レオン・ワルラスの友人で、数理経済学の熱心な支持者だったが、ロシア生まれのラディスラフ・フォン・ボルトキエヴィッチはそれでも、リカード派につながる「古典派」経済学者だと言える。かれが有名になったのは、カール・マルクスに関する研究だ――ボルトキエヴィッチにしてみれば、マルクスはリカードの派生論者の一人にすぎなかった。マルクスの「転形問題」に対するボルトキエヴィッチの解法 (1907) は伝説的とされるが、当時は無視された。ボルトキエヴィッチはまた、他にも理論的な論争にかかわっていた――特にベーム=バヴェルク、オーストリア学派の金利理論、さらにアルフレート・ヴェーバーの産業立地論などをめぐって議論を闘わせていた。
ほとんどの生涯をベルリンで教鞭を執って過ごしたのに、ドイツ歴史学派には反対で、ローザンヌ学派の数理的な努力に好意的だった。
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