ap bank の活動をちょっと見てみた。

山形浩生 (2006/6/2, 11/7 追記2007/8/15 追記2008/1/31 追記)

要約: 坂本龍一やらミスチルやらの、エコロ金融 NPO である ap bank は、鳴かず飛ばずで地道にやってはいるようだが、融資傾向は明らかに堅実路線を狙って変化してきている。また資金を補うためにかなり儲かるコンサートをやっているけれど、そのお金がどう使われたかは、ap bank のディスクロージャーが悪くてまったく見えない。2007 年には儲かるはずだったコンサートが一部中止で、大赤字だが融資は結構大盤振る舞い。うーん、ここのお金の流れがあまりに見えない……

はじめに

 昔、坂本龍一とかミスチルとかのやってる、エコロ金融 NPO である ap bank について冷笑的なことを書いたので、その後どんな具合かなと思ってちょいと見てみましたよ。『サイゾー』のネタにでもしようかとも思ったが、そんなに変なところは見つからなかったので、ざっとした概観レポートくらいのもんだ。

  早速の苦言として、ディスクロージャーはあまりよくない。所在地もわからないし、人がどのくらいいるのか、そもそもミスチルの連中や坂本龍一はいくら出したのか? それもわからん。だからぜんぜん規模も何もわからない。財務諸表もウェブページには出てないので、どっから金が入ってどう使われているのかはまったくわからない。中間法人だと、どっかいって調べるとちゃんとわかるんだっけ? でもそこまで手間をかける気もしない。多少なりともわかるのは、融資の現状だけだ。ということで、ここから見ていこう。

大枠

ap bank融資実績  会社概要によれば、2006年12月6日現在での融資実績は23件で融資総額は 8,150 万円だ。でも、かれらの融資先一覧に出ている融資をまとめてみたのがap bank融資実績 (pdf)。これを見ると、融資総額は、1 億とんで 400 万円。件数も 30 件だ。

  なぜずれているのかはわからない。新規の融資が 2005/12 以降でそんなに増えたのか? それとも融資決定と融資実行との差だろうか?(ちなみに、お金を貸すと決めても、一気に全額貸さないで段階的に貸す場合もあるし、なんか条件を満たさないとお金を出せない場合もあるので、融資の決定と、融資の実行とはずれるのだ)。でも一方で、融資先で挙がっているのは第 3 期融資までのもので、その後 2005/11 に第 4 期を募集している (ちなみに、2006/6-8 で第 5 期募集もきている)。第 3 期までのものがそんなに融資実行が遅れているはずもないと思いたいし、たかだか数百万の融資でそんなに何回も分けて融資する手間をかけるとも思えない。なんだろう、このずれは。

 一方、残高は 2005/11 末現在で 5,000 万程度。うーん、返済計画を見ると、もうちょっと返済があるような気もするが、こんなものかなあという気もする。あと、2006 年 5 月くらいで補助金が入ってきて返済されるはずの融資先が結構あるから、いまだともっと減ってるはずだ。もっとも一方で新規の融資先があるかもしれないけれど。

融資の中身と推移

 ざっと見た感じでは、コケてこげついてそうな案件はあまりない。一応、ウェブページはほとんどのところが続いている(ただしどこも、あらゆるものをひらがな化するあの醜悪なしみんいしきじゅうまんで、だんだんはきけがしてくるけれど)。まあもっとも、融資開始してまだ 1 年ちょいだもの。そうそうコケるはずもないか。ジャンクボンドだって、最初の数年はノープロブレムだったのだ。ときどき変な融資先があるな。第一期に 10 万円を借りた自転車の転売組織は、わざわざここから金を借りる必要があったのかよくわからないけど、まあいいか。あと、個人が自分の家にソーラーと薪ストーブを入れるのに 300 万の融資を受けている。よく通したな、こんなの。
 ちょっとおもしろいのが、江戸川区のエコロ団体。ここは省エネ冷蔵庫に買い換えるときに無利子融資してくれるのだ。へえ、ぼくも使えばよかったかも。でもここは、赤旗が摘発した冷蔵庫カタログ数値詐称疑惑のおかげで困ったことになっていて、ウェブページでも「いやそれでも節電効果はある!」と説明するのに一苦労。結局、カタログの値みたいに半減ってことはないけれど、1 割程度の削減はあるみたいってことね。でもかなり気勢を削がれてしまったようでかわいそうに。でもぼくはここは結構好きだ。自然とか無農薬とかくだらないお題目に走らず、電気製品を買い換えて省エネを、というのは現実的だし無駄な押しつけもないし。「我慢するエコロはいやだ」というのをはっきり言えるのは実にえらい。

