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2006年にサイゾーに書いた原稿

山形浩生(hiyori13@alum.mit.edu)
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復活! 山形道場 2006

 で、ほとんどお約束のように、山形道場復活。爆笑問題と並ぶ腐れ縁コラム。中身は『ワイアード』時代とまるで変わっていない。あれより少しレベルを落としてくれと言われていたんだけれど、落ちてません。

2006.01号 第 ?? 弾 「中身のない「奇跡」を願う人たち

 ある哲学者の馬鹿な議論に怒り。身障者はかわいそうだと思うが(というと見下しているといって怒る人たちがいるけれど、でもかわいそうなんだもん。そうでなきゃ、いろいろ便宜をはかる施策なんか根拠がつかない)、それはかれらをスーパーマンにしろという話ではぜんぜんない。そんなものを稲葉大人がほめたりしているのでさらにげんなり。

2006.02号 第 ?? 弾 「京都議定書を批准した諸国

 アメリカは京都議定書を批准しなかったといって罵倒されているけれど、批准しておいて全然その目標を達成できない連中や、だめなストックをさんざん温存してこれまで二酸化炭素を出しまくっておきながら、それを今更減らしたことで目標達成した顔をしているドイツやイギリスがそれよりえらいとは思えない。

2006.03号 第 ?? 弾 「株式分割も説明できないマスコミ

 ライブドアがらみで、株式分割が悪い悪いとさんざんマスコミに出てきたけれど、なぜ悪いのか説明できているところは皆無。たぶんほとんどわかってないんだと思うよ。株式分割すると株価が上がりますなんて、説明になってない。それがライブドア報道のそこの浅さを示すものでもある。

2006.04号 第 ?? 弾 「美しい景観を創る会

 伊藤滋先生も名を連ねているのであまり批判したくはないんだが、勝手に古い規範に基づいて風景を決めつけないでほしいな。創る会なら、未来にとっての美とは何かをきちんと考えてほしいな。美しい景観を変な懐古趣味だけで決められてたまるか。

2006.05号 第 ?? 弾 「無意味な延命の残酷な称揚

 ちょうどこの頃、病院で末期の患者の延命装置をはずしたことで逮捕されて殺人罪に問われた医師がいたんだけれど、この医者こそたぶん患者のことを本当に考えていたんだと思う。何でもことなかれで先送りにするのがいいわけはないと思うのだ。

2006.06号 第 ?? 弾 「児童労働とキッザニア

 児童労働は、労働条件さえよければまったく問題ないと思うので、がんがんやらせよう。それを目指したキッザニアはすばらしい試みだと思う。

2006.07号 第 ?? 弾 「おまぬけなグーグル翼賛論

 梅田グーグル本などが連続してヒットしたために、グーグルが世界制覇するとか知のあり方を変えるとかいった議論が目につくようになって目障りだったので。グーグル検索は、グーグルに頼らない少数の人がいればこそ成立するのです。

2006.08号 第 ?? 弾 「人間の合理性と出生率

 サルやハトですら多少の合理性はある。それが人に進化する過程で優勢にならなかったのは、実は不合理な子作りや子育てという行動を引き受けさせるための進化の妙案ではなかったか。するといまの少子化は合理性が貫徹してきたことの裏返しということか。エインズリーを訳しながら思いついたこと。

2006.09号 第 ?? 弾 「募金の経費が理解できない人たち

 募金するにも金がかかる。そんなこともわからない人がいるというのは驚くべきこと。それがいいか悪いかはまた別の議論だし、最適な募金経費率はあるのかもしれないけれど、募金経費がすべて無駄遣いみたいなことを書いている馬鹿なブログがあったので絶望とともに記す。

2006.10号 第 ?? 弾 「戦時加算をはじめとする日本の戦後処理の不手際

 オーウェルの翻訳権が切れているかどうか調べているうちにわかったこと。それにしても、欧米側では戦時加算なんてものがあることを覚えているのかな。たぶん忘れてると思うんだが。

2006.11号 第 ?? 弾 「グーグル対抗国策検索エンジン

 最初に読んだときはまさか本気とは思わなかったが、本気らしいね。やめようよ。そういう柳の下のドジョウ狙いの二番煎じプロジェクトは。だれもやっていないところをねらうのが、国策でやることの意義じゃないの?

2006.12号 第 ?? 弾 「無意味な著作権延長

 著作権を死後50年から死後70年に延長しようという変な動きがはじまったもので。ちょうど著作権延長を考える会に名を連ねたこともあって、露出を増やしておこうと思ったので書きました。

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