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ネット銀行は、文字通りネットワーク上の銀行だ。店舗は持たず、取引はインターネット上なんかで行う。通帳もなし。ネット上で口座の記録を見る。
銀行の店舗っていい場所にあるし、人もいっぱい使うから金喰いだ。通帳だって無料じゃないし記帳機もいる。それがない分、銀行は儲けが増える。行員に質問はできないけれど、どうせ銀行なんて、ほとんどが単純な金の出し入れと振り込みでしょ。手数料をちょっと下げて、そういうお客さんにしぼれば、かれらとしては万々歳だ。
利用者から見ると、料金下がればうれしい。ATMの行列ともおさらば。24時間営業くらいはやるでしょ。引き落としで、クレジットカードのない人もオンラインで買い物できる。お互いにメリットがあるはず。海外ではもう動いてるし、国内でもさくら銀行や富士銀行が近々なんか始める。
ただしインターネットはもともと「だいたいうまくいくけど保証はしないよ」という代物。銀行は「だいたい」じゃ困るんだけど、直接つないじゃってだいじょうぶ? あと、使える店はあるの? さくら銀行はパソコン通信のニフティと提携して、ニフティの中では使えるようにする。でもそれだけじゃねえ。さらに現金をおろしたいときは? 大枠はいいけれど、細かいところはブツを見ないとね。でもうまくいくようならちょっと便利かもよ。そのくらいのもんだな、ぼくたちにとっては。
プロフィール:
1964年生まれ。小説、コンピュータ、経済など各種分野で、わかりやすい翻訳者兼物書きとして名高い一方、口の悪さも天下一。主著訳書に『クルーグマン教授の経済入門』『新教養主義宣言』など。
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