フランク・H・ハーン (Frank H. Hahn), 1925-

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Photo of F.H.HahnPhoto of F.H.Hahn from Econometrica

 絶えず背教者を貫くフランク・H・ハーンは、その経歴のほとんどをケンブリッジ大で過ごし、露骨にケインズ派の教授陣のなかで、唯一のネオワルラス派を貫いた。ジョーン・ロビンソンなど、新古典派経済学に対するかんしゃく持ちの批判者との興隆の中で、自分が精通したまさにその新古典派経済学に対し、かなりの冷めた見方と懐疑論を植え付けられたのかもしれない。

 フランク・H・ハーンは、ネオワルラス派の研究プログラムに幻想を抱かなかった——その最も熱心で詳細な擁護者の一人ではあったが、新古典派経済学者の中では独特なこととして、その限界を認め、明確にそれを強調していた (e.g. 1970, 1973, 1974, 1980, 1981, 1982, 1985) それでもハーンはあらゆる体系を批判した—— マネタリズム, ニュークラシカル, ネオリカード, ポストケインジアン、とにかくすべて。でもドグマチックなニヒリストでもなかった。その手法的な立場を一言で言うなら「百花斉放——でもあまり真面目に受け取らないこと」とでもなるだろう。

 実証的な貢献は多い。その業績は概ね、一般均衡の考察 (1971), 多市場均衡のtatonnementnon-tatonnement安定性 (1958, 1962, 1970, 1982)、sequence economiesにおけるお金の理論 (1965, 1971, 1973)、不均一な価値蓄積方法を持つ経済成長理論 (1966, 1968, 1969, 1973), conjectural equilibria (1977) およびこれらの相互の組み合わせに分類できるだろう。フランク・H・ハーンは、目下イタリアのシエナで日光浴中。

フランク・H・ハーンの主要著作

フランク・H・ハーンに関するリソース


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