最近の噂
風の噂ではございますが……
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2009/06
ほぼ一ヶ月 ぶりの日本、帰ってガジェット遊び。iPod Touch のOSが3.0にアップデートされていたので、1200円払って入れてみたが……何もいいことがない! iPhone 利用者ならメリットもあるんだろうけど……ゆすると曲のシャッフルができるようになっても、あまりうれしくないんですよね。iPod利用者はパスすることをおすすめします。
あと、Dynabook SS RX2 を買ってみた。初代の Dynabook SS を買ってから、もう15年くらいたつのか。お久しぶり。初代の小ささにも驚愕したが、このRX2も信じられん軽さ。SSD、しかもDVDつきで 900グラムないって何これ! すごい。ただしその分、液晶のところとか簡単にたわむし、あまり手荒な扱いは控えたほうがよさそう。しかも予備バッテリー付きで、ヤフオクで十数万。安い。もっと話題になってもよさそうなのに。これまで使っていた MacBook Airよりいいかも。初代には VZ Editor 常駐させてあれもこれもしたっけ。そういえば Vz のビレッジセンターももうないのか(遠い目)
パスすると言ったWindows7 だけど、XPにダウングレードしようと思ったところでふと思い立って64bit版を入れてみた。拍子抜けするくらい簡単で、一発で入る。指紋認証も問題なし。ただ電源周りと、おそらくはこの独自のスイッチ(バックライト消灯)のやつだけはドライバがうまく入らないが、特に必要もないので放置する。確かになかなかいいね。(2009/6/20, id )
アポが 事前にほとんど入らず、どうなることかと思ったモロッコ・エジプト・チュニジア出張。でも途上国は、アポなしでも行けばとりあえず歓迎してくれるのと、一人に会えればその場で「じゃあこいつにも会うといい」といってその場で電話して午後にアポを入れてくれる属人的な手配が強いところなので、結局はかなり忙しい強行軍となる。チュニジアがものすごくきれいになっていたのに驚いた。十年ぶりだから当然かもしれないけれど。(2009/6/19, id )
機内 はひたすら寝ていたので、あまり映画を見てはいないけれど、クリント・イーストウッド『グラン・トリノ』。すばらしい。映画館でみるべきだったなあ。ただラストの遺言状のシーンで、冒頭に出てきただけの物欲しげな孫娘がアップになったりするけど、あれはなんか変だった。あの孫娘にまったく可能性がないことは自明でしょ。フェイントになってないような。あれをやるには、もう少し息子一家とのエピソードを重ねないとダメでは? 『ラーメンガール』。ブリタニー・マーフィー、何やってんの? でも意外によかった。(2009/6/19, id )
2009/05
ラオス から朝返ってその日のうちにモロッコに向かう久々の強行軍。機内ではしばらく前に古本屋の百円コーナーで買ってあった花村萬月『二進法の犬』を読むが……。千六百枚だそうだけど、ものの二時間ほどで読了するほどのスカスカぶりに激怒。こんなもんに少ない機内持ち込み荷物の容積と重量を占拠させたとは! 場面の展開も、そこでの心理も、その行動や心理が小説の中で哲学・思想的に持つはずの意味も、とにかくありとあらゆることを無能な主人公(しかも著者は自分で書いておきながらその主人公の無能ぶりを理解していない模様)のくだらない蘊蓄開陳で解説させる話の展開のへたくそさ。さらにはその蘊蓄自体の、どっかの通俗解説書を孫引きしてきたかのような耐え難い底の浅さ(冒頭のフォン・ノイマン話とか、ラスト近くの虚無がどうしたとか)。風景や背景は皆無で、あらゆる場面の舞台の描写は、「ファミレス」とか「ラブホテルみたいな」とかいう形容一言ですませてしまい、目先のガジェットのカタログスペック以外にはその場面自体の具体像が何もない中で、登場人物たちがひたすらおしゃべりするだけ。キャラもプロットも、深まりも展開も一切なくてだらだら流れていくだけ。小説にもなってねえよ。
