朝日新聞の書評の任期が切れた 2005 年以降、いやあ、新聞のほうの書評欄は目を覆わんばかりで、かつての委員同僚と顔をあわせるたびに嘆いていたのだけれど、急に AERA のほうからお声がかかりました。本紙がだめなら、傍系雑誌ががんばろうではないですか。2006 年 9 月からはじめて、まわりもちで 4 人が欄を担当するので、実質月一回みたいなものだ。
各回 900 字程度、原稿料 4 万円。他のメンツは、中野翠、松原隆一郎、もう一人がだれかはいまの時点ではまだわからない(追記:松山巌だった))。このメンツについてはそれなりの感想もあるが、まあとりあえずはお手並み拝見だ。好き勝手にやっていいと言われているので、おおせの通りに。いつまで続きますやら。
なお、評者近影は何やらいろいろコスプレをさせられて、毎回ちがうのを使うようです。
2007 年いっぱいで終了。書評欄が廃止になるのだとか。ホントかな。この書評欄は文章よりレイアウトを優先させるところで、毎回字数がきちんと指定されず、書いて送ると「レイアウトで三行はみ出たから削れ」とか言ってくる。「巨大な本の写真を少し小さくしておさまらないのか」というと、「レイアウトは変えられない」とのこと。書き手としてはあんまりおもしろくはなかった。間に入った「編集者」は、原稿の運び屋以外の作業は一切せず、原稿も届いたか何の連絡もなく、ゲラのファックスも黙って送ってくるだけ。これで給料もらえるんだからいいなあ。また欄として他のメンツは、松山巌はまあまあよかったと思う。松原隆一郎のは、可もなく不可もなし。でも中野翠のやつは(彼女のここ数年のあらゆる原稿と同じく)ひどい代物ばかり。欄としてのレベルを下げていたと思う。
他の欄は続くのかな。押切もえコラムは、最初は「なんでこんなのが」と思っていたが、だんだん評価があがってきたので、続いてほしいなあ。キョウ・ショウチュウの醜悪な自分語りコラムはさっさとつぶすべきだと思うが、XX枠で続くんだろうな。高村薫の知見の狭いコラムもつぶすべきだと思うが、これも残るんだろうなあ。ま、どうなりますやら。