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スタジオボイス 原稿

 スタジオボイスは、特に好きでもなければ嫌いでもない雑誌の一つ。しかしこうして見ると、思ったほど書いてないんだな。


今、いちばん大切な本 (『スタジオボイス』2006 年 11 月号)
 読書特集みたいな号で、もともと現代を理解するにあたっていちばん重要な本という依頼でやってきた。あんまり期待には応えられなかったかな。もっと時事的なネタをたくさんふったほうがよかったのかな。でもそれは非常にダメな読み方だと思ったから。原稿料 16,000円。

愛国心をおそれてはいけないよ (『スタジオボイス』2006 年 7 月号)
 数人が一つのテーマについて書くコラム。スタジオボイスはアーティスト気取りの水商売連中相手の雑誌なので、他の人は例によって愛国心はおそろしいとか国が支配するとかくだらん杞憂を書いていた。でも、自分一人が雑誌の他の部分とまったくレベルのちがう文章を書いているというのはちょっと居心地が悪いものではある。原稿料 16,000円。

家族に期待しすぎなさんな。:『家族という神話』書評(スタジオボイス 1998.06号)
  本としてはそんな嫌いでもない。この分野に関心のない人には勧めないけど、堅実ないい本。長々した解説書いてる芹沢という人は、あまり賢いことを言ってない。普通の家族だって社会的なコストは高いんだよ、という認識は重要。

インターネットの中年化
  これは評判よかった。明るい! 若い! 革命! すべてが変わるインターネット! というのはウソで、だんだんこれだって退屈なもんになるんだよ、というのは、だれがみても明らかな話だと思うんだけど。ちなみにこれを見て、同じ号でザグレブ行ったりしておいしい思いをしつついろいろ書いてるデヒーリくんと、あるとき三上晴子のオープニング宴会でこんな会話が交わされた。

デヒーリ「読みましたよ。ポイントはついてるが、もっとだいじなことがある。セキュリティとか……」
山形「大した問題じゃないですよ」
デヒーリ「プライバシーとか……」
山形(ニヤニヤ)「慣れれば大丈夫でしょう」
デヒーリ(かなりむかついてる)「ほかにもいろいろあって……」
山形(完全おもしろがってる)「へーえ」
デヒーリ「……だからぜんぶわかってない! なにからなにまでまちがってる!

だそうですので(上等じゃねーか)、心して読んでください。でも、かれは理論的には異論はあるけど、皮肉やいやみぬきでおもしろいポジティブなやつなのだ。なおこの文、ぼくは全部正しいと思ってますが、いくつか予想外に企業がタコだったのと、個人が意外にがんばった点は計算外でした。それについてはこっちの第一回でちょっと書いた。

パティ・スミスのこと
 「Girl Power!」(シャンプーおなつかしや)という特集。パティ・スミスは嫌いじゃないけど、詩集は文学アート趣味がゲロゲロにでてで食傷ぎみ。といった話を書いたんよ。こんなに意地悪な書き方をしたのは、あとから考えるとちょっとよくなかった。ごめんなさいね。

『クラッシュ』書評
『血みどろ臓物ハイスクール』書評
ブックガイド:アメリカ
 いろんな人がテーマ別に本を選んで紹介する企画。山形以外はみんなぬるいサブカルでバカな選択ばかりしているが、まあしょうがない。

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