主人公はただのバカなえせインテリニート。「アウトサイダー」を気取ってるけど、どう見ても仕事を続ける根性もないだけのプータローでしかない。ところが著者はそれが社会の枠にとらわれないアウトサイダーとして、やくざと共感できると本気で思ってるらしく、救われないことおびただしい。最初の百ページくらいで女に言われる批判の通りで、その後も一歩も成長しない。最後のさいごまで自分では何の決断も行動もせずに流されているだけ。でも、なぜか都合よくやくざ一家のみなさんに勝手に気に入られて、ばくち打って女子コーセーとハメまくって、はらませても責任も取らず、人殺しても牢屋にも行かずにすんで……結構なご身分で。「ハルヒ」とかラノベと同じですな。これが倫理かね。心の奥の闇かね。バーカ。終章でなにやらいっしょうけんめいカッコつけてみせようとして、「運命に対する悲しみと怒りでつくられた奈落の底に落ち込んでいく自分」とかなんとか言うんだけど、復讐もしたんでしょ? それにやくざさんに金出してもらって落ちこぼれ塾の校長におさまるのの、どこが奈落なの? 特にこの終章を見ると、この著者って基本的なことばの意味をわかってない感じ。
コーマック・マッカーシーの、乾いた風景と寡黙な行動の中にあらゆる思想も哲学も凝縮された小説に比べると……いや比べちゃいけないのはわかってるが、それでもそもそも比較にすらならない。愛だの新しい倫理だの恥だの、笑わせるんじゃないっての。こんなんでも芥川賞もらえんのか。もうこいつの本なんか二度と読まない。ドバイでゴミ箱にたたき込む。
その後、読んだふりをしてた本を実際に読む年の続きで、プルースト抄訳版を読むが、ええのう。一ページに花村本の千倍くらい詰まってる。(2009/5/30, id )
機内映画 。『ウォッチメン』。何あれー。あんな映画にしたのか。でもまあ巨大イカはいないけど、とりあえず無難にまとめた感じ。『ストリートファイター春麗伝説』。何あれー。悪役さん、だいじな娘をなんでコンテナなんかに入れてクロントイで水揚げするんだ??? 普通に飛行機のファーストクラスで呼べばいいではないか! 父親が行方不明なのになんで春麗はお金持ちのままなの? なのにバンコクではなぜいきなり道ばたで寝たりしてるの? 主役クリスティン・クルックは『スモールヴィル』ではもうちょっと演技できてた気がするんだが、この映画では大根のきわみ。表情も、微笑も怒りも悲しみもほとんど同じ眉をひそめる顔しかなくて最悪。『アンダーワールド:ライカン蜂起』は、ケイト・ベッキンセールは出てこないし、話はもう第一話でわかってた中身で新しいネタは何一つないが、そつなくまとまっている。これまでの長老たちとセシリアの能力インフレ合戦(長老はわけわかんない化け物になってるし、セシリアは太陽すら平気で今や無敵すぎ)から一息つくのはよい判断。(2009/5/30, id )
下の Wolfram Alpha に関連して、グーグルが Google Squared なる代物を今月末には始める とのこと。検索をかけると、検索結果を分析してそこから情報を抽出し、それをスプレッドシート的に項目を埋める形で表示してくれるとか。これは使ってみないとどんなものになるのか、まったく想像もつかないのだけれど、Wolfram Alpha もこれも、グーグルでほぼ完成と思っていた検索の分野にまだまだ可能性があることを如実に示してくれる。それにしても、グーグルの成功で国粋主義のフランスとか日本が「独自国策検索エンジンを!」とか騒いでいたけど、何の成果もないうちに二歩も三歩も水をあけられてしまっていて、後追い発想ではしょせんダメよのう、という感じ。 (2009/5/17, id )
最近、 使っている Mathematica V3 をアップグレードしようとしたら、もうとっくにアップグレード期限が切れていることがわかり、新品が 40 万円以上もすることを知ってのけぞり Maxima への本格的な移行を検討しているんだが(どのみちそんな激しい数値計算をするわけじゃないし、ほとんどお遊びだが)、その過程でスティーブン・ウォルフラム (Mathematica 開発者でセルオートマトン式人工知能の重鎮)が Wolfram Alpha なるものを始めているのを知った。Youtube でウォルフラム自身がそれをプレゼンしているのが見られる 。その要約版がWolframAlphaのサイトにある (どっちも英語わかんないとつらいだろうけど)。うーむ、昔のSF映画に出てきた、コンピュータに何かふつうに聞けば何でも答がかえってくるという代物。「フランスの一人あたりGDP」という質問を投げかけると、単に「何千ドル」と答えるだけでなく、その推移とか背景分析とか、深い情報をこのサイト自身がまとめて教えてくれる! このプレゼン通りのものが本当にできていたら驚愕。
