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ケインズ『雇用と利子とお金の一般理論』要約、17 章

山形浩生 (全訳はこちら

17 章 利子とお金の本質的な性質

Abstract

  1. お金はほかの財にくらべて、勝手に作れない点、代替がきかない点、いくらでも貯蔵できる点が特徴。小麦で計った小麦の利率とか、計算できなくはない。でもいまの条件から見て、お金より利率は低くなってしまう。

  2. お金は、みんなが契約でお金を基準にするとか、賃金がお金をもとに下方硬直性があるとかいう点から、流動性が保証されている。そこには、上の各種条件も効いてくる。

  3. これらのために、お金の供給が一定だと金利は高くなりすぎて、社会が豊かになって富の蓄積が増えると、その水準を超える新しい投資がみつからなくなってしまう。

  4. お金のない物々交換社会では、こんなことは起きない。

  5. 古典派は、金利は完全雇用を達成する水準になると信じていた。でもそれは現実的にも理論的にも妥当でない。そんなところから出てくる政策提言も見るに値しない。


本文

Section I

Section II

Section III

Section IV

Section V

Section VI

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2011.10.10 YAMAGATA Hiroo (hiyori13@alum.mit.edu)


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