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新古典派の生産理論

Saxon smith engaging in indirect exchange.

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「いったん均衡が原理的に確立したら、交換はすぐに起こる。だが生産はある程度時間の経過が必要となる。この第二の問題は純粋かつ単純に、この段階では時間の要素を無視することで解決しよう」
—— (レオン・ワルラス, Elements of Pure Economics, 1874, p.242)

「価格は、一般的な希少性原理に基づいて生産要素に支払われる。というのもそのような形で需要を制約し、使える供給で対応できる水準にしなくてはならないからだ。この立場からすると、商品生産の費用は、 それを作るのに必要な要素の希少性を表現したものにすぎない。
—— (Gustav Cassel, Theory of Social Economy,1918: p.168)

「熱力学の法則が否定されない限り、私は産出を投入に関連づけ続けることにしよう——つまりは生産関数を信じることにする。要素の報酬が、準競争的名市場における競争入札で決まるのをやめないかぎり、私は要素の市場の報酬を説明するにあたっては、その相対的な供給が重要だとする(一般化した)新古典派の近似に従う物とする」
—— (ポール・A.サミュエルソン, Collected Scientific Papers, 1972: p.174)

「私はマーシャルの理論の暗黙の想定が何なのかを見つけようとしています。もしロバートソン氏がマーシャル理論をきわめて非現実的と思うなら、私もそれに同意します。私たち二人とも、マーシャル理論は論理的に一貫性を持ち、同時にそれを説明しようとする事実と整合させるような形で解釈できない、という点で合意しています。ロバートソン氏の治療法は、その数学をうっちゃることですし、かれは私の手法が事実をうっちゃれと主張するものではないかと示唆します。たぶんちゃんと説明しておくべきだったのでしょうが、この状況においては、うっちゃるべきはマーシャルの理論そのものだと思うのです。」
—— (Piero Sraffa, 1930, "Symposium", Economic Journal, p.93)

「企業というものの一般均衡理論へのおさめ方は、風船が封筒に収まるときのおさめ方と同じ:中身をまるっきり抜いてぺちゃんこになっている! 空気を入れた風船でやってみるといい。封筒は破けるか飛び去ってしまう。よくても封が閉まらず、とてもポストに入らない(中略)むしろ風船をつついて破裂させると、すべてが楽になる。企業と一般均衡もそうだ——でもこのアナロジーはちょっと説明が必要となる。」
—— (ジャック・ H.ドレーズ, "Uncertainty and the Firm in General Equilibrium Theory", Economic Journal, 1985, p.1)

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