ちなみに、「japan gdp」と入れてみたらこんなものが出てきた 。うーん、まあまあ、かな。まだ情報には濃淡があるようだ。でもこのままレポートに使えそうなのはいいなあ。
ただ……裏でどういう仕組みが動いているのかは、このプレゼンではよくわからない。いったいどうやって答を引っ張り出してくるのか? 出てくる答えの信用という点ではそれがいちばん重要じゃないかな。出所を見ると Xignite ってのがいっぱい出てくるけど、これは何だろう? グーグルは検索を通じてそれをやろうとするし、今回の Googleブック検索や Google 図書館を通じてそれをやろうとする。Wikipedia はそれを烏合の衆の寄せ書きで実現しようとする。でも今日、ウェブで 3 時間ほど無駄にしたけど、Wolfram Alpha だとこれがよくわからない。こんな比較記事もあるけど 、根底の仕組みについて何も考えてなくて何の役にもたたない。川上の連中はこれだから。
いまWolframAlpha はみんな遊びたいようで、かなり重いけど(あと正式公開は 5/18 らしいというのを知る)、本当にモノになったらすごい。実は 5/11 に国立国会図書館の長尾真館長と対談した んだけど、これを知ってたら図書館の機能についてもう一段くらいちがったことが言えたかも。残念。こら森山和道 、ちゃんとこういうのをフォローしていちはやく日記でとりあげてくれないとダメジャナイカ!!
(2009/5/16, id )
この バカなサイト が単純至極にものを知らないだけだというのは当然わかるんだけど、いったいこいつは「テンションを上げる」というのをどういう意味だと思っているのか、ぼくにはよくわからない。「テンションを上げて緊張を下げる」……こういうことが言いたいんだろうという想像さえつかないのはなかなか珍しい。ふつうはどこでどうまちがえてるのか、何をどう誤解しているのか見当くらいはつくものだが。最近「テンション」ってことばになにやら目新しい用法でもできたの? (2009/5/12, id )
もはや 研究者とも言い難い、テレビメディアの学者枠で活動するタレントの茂木健一郎が、Wikipediaに光臨して自分の記述に文句をつけている 。が、ぼくから見ればあの記述はまっとう至極。「『タレント』を職業とすると宣言したことはない」って、人は言うことではなくて、やっていることで評価されるの! いい年してそんなことも知らないのかな。他人の批判を載せる意味があるか、とか書いてるけど茂木健一郎に関する関心の大半は、「あの人って研究者とかいうけど研究してんのぉ?」というものだし、「その研究って何なのぉ?」というものなので、それについての批判をちゃんと書いておくことは公共の福祉に資するよいことだと思う。茂木はいまでも自分が科学者で研究者だと思いたいんだねー。でもかれの処女作が出たときに書評を書いた けど、その後10年以上たって、かれはぼくの批判から一歩も進んでいない。「相互作用同時性の原理」とか、少し芽があるかなと思えたものも、いまから考えればベンジャミン・リベットがきちんと実証したものをなにやらぼんやり印象として持っていただけ。ちなみに、上の書評を書いたときにも茂木健一郎はメールをくれて、記述が不当だと愚痴ったんだけれど、結局何が不当だと思っているのかは説明してもらえなかった。今回のWikipediaでの文句の付け方とまったく同じで、ずいぶん懐かしいものを見た。書いている人たちはそれに真面目に対応して、えらいもんだ。そして確かに「タレント」ということばを削除したところで、やっていることを淡々と記述すればだれが見てもタレントとしか思えないという点で、記述の手法としても参考になる。Let the facts speak!
