アクセル・レイヨンフーヴッド (Axel Leijonhufvud), 1933-

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 ストックホルム生まれで、1967 年にノースウェスタン大学から博士号取得。一部はロバート・クラウアーの影響で書かれたレイヨンフーヴッドの博士論文「ケインズ派経済学とケインズの経済学」(On Keynesian Economics and the Economics of Keynes, 1968) は、その後十年の経済学に大きな影響を与える。

 ケインズの著作に対する初の学究的な分析ともいえるレイヨンフーヴッドの本は、「ケインズ派経済学」(ヒックス=サミュエルソン的な総合) と「ケインズの経済学」 (J.M. ケインズ の研究) とを分けて考え、基本的にこの両者にほとんど共通点がないことを実証した。そしてクラウアーと共に動的な「ミクロ的基礎付けを持った」ケインズ派理論の形成を呼びかけた。それは過少雇用を、単なる不完全性と考えるのではなく、均衡として説明しようとするものだった。特にレイヨンフーヴッドは、量と価格の調整速度が異なることから調整の失敗がおき、それが失業の長期化を招くという理論を構築した。

 1970年代と1980年代の後期の仕事は、この探究をまだ引きずったものだった。1990年代には、クラウアーとレイヨンフーヴッドは急速な成長をとげている進化理論や計算経済学こそが正しい方向に向かっていると指摘し、新興学派の「ポストワルラス派」を立ち上げて、それをマクロ経済学に導入しようとした。

アクセル・レイヨンフーヴッドの主要著作

アクセル・レイヨンフーヴッドに関するリソース


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