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ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』解説差し替え部分(ワシントン広場の「変質者」)

Death and Life of Great American Cities

山形浩生

 ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会, 2010)初刷で、解説にまちがった部分がありました。p.484 l 1-12 「それが十年も……それを見すごす。」を、以下と差し替えていただければ幸いです。


それが十年も続いたという。彼女はそれを公園の荒廃ぶりをしめす証拠として挙げている。さて、ここで彼女が「変質者」と呼んでいるのは同性愛者のことで、この公園はゲイのハッテン場として知られていたそうだ。が、彼女がよい公園の例としてあげている、その近所のリッテンハウス広場も実は有名なハッテン場だった。「変質者」と書かれている同性愛者たちの存在は、公園の荒廃とは関係ない。ジェイコブズは同じ存在を、一方では「よい」利用者とし、一方では「悪い」利用者として扱ってしまっているのだという。

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