でも、あれが不当な記述だというなら、茂木的に正しい記述とはどういうものか、かれは自分の無内容な書き散らしをどう思っているのか、そして自分が世間的にどう受け止められていると思っているのか、興味あるところではある。かれは本当に、自分が優れた研究家として評価されてあちこちにお座敷がかかっているつもりんなんだろうか? (2009/5/9, id )
レッシグ と会って、そうだ、観たくないものをフィルタリングばかりしていては民主主義は栄えないのだと思い出して、いままでフィルタリングしていた有害コンテンツを続けて観ようと決意。皮切りに映画『デビルマン』の DVD を観ちまったが……期待がものすごく低かったので、目玉をえぐりだしたい衝動には駆られずにはすんだ。ただただ、情けないばかりだった。富永愛は、脱がなかったので主犯格扱いに罵倒されていたし、確かにそれはそれはひどいものだったけれど、彼女がたとえもう少しがんばっても、あれは救えなかったと思う。最初のうちは、なにやら不条理演劇でも観ているような倒錯した楽しみが、ちょっとくらいないわけではなかったし、中学の学園祭の下手なバンドを愛でるような暖かい気持ちも、無理をすれば抱けなくもない部分があったが、一時間たつ頃にはもう泥のような諦観の中に漂い続けるばかりでございました。が、これも民主主義のためなんですね、レッシグ先生! さて次はキャシャーンでも観るか。(2009/5/8, id )
ずいぶん 期待の大きい Windows7 RC のダウンロードが始まって、そのライセンスが来年 6 月まで一年以上も使えるというのでみんなえらく喜んでいる。すごくいいとの噂なので、試そうかなあと思ってダウンロードページの注意書き を見ると、来年3/1から2時間ごとに強制リスタートを始めるようになると書いてあるぞ。"Watch the calendar. The RC will expire on June 1, 2010. Starting on March 1, 2010, your PC will begin shutting down every two hours. " だれもそれに触れないのはなぜ……と思ったら、これって英語版のダウンロードページにしか書いていないのか! びっくりした。書いておかないと、来年3月から大混乱になると思うぞ。ぼくは結局見送った。(2009/5/7, id )
2009/04
こないだ 、100均で買った古い小麦粉使っちゃおうと思ってホットケーキを焼いたんだが(だって一番手っ取り早いんだもん)、やっぱお菓子を作るとぶちこむ砂糖の多さに我ながらぎょっとするよなー。一カップの砂糖をまえにすると、「これを全部食うことになるのか……」とたじろぐ。まあ作ってしまうとホットケーキ四、五枚にしかならずに特にためらわずに食うけど、でも後から「砂糖を1カップも食ったのか……」とうすら寒い思いがする。まして、激甘のクッキーとかだと、砂糖をバターでかためたに等しい代物だったりするからなあ。おいしいけど、いまさらながらにあんなもんよく食ってるよなあ、と感慨にふけってしまう。(2009/4/30, id )
出所 : 毎日jp, 4/28
実際はメキシコの確認死者はたった 7 人 !
豚インフル 、メキシコで 100 人以上死んだとかいう話ばかり喧伝されて「新型インフル:メキシコの死者152人 韓国でも1人疑い 」なんて書いてあるけれど、実はこの 152 人って単に「そうかもしれない」という憶測でしかなく、実際に確認されている死者ってメキシコですら 7 人しかいない! 。え、そうなの??? いきなり 100 人超の死者といわれると、なにやらバタバタ死んでる感じで焦るのも仕方ないし、過剰反応気味の対応も正当化されるだろうけど、けど、結局は発覚 1 週間で、全世界でたった 8 人しか確実に死んでないような代物ね。しかもメキシコばかり数千人規模で感染していて、これはやばいかもと思ったら、確定している感染者でさえ 26 人って、なんですの? 肺炎気味のやつをミソもクソも数えてたってことね。それにしても、死者も感染者も、桁が二つもちがうってあんまりじゃない? そろそろまともな数字がかたまってきたところで、空騒ぎもおさえるべきでしょ。ちなみに右の表、メキシコで感染者が 26 人しかいないのに、死んだ人が 152 人もいるって、変だと思わなかったのかな。基準のちがう数字をいっしょの表に並べちゃいけないよ。「疑い例含む」と脚注にあるけど、それなら疑い例含めた感染者数といっしょに脚注に入れるべきでしょ。(2009/4/30, id )
レッツノート 、14インチのYシリーズをなくしちゃったのか!! 変な取っ手のついたのヤダー、小さいヤツは厚みばかりあってうれしくない。Bluetooth もないし、ディスプレイはデジタル出力がないし…… 会社用のやつは買い換えを先にのばして、私用は MacBook Air と暮らすことにしよう。(2009/4/29, id )
豚インフルエンザに便乗して 、
