ベンジャミン・フランクリン (Benjamin Franklin), 1706-1790.

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フランクリン肖像

 ジャーナリスト、発明家、国士、外交官をかねたアメリカの多才人にして建国の父ベンジャミン・フランクリンは、有名すぎて紹介するまでもない。でも、かれの経済学に対する貢献は、あまり有名じゃない。フランクリンは特に二つの点でアメリカの状況を気にしていた――特にイギリス重商主義政策の影響、そして豊富な土地と労働力不足がアメリカの経済発展に与える影響だ。フランクリンはウィリアム・ペティの特に人口に関する議論に大きな影響を受け、価値の適切な尺度は黄金じゃなくて労働なんだと考えた(このためフランクリンは、マルクスに絶賛された)。フランクリンは商業を「戦争」と見なすところまでくると、重商主義者から離れる。重農主義と似た形で、フランクリン (1769) は土地と農業が国富を増す「自然な」方法だと考えた。

 おもしろいことに、フランクリンの経済学的な考え方は、その足下にいた若きアメリカの国士たちにはほとんど影響を与えなかった。トマス・ジェファソンは、 コンディヤックデステュット・ド・トラシーの著作に夢中で、アレクサンダー・ハミルトンは紙幣に関する著作のためにジョン・ローに傾倒し、ジェイムズ・マディソンはマルサスの人口議論がお気に入りだった。

ベンジャミン・フランクリンの主要著作

ベンジャミン・フランクリンに関するリソース


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