『クルーグマン教授の<ニッポン>経済入門』(春秋社, 2003)サポートページ
0. 本書の中身
1. 関連資料
2. 正誤表
3. 追記事項
4. レビュー、感想など
解説にも書きましたが、本書の中身は相当部分がすでにウェブで公開されています(細かい修正等は加えておりますが)。買う気のない方も、こちらで中身を読めます。
- 「復活だぁっ! 日本の不況と流動性トラップの逆襲」(本書 pp.11-114)
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本書のメインの中身です。正直いって、これだけ読んでもらえれば本書を敢えて買う必要はないかもしれない。
- 日本がはまった罠
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これがそもそもの発端! 日本の流動性の罠を指摘し、調整インフレ論を初めて唱えた歴史的な論文(の訳)。本書には収録されてませんが、併せて読むと吉。
- 「日本の流動性トラップ:追記」(本書 pp.139-52)
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流動性の罠と調整インフレ論に対する各種のFAQ。
- 「面子がどうのとか、浮わっついたことを言ってる場合かね。」(本書 pp.153-61)
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さらに怒りをこめた各種のFAQ。以上の二つで、各種の反論と称するものはおおむね面倒が見られている。
- 「十字の時:公共投資で日本は救えるか?」(本書 pp.163-71)
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財政出動による景気回復という説の問題点について指摘した論文。
- 「日本の金融再生ナントカってだめすぎ」
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おまけ。ホントは本書に入れたかったけど、交渉の都合ではずれた。不良債権処理は(やるにこしたことはないが)たぶん景気回復には関係ないことを示した論文。
- 「日本:まだはまってます」(本書 pp.207-29)
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もっとふつうのIS-LMモデルで同じことを説明しなおしたもの。
- 「経済を子守りしてみると」
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本書の考え方をとてもわかりやすくアナロジーで表現したお話。これも収録したほうが親切だったかも。是非お読みください。
- クルーグマン論文・エッセイ勝手に邦訳集 https://cruel.org/jindex.html#krugman
- 日本の某物好きによる、クルーグマンの各種エッセイや論文の邦訳集。翻訳もなかなかお上手(オホホホ)。本書収録『日本のはまった罠』やその関連論文もあります。
- 暗闇への跳躍http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/leapinthedark.html
- 東北大学の数学者黒木玄氏が、一時本業ほったらかしで入れ込んでいた、クルーグマンの『日本のはまった罠』に触発されて作られたページ。最近少し止まっているけれど、2002 年初期頃までの時事的な話題や、それに関連した各種の発言記録など。関連リンクも充実。
- 羊堂本舗 ちょき - インフレ目標http://sheepman.parfait.ne.jp/wiki/羊堂本舗 ちょき - インフレ目標/
- インフレ目標関連の便利なリンク集。
- ポール・クルーグマン公式ウェブページ(新版) http://www.wws.princeton.edu/~pkrugman/
- 現在クルーグマンの所属しているプリンストン大学での公式ページ。ときどき、身辺雑記や各種コラムに関するさらに詳しい解説が掲載される。また、かつての論文やエッセイもそこそこ移ってきている。
- ポール・クルーグマン公式ウェブページ (旧版)http://web.mit.edu/krugman/www/
- かつての所属大学、マサチューセッツ工科大学に残っているクルーグマンの旧公式ページ。更新はないけれど、古いエッセイなどプリンストンのサイトからはリンクのないものがかなりある。
- ラルス・スヴェンソン公式ページ http://www.princeton.edu/~svensson/
- スヴェンソン教授のウェブページ。充実しております。最近のインタビューでも、日本の件についてふれていて、いま世界で一番でかい経済問題は日本の経済失策ぶりだ、と断言。
- クルーグマンファンページhttp://www.pkarchive.org/
- クルーグマンのファンがやっているページ。各種論文やエッセイなどはもれなく追っているし、またメディアへの露出(ラジオの録音やテレビの録画)、および他サイトでのめぼしい言及やクルーグマン批判などもガンガン紹介されている。クルーグマン最新情報をおさえるには、まずここが便利。管理者もそこそこ経済学に詳しく、クルーグマンへの不当な批判にはきちんとまともなコメントがついている。
- 『クルーグマン教授の経済入門』(日経ビジネス人文庫、2003) サポートページ https://cruel.org/books/diminishj.html
- 本書とほぼ同時期に出た、クルーグマンの経済解説者としての実力を世に知らしめた名著の、悪名高い翻訳の文庫版サポートページ。あわせてご覧いただければ幸い。「日本がはまった罠」も収録。
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「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」――リーヌスの法則 (「伽藍とバザール」より)
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YAMAGATA Hiroo (hiyori13@alum.mit.edu)