ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』要約

by 山形浩生 (with Special TNX to 能登麻実子氏……の2ちゃんねるに巣くうキモヲタファンども諸賢)

能書き

目次

まとめ人の疑問点

 wage-unit (賃金単位)というのがたくさん出てくるが、これはほぼ労働者の一人あたり平均賃金を指している。その賃金単位で計った国民所得、といったものもしょっちゅう出てくる。これはつまり、日本のGDPは470兆円で、一人あたり賃金470万円だから (2009年)、日本のGDPを 1億 賃金単位である、というふうに表現しろ、という理解でいいんだろうか? (← そういう理解でオッケーの模様。少し復習したら思い出した。)

 要は、GDP470兆円といっても、一人あたりの賃金が多いところでこの数字と、小さいところでこの数字というのでは、意味が全然ちがってくるということ。何かアンカーがないと解釈しようがない。だから、一人あたり平均賃金で何人分だと考えることで、いわば実質化できるわけですな。ここらへん、細かく言い出すとちょっとちがう面もあるが、ほとんどの場合は単なる実質化のために使われている。

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2011.10.10 YAMAGATA Hiroo (hiyori13@alum.mit.edu)


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