next up previous contents
: この文書について... : 二冊目 : 99.   目次

100.

終えるのにいい、端数のない数字だ。

十二月三十一日だ、これも切りがいい。きょうモルデカイがいった――「われわれの知らない恐しいことがうんとある。まだ発見すべき素晴しいこともうんとある。端に行きつくまで航行しようじゃないか」

 

(完)


T. M. ディッシュ『キャンプ収容』 野口幸夫訳     平成18年7月16日