読むのに苦労している。本を手にとるのだが、二、三節で興味が失せてしまう。次から次へとわきに押しやる。パルグレイヴ、ホイジンガ、ローウェル、ウイレンスキー、化学のテキスト、パスカルの「プロヴァンス書簡」、タイム誌。(恐れていたとおり、現在では戦術核兵器が用いられている。オマハで抗議に立ちあがった学生が二人殺された)こんなぞわそわした気分になったのはバード大の二年の時に一学期に三回専攻を変えた時以来だ。
眩輩が全身を冒している。胸にはぽっかり空洞があり、のどはからから、まったくとんでもない時に笑いだしたくなる。
つまり、何がそんなにおかしいのか?