彼らは衛守たちを従えて、連れ立って部屋を去ったが、スキリマンは駄目押しの捨て台詞のために引返してこずにはいられなかった。「しおれるなよ、ルイス。私はきみを打負かして当然だったのだよ。なぜなら、なにしろ私には宇宙が味方についているんだからね」
スキパンスキーが居合せて心を乱すおそれもないので、こころおきなくしっぺ返ししてやった。「それぞまさしく通俗というやつだと思いますがね」
彼はしょげていたようだ、というのは私の沈黙をあてにして来たのだから。不意に彼は大魔王ではまったくなくなって、ただの中年の、おつむの薄い、みすぼらしい、第一級とはちょっといい難い管埋職になっていた。