 さらに、第一期、二期、三期の推移を見てやろう。第一期は何やら有機農法とかマーシャル諸島のリゾート開発とか (ここは去年 9 月のオープン以来、ほとんど web の更新もないが、大丈夫なのだろうか。1室しかないリゾートで、一泊 500 ドルとしても稼働率半分で年収 1000 万円……いやあ、商売にならないと思うなあ)、もとがとれるかわからないところが結構ある。10 年とか、12 年とか、かなり長い融資もホイホイ大盤振る舞い (単純平均すると 5 年弱、10 万円の自転車をなくすと平均 5.1 年)。融資総額ほぼ 5,000 万ちょっきり。ということはだいたいミュージシャンたちが当初出したお金がそんなくらいってことなのかな。第 2 期は 3 件で 1,500 万円と、ずいぶん少ない。第 3 期では融資総額はかなり盛り返して 3,800 万円ほど。

それともう一つ第 3 期で特徴的なところ。融資の中身を見ると、各種補助金がおりるまでのつなぎ資金で借りているのが多い。すさまじく増えたフェアトレード系の店への融資は、運転資金や店舗拡張資金なんかに使っている。

 あくまで想像だが、見たところ、たぶん第 1 期で多少苦労したんじゃないかな。「ap bank のあゆみ」を見ると、ミスチルの連中がはりきっちゃったみたいなので (2004 5/1 の記述参照)。「心」とか「想い」とか (お題目、とも言う) で貸し付けちゃったらしく、得体の知れないのがいろいろ入っているし、あと融資期間もずいぶんと長いものが結構ある。それでたぶんお金が底をついたんじゃないかと思う。

エコロな風車
注: 写真と本文は関係ありません。
ちなみにこの事業はまともそう。
 第 2 期が少ないのはそのせいでしょう。それと、多くのエコロな事業と称するものが理念先行でとてもまともなものじゃないというのが、実感としてわかってきたみたい (2004 10/1 の記述参照)。体制たてなおそうとしたのが第三期。ここではコンサートでお金を儲けて原資を作り、それで融資実績も回復してきた。また融資先もちゃんと選ぶようになった。取りっぱぐれのないつなぎ資金融資と、ちゃんと商売やって返済のあてがあるところを主たる対象にしようという方針ができたっぽい。融資期間もすべて 5 年以下 (平均 2.6 年) におさえていて、すぐにお金が戻ってくるように配慮しているのは明らか。そして 5 年で融資しているところはすべて、お店の事業資金。5 年の融資は、5 年にわたり事業が続きそうなところだけ、というのは基本ですな。えらい。

 会社概要によれば、三井住友銀行の人が理事 COO (ってなんだか知らないけれど) として入っているようだし、金貸しとしての一応のノウハウは入っているんだろう。それと「未来バンク事業組合」なるところの人物がかなり入り込んでいるようで、つなぎ資金中心の融資手法はここから入ってきたようでもある。ちなみにこの未来バンクのほうは、2004 年以降は Web ページも更新されないし事業報告概要も 2003 年以来公開されていない。どうしちゃったのかな。

 あと、全体的に低調ですな。当初は物珍しさでメディアにも取り上げられるけれど、すぐに飽きられちゃうし。メディアなんて現金なものだから、こんなふうにフォローしてくれる物好きなんかほとんどいやしない。モチベーションが落ちてくると更新も滞りがちだ。たぶんこのページが出ると、アクセスがはねあがると思うのでがんばってくださいな。あと、もう少しディスクロージャーをよろしく。

