 1797
- Prospect
Papers, 1804
- Essay
on Dream, 1807
- Examination
of the Prophecies, 1807
- Origin of Free-Masonry,
1818
- Essays on Deism,
1820?
- Method for the Easy Comprehension of History, 1566
トマス・ペインに関するリソース
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