ロイ・G・D・アレン卿 (Sir Roy George Douglas Allen), 1906-1983
丸一世代の経済学者の非公式な教官となったロイ・G.D. アレンは、経済学における数学の使用を推進するのに大きな役割を果たした。アレンはロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教育を受け、ジョン・ヒックスとともに、ローザンヌ学派の成果を英米に紹介するのに貢献した。ヒックスと共著で 1934 年に Economica に発表した論文は、効用最大化から需要関数を導く方法を導入し、それに伴う収入と代替効果への分解を示した (スラツキー方程式)。これは新古典派経済学における「パレート派」復活を引き起こした。有名な 1938 年の著書は、次世代のために数学的基礎を敷いたもので、"代替の部分弾力性" をはじめとする目新しい概念を導入している。
後の業績はもっぱら統計学についてのもので、特に小売価格と指標の問題を扱っていた。アーサー・ボウリーと共同で行った、1935 年の有名な家計支出調査と予算分析は、経験的ミクロ経済学の先駆的な試みであった。
ロイ・G.D. アレンの主要著作
- "The Nature of Indifference Curves", 1934, RES.
- "The Concept of the Arc Elasticity of Demand", 1934, RES
- "A Reconsideration of the Theory of Value", with J.R. Hicks,
1934, Economica.
- Family Expenditure with A.L. Bowley, 1935.
- Mathematical Analysis for Economists, 1938.
- "The Supply of Engineering Labor under Boom Conditions", with B. Thomas, 1939,
EJ
- Statistics for Economists, 1949.
- "Index Numbers of Retail Prices, 1938-51", 1952, Applied Statistics.
- Macroeconomic Theory, 1967.
- "On Official Statistics and Official Statisticians", 1970, J of Royal
Statistical Society
- Index Numbers in Theory and Practice, 1975.
- Introduction to National Accounts Statistics, 1980.
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