運営とコンサート

  さらにここの融資条件は、最長 10 年上限 500 万円、金利は一律 1 %だそうな。融資残高 5,000 万だと、年間に入ってくるお金は 50 万円だ。年間、だよ。

 うーん、これではまともに人も雇えない。さらにClub King の取材によれば、この事務所は東麻布にあるそうな。だれかミュージシャンのオフィスでも間借りしているのかな。まともにやれば年間 50 万じゃとても借りられないだろう。ワンルームのアパートですら月 10 万したりするってのに。

 変なところに長期に貸しこんでしまってお金もないし、運転資金もない――それをてこ入れするために、コンサートをやってお金を稼いでいる。これについては昨年の事業報告書 (写真だらけで 5M もある pdf) があるので、見てみよう。22 ページに収支が出ている。おもしろーい。出演者もすべてノーギャラってわけではないのか。なんだかんだで 5.7 億円の売り上げ、4.6 億円ほどの費用がかかり、粗利が 1.14 億円、うち 45% が税金でもってかれて残りが 6,300 万円ほどか。すごいな、粗利率が 20% もあるのか。税引き後の利益率が 11%! へえ、コンサートって儲かるんだね。呼び屋がみんな張り切るわけだ。もっとも商業イベントなら、ギャラがもっとはねあがるんだろうけれど。あと、エコロを連呼する割に環境対策は総支出の 1% 以下しか使ってないんだな。これをどう見るか。

 はてなブックマークである人が指摘していたけど、あれだけビッグネームのメインの出演者たちがノーギャラで粗利 20% って小さいんじゃないの、とのこと。言われてみれば確かにそうだ。おっしゃるとおり。ふつうにギャラ払ってたら、利益全部ふっとぶもんね。どのくらい欲しいかなあ。ここらへんは土地勘がないけど、40 パーセントってところかなあ。ま、これは専門の人に任せる。(2006/8/1)

 で、このお金は第三期融資にまわすというんだが、実際に第 3 期に融資されているのは 3,850 万円ほど。残金 2,500 万円ほどで人を雇ったりオフィス代を払ったりしているのかな。それとも第 4 期の融資にも一部まわすんだろうか。職員としてが出てくるのは web 担当らしき川口という人一人 (ap book というところであいさつしてる)、あとは Club King の記事で応対してる理事の三原寛子とかミスチル連中とかだが、うーん、いくらくらい取ってるんだろう。さすがにミスチルは一銭もとってないだろうが、ほかのすべてボランティアはあり得ないもんなあ。ここらへん、ap bank のディスクロージャーができてないので、邪推するしかないんだが。だけれど一方でお金が足りないのか、また 2006 年にもコンサートをやるそうな。しかし本体の ap bank のほうも、このコンサートくらいのディスクロージャーをしてくれないかな。エコロな目的でコンサートしますといっても、そのお金の消えた先がはっきりしなければ、こないだのイケアの財団みたいで結局何やってるかわかんなくて意味ないんじゃないかな。

まとめ

 というわけで、全体としてそこそこまともで、そんなに突拍子もなくおかしな部分というのはない。山形が危惧したような状況は、むしろしょっぱなに出てきて、それがすぐに現実に引き戻されたらしい。それを反映してたった 3 期分を見ただけでも、融資の傾向が明らかに変わっているのはおもしろい。ミスチルのみなさんも、理想だけでは世の中まわらないという現実認識を少し深められたようで何よりだけれど、その点についてかれらの意見をきいてみたいところ。500 万円以下の小規模な融資だと、どうしても融資先もちんまりしたおとなしいものになって、華々しく世界を一変させるようなものにはならない。つなぎ融資は、返済は確実だけれど、結局すでに公共が決めた融資や助成の尻馬にのっかるものでしかない。それはそれで重要なんだけれど、そういう既存の仕組みではお金のいかないところに融資するのが本来の目的ではなかったの? さらにでかいコンサートまでやった結果として、どこかにソーラーパネルが 4-5 カ所入って小さなお店が 5-6 店舗できる程度というのは満足いく成果なのかどうか。
 あと、コンサートって儲かるんだね。そのお金がどのように使われているか、ap bank 本体のディスクロージャーをしてもらえると楽しいんだが、まあそれはぼくが要求するようなことでもない。ただ、チャリティコンサートやって、そのあがりを貸し出すというのは、銀行ではないよな、どう考えても。ふつうの慈善財団だとは思うけど。


