マルチメディアアプレット

CD プレーヤーアプレット

CD プレーヤーアプレット 図 42 に示す。これは CD を パネル から演奏するためのものだ。このアプレットを パネル に追加するには、 パネル を右クリックして パネル -> パネルに追加 -> アプレット -> マルチメディア -> CD プレーヤー を選ぼう。

図 42. CD プレーヤーアプレット

使い方

このアプレットは、慎ましやかな形で CD を再生したりコントロールして、本当の仕事や フリーセル 遊びのじゃまにならないようにするものだ。使うには、ふつうのCDプレーヤーと同じように、小さなボタンをクリックしてやろう。

アプレットを右クリックすると以下のメニューが出てくる:

  • CD プレーヤーを実行... GNOME CD プレーヤー を起動する。これは CD プレーヤーアプレット より機能が多くて、たとえば CDDBサーバから自動的に CD のトラック情報をダウンロードしたり、ボリュームをコントロールしたり、タイトルや曲名を表示したりしてくれる。

  • ヘルプ :この文書を表示。

  • 情報... CD プレーヤーアプレット の基礎情報を表示。バージョンや著者名など。

既知のバグや制限

特になし。

作者

このアプレットを書いたのは Tim Gerla ( ) だ。コメントや提案、バグ報告はすべて Gnome bug tracking database に送ってほしい (バグ報告提出のやり方については オンライン で説明が読める。) また GNOME 1.1 以降を使っている人は バグ報告ツール ( bug-buddy )も使える。これは メインメニュー ユーティリティ サブメニューにある。

このマニュアルの著者は Chris Lyttle ( )だ。このマニュアルに関するコメントや提案は以下の GNOME ドキュメンテーションプロジェクトへ送ってほしい: またはオンラインで GNOME Documentation Status Table を使ってコメントをつけることもできる。

ミキサーアプレット

ミキサー アプレットを 図 43 に示す。これは音量を調整する簡単なインターフェースと、 オーディオミキサー 起動機能を提供する。このアプレットを パネル に追加するには、 パネル を右クリックして パネル -> パネルに追加 -> アプレット -> マルチメディア -> ミキサー を選ぼう。

図 43. ミキサーアプレット

使い方

ボリューム調整には、ボリュームバーを上(音を上げる)や下(音を下げる)に動かせばいい。音を消すには、アプレットの端にあるスピーカーアイコンをクリックしよう。消音解除には、もう一度それをクリックしてやる。

アプレットを右クリックすると、以下のメニューが出てくる:

  • オーディオミキサを実行 Gmix オーディオミキサ アプリケーションを実行する。このオーディオミキサで何ができるかは、マシンのサウンドカードの機能によって変わってくる。でもふつうは、各種のサウンド入力デバイス(CDプレーヤーやライン入力)のボリュームを別々にコントロールできたりする。

  • ヘルプ :この文書を表示。

  • 情報... ミキサーアプレット の基礎情報を表示。バージョンや著者名など。

Note GNOMEのサウンドについて一言
 

GNOMEでサウンドを使うには、 コントロールセンター さサウンドを有効にしておくこと。サウンドの設定には メインメニュー ボタン(足跡アイコン)をクリックして プログラム -> 設定(デスクトップ設定) -> マルチメディア -> サウンド を選ぼう。そして 一般 タブでどっちのオプションも有効になっていることを確かめる。 サウンドイベント のほうも、好きにいじってみよう。なお コントロールセンター で初めて設定を有効にしたら、GNOMEをいったん再起動する必要があるかもしれないので注意。

既知のバグや制限

特になし。

作者

このアプレットを書いたのはMichael Fulbright ( )だ。コメントや提案、バグ報告はすべて Gnome bug tracking database に送ってほしい (バグ報告提出のやり方については オンライン で説明が読める。) また GNOME 1.1 以降を使っている人は バグ報告ツール ( bug-buddy )も使える。これは メインメニュー ユーティリティ サブメニューにある。

このマニュアルの著者は Dan Mueth ( )だ。このマニュアルに関するコメントや提案は以下の GNOME ドキュメンテーションプロジェクトへ送ってほしい: またはオンラインで GNOME Documentation Status Table を使ってコメントをつけることもできる。

