セッショングループに入っているツールは、GNOME セッションの立ち上がり時のいろんなアイテムをコントロールする各種の手法だ。たとえば、セッションのオプション、起動プログラムや起動時の一口アドバイスなど。
スタートアップヒントは、ログインしたときに表示される一口アドバイスだ。GNOMEを使うときのヒントや、その他お役立ち情報を表示する。このキャプレットでは、そうしたアドバイスを設定できる。
The ログインヒントを有効にする チェックボックスは、この機能をオン・オフする。
The 普通のヒントを表示チェックボックスは、GNOME の使い方についてのアドバイスを表示する。これは GNOME 新規ユーザには好適な選択だ。
The ヒントの代わりに、フォーチュンメッセージを表示チェックボックスは、fortuneアプリケーションを使って、各種の "運勢" やことわざを表示するようにする。この設定方法については、fortune ドキュメンテーションを参照してほしい。
The ヒントの代わりに今日のメッセージを表示 チェックボックスは、ヒントや運勢の代わりに今日のメッセージを表示するようにする。今日のメッセージに使用するファイルテキストボックスは、メッセージに使うテキストファイルを指定できる。これは、多数のユーザに毎日ニュースを流すようなシステム管理者には便利な選択肢だ。
セッションオプションとスタートアッププログラムは、ログイン時に起動されるプログラムをコントロールするものだ。GNOME にはセッション管理という考え方がある。一言で言うと、"セッション" (つまり、いま実行中のアプリケーション、その状態や画面上の位置) をいつでも保存できて、次のログイン時には、同じアプリケーションが画面の同じ場所にあらわれて、そのまま作業が続けられると言うことだ。でもこれは、GNOME 準拠のアプリケーションでしか使えないことに注意。
Gnome はまた、ログイン時にアプリケーションを起動する別の方法を持っている。実行すべきコマンドをいくつか、明示的に示しておいて、GNOMEがログイン時にそれを、セッションから保存したものに加えて実行するようにできる。これはGNOME 準拠かどうかにかかわらず、全アプリケーションで使える。
セッションオプションとスタートアッププログラムキャプレットは、こうしたオプションを以下のようにコントロールさせてくれる。
このオプションは、起動時にスプラッシュスクリーンが表示するかどうかを指定する。まあ何の役にも立たないけれど、見て楽しいし、まあ表示していいんじゃないの?
このオプションが有効だと、ログアウト時に確認のダイアログボックスがでる。このダイアログは、現在の設定を保存というチェックボックスがついている (ただしセッションの変更を自動的に保存するチェックボックスを有効にしていない場合だけだ。以下を参照)。もしこのチェックボックスをチェックすると、いまのセッションが保存されて、次のログイン時に復元される。チェックしないと、前に保存したセッションが使われる。
このオプションは、いまのセッションをログアウト時に自動的に保存するかどうかを決める。なお、セッションを保存したければいつでもメインメニューから 設定(デスクトップ設定)->セッション->現在のセッションを保存を選べばいい。
このセクションでは、セッション管理のもっとややこしい機能を設定させてくれる。これらの機能はまだ開発途上だから、上級ユーザ以外は手を出さないほうがいい。
Gnome は、複数のセッションを設定させてくれる。つまり 仕事というセッションでは、Gnumeric表計算みたいなソフトを使って、ネットというセッションではNetscapeや X-Chat (IRC チャットのクライアント) や Evolution 電子メールクライアントを開いたりする、など。こうすれば、仕事のときと、ネットサーフィンしているときとでは、設定(つまり開いているソフトの情報やその画面上の配置)を切り替えられるので、両者の状態を切り替えるのも簡単になる。残念ながら、いまのところセッションを切り替える唯一の方法は、gnome-session --choose-session=SESSIONNAMEコマンドを使うことだ。将来的には、もっと簡単に切り替える方法も提供されるだろう。
このセッションプロパティキャプレットの部分では、いまの設定をどのセッション名で保存すべきかを指定できる。でも、保存しろとこちらから指定しない限り、保存はされない。ここでは新しいセッションを作ったり、既存のセッションを編集・削除できる。
新しいセッションを追加するには、 追加 ボタンを押して、新しいセッション名を入れる。この名前は、既存のセッション名と同じではいけない。
既存のセッション名の編集には、そのセッション名をハイライトして、編集 ボタンを押して、いまのセッション名を編集する。新しい名前は、既存のセッション名とはちがうものにすること。
既存のセッション名を削除するには、削除したい名前をハイライトして削除ボタンを押そう。
セッションマネージャ管理下にないスタートアッププログラム:このセクションでは、ログイン中に別個に実行されるべきコマンドを指定できる。これは GNOME 互換でないプログラムに主に使われる。GNOME アプリケーションの場合、単に終了させないでおいて、ログアウト時にセッションを保存したほうが簡単だ。こうすれば、次のログイン時にまちがいなく起動してくれる。
新規コマンドの追加には追加ボタンを押して、でてくるダイアログウィンドウにコマンドを入れよう。たとえば Netscape がログインするたびに起動してほしければ、コマンドの欄にnetscapeと入れよう。
また、優先度も指定できる。これはプログラムが起動される順番を示す。優先度の欄に入った番号が小さい順に実行される。デフォルト値は50で、これだとコアのGNOME コンポーネントの後で起動される。確信がなければ、悪いことはいわないから、このデフォルト値を使おう。
またこれまで入力したプログラムやコマンドの編集や削除には 編集... and 削除...ボタンを使う。
実行中のプログラムを見る……:このボタンはセッションプロパティダイアログを表示する。これはいまの GNOME セッションの状態、つまりいま実行中のプログラム、その状態、優先度などを示すものだ。またパネルなど、コアの GNOME プログラムをセッションから削除して、次回ログインの時に起動しないようにするときにも使える。