ケインズ 以前のアメリカにおける 過少消費 理論家たちで、主要な理論は著書『利潤』Profits (1925) と『お金』 Money (1928) で展開されている。消費の崩壊——ひいては利潤、価格、産出の低下——につながるのは、消費者の所得が不十分だからだ、いうのがその議論だ。その理論にもとになっているのは、原始的でちょっと出来の悪い 乗数アクセラレータ機構だ。内部留保された企業の利潤が(貸し出されず)抱え込まれたら、消費者の所得は消費者が産出を吸収するには不十分となる。もし企業がこの抱え込んだお金自体を投資した(そして所得を労働者たちに支払った)としても、問題は解決しないという。投資が増えたら確かに需要は増えるが、それはもっと産出を増やしてしまう。総需要と総供給との不釣り合いは、このために続いてしまうのだ、とフォスター&キャッチングは論じた。
ふたりの理論は「長期」では致命的な欠陥を持つが、短期で動的に見れば、全面過剰生産論争の間のマルサスを思わせるものだ。二人は、自分の議論に欠陥があると証明した経済学者にはだれでも償金を出そうと公式に発表した。何十人もの人々が証明を送りつけたが (例. フリードリッヒ・ハイエク, 1929), 二人は細かいまちがいは認めつつも、中心的な理論は正しいと主張し続けた。どうやらフォスターとキャッチングは、はやいうちにポール・H. ダグラス とチャールズ・F. ルースの支持を得ていたようだ。
フォスターは明らかに革新的な教育者で、リード大学創立者だ——そして同校の 「応援歌」作詞者でもある!
事業者で経済学者、ニューヨークとオハイオのいくつかの鉄鋼製鉄会社で働いた。
ホーム | 学者一覧 (ABC) | 学派あれこれ | 参考文献 | 原サイト (英語) |
連絡先 | 学者一覧 (50音) | トピック解説 | リンク | フレーム版 |