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: 78. : 二冊目 : 76.   目次

77.

ゆっくりとタイプ打ち、心はいつもどこか他処。私のタイプライターのキイは、この記録を続けられるよう、刻み目がつけられた。 そして私は遂に告白すべきか? 日誌が好きになっていると。今のように孤独でいると、何か継続性のあるものを持つのは慰めとなる。


T. M. ディッシュ『キャンプ収容』 野口幸夫訳     平成18年7月16日