追記 (2006/11)

 第四期の融資が決まったようだ。風力発電が一件、紙おむつ燃料化が一件、フェアトレードが一件、家具リサイクルが一件。融資総額は 1,500 万円ちょい。

 AP bank フェスで 6,300 万円の利益があっても、実際の融資件数はたった 4 件、しかも融資総額は 1,500 万円しかない。しかもそれだけじゃない。第三期の返済予定を見てごらん。ほとんどのつなぎ融資は完済されて、もう 2,000 万円くらいは手元に戻ってきて次の融資にまわせるはずだけど、貸し出されているのはそれより遙かに少ない。これは:

  1. 融資にふさわしい案件がぜんぜん出てこなかった
  2. 各種の事務や経費、人件費なんかで使い果たして残ってない
  3. あまり邪推はしたくないが、ひょっとして滞っている返済とかもあるのかも

といったあたりが考えられるだろう。いずれにしても、なかなか簡単ではないようだ。

 また、今回はつなぎ融資のたぐいは一切入っていない。必要としているところはあると思われるのに、なぜだろう。それともひょっとしたら、ここに挙がっている融資がすべてではなかったりするのかな?

 今回の融資では、紙おむつネタはアイデアとしてはおもしろい。でも、紙おむつだけのリサイクルというのがあまりに考えにくい。あとこれで CO2 削減になるというのは??? ゴミとして燃やすのと、燃料にして燃やすのとでは、出る CO2 はいっしょでしょ。もちろん、その分他の化石燃料の使用が減りますということを言いたいんだと思うけど。

……と思ったけれど、リンク先の説明を読むと意外とニーズはあるのかもね。おむつごときがそんな医療廃棄物並の扱いがされているとは知らなかったよ。それならその分の処理コストをこの装置に振り向けるのは十分に考えられるなあ。そっちが本道で、二酸化炭素なんてホントどうでもいい部分じゃないか。まあ RDF 系は以前工場で爆発が起きて人死にがあってずいぶん悪いイメージになってるけど、がんばってほしいなあ。


追記 (2007/8)

  第五期の融資先が出ている。融資総額は 2,910 万円。まあ 3 千万ほどですな。第四期に比べると結構貸し出している。

  融資先を見ると、「自然エネルギー」が 3 件で 1100 万。太陽電池の電力を九電さんが40円/kWhで買うとかいうとんでもない代物もあるなあ。ちなみに世界的に見て商売になる発電原価は、10円/kWhがいいとこだ。家づくり/地域づくりは、グリーンツーリズムの村おこしみたいなの 1 件で 300 万。食と農は牛の飼料開発1件60万円。「新しい視点」が、戸塚ヨットスクールみたいなの、デザイン系、自転車広告屋といろいろ。

  なかでもおもしろいのはこの Phil park。これは ap bank とは関係なく前からちょっと興味があったんだけれど、駐車場や空き地の空中部分に箱を宙づりにして空間を有効利用、というのは空間のすき間利用として結構いけるんじゃないかとは思う。地主側も、居座られる心配があまりなさそうだし、デザイン次第ではいろいろ可能性がありそうだし。

  また融資期間等はあまりきちんと見てはいないが、やはりせいぜい4年というところ。つなぎ融資も二件あって、これは 2007 年 3 月にすでに返済が終わっているはず。

  全体として堅実といえるでしょう。あまりトホホなアホお題目案件は見あたらない。その分、つまらないともいえるが。

  一方、収入のほうはどうだろうか。

  こちらは今年、大変に予想外なことがあった。融資資金を稼ぐAp bank fesが、2007年には台風のため1日しか開催できなかった。チケットは払い戻すそうな。ということは、実入りは三分の一、費用は、保険で相当部分がカバーされるにしても、あれこれカバーしきれない部分があるはず。初日だけの実入りでそれがカバーしきれるかな。ヘタをすると、今回はたぶん赤字だぞ。金額としてマイナス数千万というところか。