イナバ大人とかが騒いで見せているのは本当に見苦しいと思う。たまに死人の出る病気が出たからって喜びすぎだし、その死人もメキシコ以外ではいつまでたってもだれも死なないし (その後アメリカで一人死んだが一歳児だからなあ)、日本には上陸すらしてないし、いまは別にワクチンもないんだし、一般人はせいぜいがうがいと手洗いの励行くらいしかすることないんだし、騒いでも不安を無意味にあおる以上の意味は何一つない。アメリカで百人くらい死者が出てから騒げば十分。そのアメリカでは「全米の感染者は計64人に拡大。過去2日間、約20人のペースで増加している 」だそうな。たった? パンデミック寸前とか騒ぐから、もう千人くらいは見つかってるのかと思ったら。
日本では通常のインフルワクチンを豚インフル用に切り替える話が出ていて、そのほうがよっぽど怖いわ。よくわからんものに騒ぐより、確実にくるものを防ごうよ。(2009/4/29, id )
日銀の白川相殺が 世界に対して包括的な政策発動を訴えた って。(webcite ) あんたがいちばん発動しろといふのだ 。何一つしないで世界経済の足引っ張ってる A 級戦犯が、よくもまあしゃあしゃあとそんなことを。さらに「政策協調を G7 で確認 」(webcite ) だと? 右のグラフを見よ 。「確認」できるレベルのことをしてますか? 他国と全然ちがう動きをしてる国が「政策協調」とはこれいかに? その場にいた人は(無知な日本の記者以外)みんな失笑しただろう。読んでるオレが恥ずかしいわ。(2009/4/24, id )
こんな、 対象となる本と読者と媒体を愚弄する、書評どころかおちゃらけにもなってない代物 (webcite ) を書き散らせるとは、永江朗もずいぶんえらくなったものよ。永江としては時事ネタにからめた気の利いたユーモアのつもりなんだろう。でも中身が「どこかできいたような話」というが、この本に挙がった提案が「どこかできいたような話」でなかったときに、少しでも評価できてましたか? それを「どこかできいたような話」にしたこと自体が、高橋のこれまでの活躍による大きな功績であることもまったく理解できていない。「下司な勘ぐりしようと思って読んだけど当てがはずれた、中身もよくわかりませんでした」というだけの代物を書評原稿として出されるなんて、自分たちが永江にどれほどなめられているか、『週刊朝日』書評欄はわかっているのか? 競争のない安楽なぬるま湯だとまで言われて……。一言言ってくれれば永江に赤痢級の下痢を起こさせるくらいの競争はすぐ提供するぞ。それをあんな原稿を突っ返しもせずにありがたく掲載してしまうとは。もはや雑誌として最低限の自負も矜持もなくしたか。(2009/4/24, id )
卑しき者よ 、おぬしの望みはかなえられたぞ。Lojban は確かにおもしろそうだ。人工言語なんてものがマジに取り組まれているとはオドロキ。ぼくはかつて田中克彦の本を読んで「人工言語など民衆の自然な創造力に根ざさない死体のようなブルジョワのお遊びにすぎない」と刷り込まれていたので、こういう可能性を追求している人々がいるとはついぞ思わなかった。だれかが実際にこれで会話をしているところを聞いてみたいもの。でも「述語論理ってなんだっけ?」というあたりからあやふやなので、長いこと棚ざらしだった戸田山本 で並行してお勉強を開始(世評にたがわずいい本だね、これ)。 (2009/4/20, id )
すでに あちこちで報道済みだが、バラード没す。近作はいささか期待はずれとはいえ、それは期待が大きければこその評価。復活はあるまいと知ってはいたものの、残念至極。お葬式はふつうにやるのかな。ぼくはかれ自身が技術的風景の中に散乱して偏在するような、そんなイメージを何となく持っていた。 (2009/4/20, id )
帰って 大阪に直行。文楽劇場で「義経千本桜」通しをやっているので見物。すてき。日本の桜の満開を逃して帰ってきたので、特に四段目の吉野山の満開の桜の中で静御前とキツネの化身が踊る道行初音旅や、その後キツネが正体を明かす河連法眼館の段は実によかった。キツネ大人気。でも日曜なのに満員でないのには驚いた(最近、東京の国立劇場はすぐに満席でチケット取れない!)。一幕見もあるので、大阪方面にいたら一見の価値あり。十月には芦屋道満もやるんだなあ。しかし、一日すわりっぱなしはケツがつらい。 (2009/4/13, id )
飛行機の 中で、『24』シーズン1をやっていたのを早送りしつつ見ていたんだが、気がついたこと:(1) 最初に飛行機を爆破するテロリストの女の子がいちばんかっこいいわ。(2) この頃でも、黒人の大統領ってのはありえんくらいのものと思われてたんだネー。あっさりオバマが当選した今見ると、きみたち何騒いでんの、という気がしてならない。(3)すでに先の展開を知って見ていると、いろんなことがまるっきりつじつまがあわず、かなりあほくさい。わざわざ呼びつけたカメラマンの乗ってる飛行機が落ちたことくらい、警備担当者ならわかるでしょ? そんなやり方でid奪ったら計画バレバレでしょ? ジャックバウアー娘の誘拐、あまりに不確実で面倒すぎるでしょ? ジャックバウアーが仕事にいってからふつうに家を襲えば母娘両方すぐに確実に抑えられるでしょ? それにニーナがあれだったんならあのときアレは、冒頭のクアラルンプールは何の意味もない等々、その他もろもろ。それでも、よくできてるのは事実。 (2009/4/8, id )
