ゲルハルト・コルム (Gerhard Colm), 1897-1968.

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 ドイツの公共財政経済学者で、キール学派 と関係しており、後に 社会研究ニュースクールにも関与。その(当時は目新しい)アプローチは、税金を歳入創出の観点からではなく、経済に対する影響から評価するという手法だった。 その議論は戦後期のアバ・ ラーナー新ケインズ派の「機能的ファイナンス」アプローチに影響を与え、それと並行するものだった。かれら同様、コルムはマクロ経済的な目的を持つ財政政策設計を推奨し、特に景気変動をならすための自動安定装置を作ることを論じて、赤字支出に対する恐怖を否定し、「財政均衡よりも均衡経済のほうが重要だ」と論じた。だがケインズ派とちがっていたのは、政府が短期的な呼び水ではなく、成長目標を含む「長期」戦略をたてるべきだと固執した点にある。

 コルムはアメリカ政府顧問として重要な役割を果たした。自動的に元が取れる歳出を認める「緊急予算」条項や、定期的な政府予測の実施と発表、そしてクズネッツの国民所得統計の活用にも大きく関わっている。コルムは 1946 年雇用法でも大きな役割を果たし、アメリカで初の経済諮問評議会に任命された。コルムはまた、1948 年ドイツ通貨改革のまとめ役の一人だ。1952 年のマッカーシズムのヒステリーの中で、公的な地位から実質的に追い落とされ、その後は全米計画局で働いた。

ゲルハルト・コルム主要著作

ゲルハルト・コルムに関するリソース


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