サウンドモニタアプレット

サウンドモニタ アプレットは、デフォルトのテーマ(見かけ)状態のものが 図 44 に示してある。これは音量表示と ESD (Enlightened Sound Daemon) ――サウンド出力を司る GNOME コンポーネントをコントロールする。このアプレットを パネル に追加するには、 パネル を右クリックして パネル -> パネルに追加 -> アプレット -> マルチメディア -> サウンドモニタ を選ぼう。

図 44. サウンドモニタアプレット

GNOME

GNOME は ESD (Enlightened Sound Daemon) という特別なプログラムに、サウンドカードとアプリケーションの中継をさせる。 ESD はいくつかのアプリケーションからのサウンドをミックスして、ゲームの効果音をききながら音楽CDを再生したりもできるようにする。GNOME アプリケーションで音をたてるには、とにかくESDが走ってないとダメだ。ふつう、GNOME はログインごとに ESD が起動する設定になっている。なぜかそうなっていなければ、 メインメニュー ボタン(足跡マークのボタン)をクリックして プログラム -> 設定(デスクトップ設定) -> マルチメディア -> サウンド を選び、 起動時に音サーバーを使う が有効になっていることを確かめよう。次にログインするときには、 ESD も起動される。また、ESDを実行・停止するには サウンドモニタ アプレットを以下で説明するように使ってもいい。

非-GNOME アプリケーションは ESD のことなんか知らないので、サウンドカードを自分で完全にコントロールしたがる――ほかのアプリケーションとサウンドカードを共有したりできないのだ。つまりこういうアプリケーションだと、GNOME からのサウンドか、その非 GNOME アプリケーションからのサウンドのどちらかは得られるけれど、両方はできない、ということになる。多くの場合、これは一時的に ESD を停止して非-GNOME アプリケーションからのサウンドを優先する、ということになる(そうでないと デバイス /dev/dsp は使用中です といったメッセージが出ちゃう)。

使い方

サウンドモニタ はいつも、システムが出す音のボリュームをグラフィックに表示する。音をコントロールするには、アプレットを右クリックして Esound を待機 or Esound の復帰 を、以下に示すようにそれぞれ選ぶといい。

アプレットを右クリックすると、以下のメニューが出てくる:

  • マネージャ... サウンドモニタマネージャ ダイアログが出てくる。いまのESD 設定を見て変更できる。

  • Esound を待機 / Esound の復帰 / Esound のスタート :表示されるのは、この中の一つだけだ。どれが表示されるかは、ESD がどういう状態か次第だ。最初のものは、一時的に ESD を待機状態にして、それから ESD を復帰させるためのものだ。ESD を使えずに、サウンドカードを直接コントロールするようなアプリケーションがあったら、これは便利だ。最後のものは、 Esound が未起動の場合にそれを起動する。

  • 設定... 設定 ダイアログを表示。

  • ヘルプ :この文書を表示。

  • 情報... サウンドモニタアプレット の基礎情報を表示。バージョンや著者名など。

カスタマイズ

サウンドモニタ アプレットのカスタマイズには、右クリックして 設定... を選ぼう。すると 設定 ダイアログが開く ( 図 45 )。ここでいろいろ設定できる。

図 45. 設定ダイアログ

一般 タブの項目は:

  • ピークインジケーター:これはピークインジケーターのふるまいを決める(ピーク音量を追跡する明るい線のことだ)。選べるのは、これをオフにするか( オフ ), てっぺんに浮いているような感じでピークを追いかけるか ( アクティブ ), ピークをおいつつ、急なスパイクや谷間はならしながら動くか ( なめらか )のどれかだ。

  • ピークインジケーター減衰速度:これはピークインジケーターがゼロ(アクティブモード)か現在のボリューム(なめらかモード)に向かう追随速度を指定。

  • スコープ (スケール 1:X, Xを指定) :これは サウンドモニタ の "スコープ状" テーマ、つまり音量レベルを時間軸に沿ったグラフ形式で表示するテーマの縦軸を指定する(デフォルトのテーマはスコープ式ではないので、このコントロールは以下で説明するようにテーマを変えない限り、なにも変化させない)。 1 を入れると 44 100 ピクセル/秒になる。 X を入れると 44 100/X ピクセル/秒だ (なぜこんな数字になるかというと、ふつうの CD音質が、毎秒 44 100 サンプルだからだ)。