日本の みなさん、お元気ですか? 日本は桜が満開だそうですね。こちらカンボジアは真夏で、まだ乾期のはずなのに毎日雷雨が夕方から夜にかけて降る変な天気です。先週はネットがあまり調子よくなくてウェブが見られなくて、メールできかされた高橋氏関連のニュースを今週になって今更ながらに見て、びっくりしています。万人のためにも残念です。(2009/4/7, id )
Here in Cambodia again, they are still doing the farce Khmer Rouge trial. One of the high marks was that Duch, the Director of the infamous S-21 Interrogation Prison, admitted to his atrocities and said he's sorry.
Wow. Isn't that great.
The defence lawyers are doing a formidable job, too. They are saying that the court is corrupt, and asking for an investigation of the investigation. Nagging on technicalities! Way to show the smooth operation of the justice system! I'm sure the Cambodian people are impressed.
Apart from the fact that their argument sounds totally stupid, whatever court corruption their may be, there's no escape from the fact that Duch was personally in charge of a major torture mass-murder operation, and that he did a pretty good job there.
Things are a bit more interesting because Duch is really fighting back. He says he had no other choice (which is true), and US and the former King all contributed to Khmer Rouge. Which is also true.
But that only makes things really depressing, because it's irrelevant at this point. There's no way Duch can come out clean of this trial. If the head of a torture death prison can't be found guilty, then there's absolutely no point in holding such "trial". The court would make a fool out of themselves.
So, sooner or later, there has to be a verdict and some sentence. Verdict would be that... he's guilty. VERY guilty. And the Sentence?
This will be another sticky point. For this trial to hold any significance, any meaning at all, the only thing that would signify even a minor sense of justice to the Cambodian people would be the death sentence. You HAVE to kill him. What else? Life in prison? He's an old man now, he'll serve... 5 years maybe? And he won't be thrown into a dingy dungeon. He'll have the best treatment that a living Cambodian can ever imagine, let alone what any of his prisoners ever recieved. Somehow, I don't think that would please the people here, or anywhere. It just doesn't sound fair.
Yet, of course, I guess it would be too barbaric for the "international court" to hand out a death sentence. Yeah yeah, human rights, huh? Whatever. They won't do it.
