スキパンスキーがきょう来訪、二名のクワットを連れて――ワトソンとクワイア。この問題については一言も話されなかったものの、暗に、私の沈黙が論戦に勝ったとの示唆。(やりたい放題にやらせておけば、どんな極悪人もいつかはきっと自滅してしまうもの。)
きのうとおととい、スキパンスキーは、私の加減がひどく悪くて会えないといわれたそうだ。やっとのことで衛守の脇を通り抜けられるようになったのは、フレッドグレンの協力を得たおかげ――そしてストライキに突入するぞと威した末のことだという。私はスキリマンによって面会禁止を宣告されていたのだ。フレッドグレンは、スキパンスキーを病棟に入らせるために、スキリマンの頭越しにハーストに直訴しなくてはならなかった。
この来訪は、歓迎すべきものではあったものの、概ね、私の強まりつつある疎外を思い知らせる働きをした。彼らはベッドのまわりに坐って、黙っているか陳腐なことを眩くかで、さながら私が彼らの瀕死の親で、私に対しては何もいうわけにはいかず、私からは何も期待できないとでもいわんばかりだったのである。