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ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』要約、19 章

山形浩生 (全訳はこちら

第 V 巻 :賃金と価格

訳者の説明

この第 V 巻は、賃金と価格の理論。


19 章 賃金の変化

Abstract

  1. 古典派は、賃金は、他の財とまったく同じく労働に対する価格だと考える。需要供給の交点で労働価格=賃金が決まるというわけ。でも、経済全体で見たら賃金水準が変わると需要も変わるので、そういう話ではすまない。

  2. 一般理論では、雇用水準は有効需要で決まるので、賃金が下がっても雇用は、直接的には増えないし、間接的にもあやしい。賃金を下げれば完全雇用が実現されるわけではない。

  3. それに賃金があまりに柔軟だと、賃金がもっと下がるんじゃないかと事業主が様子見に出てなおさら雇用を増やさないことだってあり得る。賃金があまり変わらないとみんなが思ったほうが、金利調整などで完全雇用を実現しやすい。


本文

Section I

Section II

Section III

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2011.10.10 YAMAGATA Hiroo (hiyori13@alum.mit.edu)


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