So we all know that in the end, Duch will be given a piece of paper saying that "you're guilty". That would effectively be all. Same with Kiew Samphan, Ieng Sari and his wife. People who killed and tortured thousands of people. People who masterminded the death of millions of people. After several millions of dollars, and 5-6, maybe 10 years, you give them pieces of paper. The end. There would either be an outrage, or just sheer dissapointment, or people wold simply look away. In either case, all these hypocritic farangs who claim to be working for the Cambodian people's good (paid handsomely by our aid money) would pat them selves on the back, but they would become exposed as what they really are: just plain hypocrits.
Considering these points, I guess the only sensible way out is what Prime Minister Hun Sen suggests; don't dig too deep. Get some obvious people and get the whole thing over with ASAP. That's a bit self serving, becaus he himself is... not exctly spotless. But he's right. The court can't really provide anything that would please the people here, everyone knows it, so just go through the motions and get out.
But it won't happen. This thing will drag on and on and on and on, simply wasting money....
Oh, but the trial revealed that the KR engaged in gender crimes !! Some people seem to think that's important, so I guess they would find this whole farce worth while. (2009/4/7, id )
2009/03
毎日新聞 による、永久機関肯定どころかインチキ商売の片棒担ぎ翼賛のスーパーまぬけ報道 。科学のイロハもしらない記者が平然と科学記事を書いているという信じられない代物だ。見識を疑う……と書きたいところだけれど、毎日新聞の科学記事のレベルの低さは折り紙付きなので、さもありなんという気もするが、それでもここまでひどいとはさすがに想像していなかった。本来なら即座に訂正記事を出すとともに、この記者は即刻クビ、デスクも減俸降格処分もののひどい代物だけれど、23日夜時点で平然とまだこの記事がウェブに上がっているというお粗末さ 。こんな連中がしたり顔で地球温暖化がどうだとか、エネルギーがどうだとか、食品がどうだとか書いて人心を惑わせているのかと思うと寒気がするし、そこに自浄能力すらないことをこうやって見せつけられるとペギラ並に凍りつきそう。なお、まとめ記事としてはこんなあたりが参考になる 。
ちなみに、この記事で描写されているのは、明らかにトンデモ科学大好きな人(ぼくとか)なら常識的に知っている、Bedini motor とかいうもの。しばらく前からある代物で、ググってみると図とか回路図とかはいくらでも出てくる。同じインチキでだまされるんなら、常温核融合とかバブル核融合とか、ちょっと希望の持てるものでダマされてほしいところ。古典詐欺にひっかかって恥ずかしくないのか……って、恥ずかしいならやらないよね、ふつう。(2009/3/23, id )
しばらく 前のことだけれど、レソトに行く飛行機がヨハネスブルグから離陸しようとしたところいきなり機内アナウンスが流れて「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか」と言っていた。テレビではよく見かけるシチュエーションだけれど、本当にあるとは知らなかった。なんだかギリギリに乗り込んできた家族の子供が熱を出したとか。乗ってからタクシーイングして滑走路まで行く数分で発熱ってのもすごい話ではあると思ったけれど。結局、そとから医療スタッフが乗り込んできてその一家を降ろしていた。(2009/3/22, id )