  2006 年の第二回AP bank fes は、事業収支が出ている(20 MB もある巨大なpdf)。売り上げ 8 億弱、費用が 6 億弱。粗利が 1 億 9 千万ほどで、税金 45 パーセント差し引いて手元にはちょうど 1 億円くらい残ってる。このうち 3 千万くらいを、この第五期で貸し出しているが、これまでの各種融資返済分とあわせて、うまくいけば 1 億くらいは手元にあったかもしれない。それだけあれば、今回は何とかなっただろう。一応、Ap bank が破綻するようなことはないんじゃないかと思う。

 

  あともう一つ、長期的にはこれより影響が大きいかも知れないこと。櫻井和寿が、武田『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』を読んで少し思うところがあったらしい。これがどう出るか、なかなか興味深いところ。


追記 (2008/1)

  2007 年のバンクフェス、以前書いたとおり、台風のおかげで三日間の予定が一日しかできなかった。数千万の赤字かな、と思ったら、1.26億円の赤字! 予想をはるかに上回る。

  ぼくは赤字も数千万程度とふんでいたが、中止保険がたったの 1.33 億円しか出ていないのが予想外。この保険って何をカバーしてたんだろう。1.3 億円弱も赤字が出ると、ぼくの計算が正しければ、昨年までのフェスで稼いだ貯金はすべて吹っ飛んだはず。ap bank の運営はたちゆくんだろうか?

 その一方で、第 6 期と 7 期の融資が決まっている。

 第6期は、融資総額 2,600 万円。5 年とか 7 年とか、長目の融資が多いなあ。布ナプキン普及に 300 万円というのはアレだと思うし、また個人の住宅に貸し込んでいるけど、たまにはいいかな。インパクトは薄い感じ。

 そして大赤字こいた直後の第 7 期は……融資総額 3,415 万円??!! 何をそんな大盤振る舞いを! しかも融資期間が 5 年とか 8 年とか、長いなあ。オーガニックカフェとか自然学校とか、またへんな個人の住宅用とか、うーん。

 つまらない会議を開いてみたりして、ほかにもお金がかかっているようだ。自然災害向けの基金も作りましたって書いてあるが、そんなにお金が余っているとはとても思えないんだが。一方、バンドを組んでCDを出したり、ダウンロードで曲を売ったりしてあれこれお金を稼ごうとはしているようで、そんなのでそこそこ儲かっているのかもしれない。3000 円の cd が 30 万枚完売したとか。流通が四割、制作費が多少かかっても、4-5億円かにはなったとなれば、まあコンサート分くらいはまかなえておつりがきたかな。また、返済がそれなりにあって、何とか手持ちの金が戻ってきているのかもしれない。うまくいけば年間の元金返済額が二千万近くになる、かな? そろそろ第 1-2 期あたりの返済がかなり終わったはずだから、そんなので何とかまかなえるかも。するともう少しリボルビングファンドみたいな形でまわしていけるようになっているかもしれないし、それなら融資額が少し増えるのもいいかも。資金繰り表を推定してもいいんだが、さすがにそこまでやるのは面倒すぎる。その一方で、かつての融資先で、ページ更新が止まっていたりして大丈夫かな、と思えるところもいくつかある。ちゃんと返済されているんだろうか。が、一方で大した融資額・返済額じゃないのでそんなに貸し倒れもない、かなあ。

 ディスクロージャーが悪くて、これ以上中身を推測しようがないのがもどかしいところ。どっか学生が卒論か何かで調べてみない? ap bank としてもこうした活動の普及を願うなら、懐事情を公開してこれが事業的にどこまで成立するか検証させるといいと思うんだけどなあ。とはいえ、もはや当初考えていたようなエコロ金融が事業としては成立していないのは、一見しただけですでに明らかだ。いまや ap bank は、ミスチルの余技的な音楽プロジェクトであって、金貸し部分はそこにたかって、そこからのあがりをばらまいているだけの、おまけにすぎない。これはある意味で、この手のエコロ金融NPOなるものが成立し得ないことを実証してしまっているともいえるわけだ。


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YAMAGATA Hiroo <hiyori13@alum.mit.edu>
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