以下の 来日にあわせて、かれらの過去のDVDが日本発売になる模様。「巨人の国 」「スルタンの象と少女 」どっちも。すばらしい。これまでは日本や英米アマゾンでは買えなくて、フランスを行き来する友人に買ってきてもらった代物なので大変嬉しい。あと、この DVD のアマゾンの解説を見るとわかるけれど、ラ・マシンは人形を作っている人たち、ロワイヤル・ド・リュクスはそれを使って演出するところ、ということのようだ。このDVD、特に前者は町全体を使って何日もかけて少しずつ不思議なできごとを積み重ね(なにやら踏みつぶされたような車が突然出現したり、家にいきなり何かがつっこんでいたり、等々)、雰囲気を盛り上げてから最後に真打ちの巨大な人形が登場するという演出手法がよくわかる。行ってそのときだけ見て帰るようなものではなくて、もっと長期的なイベントで、しかも町全体を舞台にしようという町おこしもかねたような手口で、こういうのができるといいなあ、という感じのもの。今回は、機械だけの来日だとそういう演出をするかどうかは未知数。なんか、バカなアナウンサーもどきが「まあ、何がでてくるんでしょうねー、うわー、クモだぁ、おっきいですねえ、きゃー、こわいですねー、いやあすごいですねえ、動いてますねえ、はいおしまい」で終わりそうな予感もするので、ちょっと評判きいてから見に行きたい感じ。(2009/3/20, id )
おい 、ついにくるぞ 。 (それにしてもこの下品なナレーションはなんとかならんものか。あと、「ラ・マシン」て何? ロイヤル・デラックス ロワイヤル・ド・リュクスじゃなかったの?)。あと四月は、大阪の文楽劇場で義経千本桜を通して観られるでよ。(2009/3/16, id )
また 「これまで読んだフリをしていただけの本を実際に読む月間」で、こんどはヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』 。エジソンが人造人間の絶世の美女を作る話なんでしょ? どっかのSF解説書でそう読んだ。で、実際に読んでみたら、すばらしいではないか。でも、そんな魂を入れ替えなくてはならないほど下品な女には全然読めなくて、単に若貴族のダンナがナルシストなだけなんだけど。科学技術についてのアナクロな感覚が、みんな現在忘れている初心を思い出させてくれて、一方でロマン派らしいセンチメンタリズムもみなぎっていて、実にすばらしい。もう8割は、その機械式の美女を作るためのエジソンの能書きがひたすら続くだけだからなあ。「実際の女だって化粧ばかりの張りぼての人工物である!」そう言いつつ、リラダン自身も腹を決めかねているような迷いがあって、それが押井守のような軽薄さから本書を救ってくれている。これももっと早く読めばよかったなあ。
(2009/3/16, id )
山形は 例によってラオスにでかけて、こんどはこれまで食い損ねていたアリの卵のハーブ炒めなんぞを食っているようだ。思ったより柔らかいのと、あとアリの卵が意外にでかいので驚く。(2009/3/9, id )
今月は 、「これまで読んだフリをしていただけの本を実際に読む月間」で、ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』とオールディス『地球の長い午後』を読む。前者は、無人島に残されたガキどもが、だんだん殺し合いを始める話なんでしょ?(なんかのドキュメンタリーでそう言ってた) 後者は人類衰退後に植物が支配する地球で、アミガサダケが人間に寄生して脳になる話なんでしょ?(吾妻ひでおの漫画で読んで知っていた)。でもそろそろ読んでおくかと思って。
実際に読んでみると、ゴールディングは上のまとめ以上のものはまったくなくて、とてもつまらない。書き方よりテーマ性だけで成立している話で、書き方にあまりすごさが感じられない。主題がわかってしまうともう読む価値はあまりない感じ。高校生くらいが読むとちょうどいいんじゃないかな。もっと早く読めば良かったと、すこし後悔する。でもたぶんこの先ゴールディングのほかの本は読まないだろう。
『地球の長い午後』は、伊藤典夫の訳が見事。小説としてもゴールディングよりおもしろい。途中にときどき出てくる著者解説やSF特有のご都合主義的な設定(アミガサダケが人間の集合的な記憶にアクセスしてしまうとことか)がなければもっといいんだろけど。でも全体にみなぎるイマジネーションは、ゴールディングの比ではない。生態学的な書き込みの点で、『ヘリコニア』の前哨となる作品でもある。一方で、舞台設定のおもしろさ以外のキャラクターや物語的な進行は、まあふつう。これももっと早く読めばよかったなあ。
(2009/3/8, id )
待望の リリー・アレンの新譜 、相変わらず男の神経を逆なでするそれはそれはシどい曲ばかり。いや自分があっちの方面でそんなに上手だという幻想は持ってないが、知ってても下手だ下手だとしつこく言われるとへこむものがあるよなあ、男としては。だいたい女にだって責任の半分はあると思う。でも、中でも最悪なのが Fuck You という、身も蓋もない曲で、一応ブッシュ批判の歌なんだが、一回聞いただけでサビが耳についてしまってはなれず、つい町中でふと口ずさんで白い目で見られかねないという実に凶悪なシロモノ。すばらしすぎるので、みなさまもすぐに買って聞くように! Fuck you very very mu~~ch! (2009/3/8, id )
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YAMAGATA Hiroo<hiyori13@alum.mit.edu>