  • スコープを折れ線グラフで:サンプリングされたボリュームの点を、折れ線グラフ式に線で結ぶか指定する(スコープ状テーマのみ)

  • 画面リフレッシュ(一秒あたりフレーム数):これは サウンドモニタ が毎秒何回更新されるかを指定する。

テーマ タブでの設定項目は:

  • テーマファイル (ディレクトリ) : サウンドモニタ のテーマ。これはアプレットの全体としての見かけを決める。これは下の方の一覧表の テーマ: から選んでもいいし、もしほかにあるなら、それがあるディレクトリとファイル名を入力しよう。よくあるテーマがいくつか 図 46 に示してある。

    図 46. サウンドモニタのテーマ例

上級 タブで設定できるプロパティは:

  • モニタするESD ホスト:このオプションは、別のコンピュータ上のESDが再生している音を聞けるようにしてくれる。これには、そのモニタしたいコンピュータのネットワークアドレス(または IP アドレス)を ホスト名:ポート番号 または IPアドレス:ポート番号 という形式で入力すること。ここで指定するホストは、ESDを実行していて、esound デーモンを「アンロック」してほかのマシンが接続できるような設定になっている必要がある。ESDのデフォルトポートは5001だ。ローカルマシンのサウンドをモニタするなら、ここは空欄にしておく。

全部設定を終えたら OK を押して、変更を適用して 設定 ダイアログを閉じよう。変更を破棄してもとの値に戻すには、 キャンセル ボタンを押そう。

サウンドモニタマネージャ

サウンドモニタマネージャ を起動するには、アプレットを右クリックして マネージャ... を選ぶ。すると サウンドモニタ - マネージャ ダイアログが出てくる( 図 47 )。これで各種の ESD 設定を見て変更できる。

図 47. サウンドモニタ - マネージャ

サーバ タブは、以下の情報を表示する:

  • サーバ情報:これはesound サーバデーモン(ESD)の現在の状態で、サウンドカードへのサウンド出力レート、いま再生中のサウンドの数(接続されたストリーム)、サーバ内にキャッシュされているサウンドサンプル数などを表示。

The properties in the ストリーム タブは:

  • 接続されたストリーム:これはサウンドサーバ経由で再生されている、いまのサウンドストリームに関する基本情報一覧を表示する。ユーザは、そのストリームの行を選んで、それからボリュームやバランスのスライドを著性することで、ストリームを調整できる。

サンプル タブの設定項目は:

  • キャッシュされたサンプル:これはサウンドサーバ内にキャッシュされたサウンドの、基本情報を表示する。ユーザは、そのサウンドの行を選んで、それからボリュームやバランスのスライドを著性することで、キャッシュされたサンプルサウンドを調整できる。サウンドの長さをバイト表示と時間表示 (形式は MM:SS.S) とで切り替えるのは、「長さ」の表頭部分をクリックする。

全部設定を終えたら OK を押して、変更を適用して 設定 ダイアログを閉じよう。変更を破棄してもとの値に戻すには、 キャンセル ボタンを押そう。

Esound Persistent Volume Daemon (ESDPVD)

サウンドモニタ アプレットにはおまけで Esound Persistent Volume Daemon (ESDPVD) っていうプログラムがついてくる。これは背景で走って、サウンドサーバに接続するそれぞれのストリームのボリュームとバランスを記憶する。 ESDPVD の主な目的は、 サウンドモニタ アプレットの マネージャ ダイアログといっしょに使って、ESD サウンドサーバに接続する個別ストリームの音量レベルを保存しておくことだ。

たとえば GTCD CD プレーヤーを走らせているとしよう。そして マネージャ ウィンドウで音量を下げたとする。ふつう、プログラム(ここでは GTCD ) を終了させると、その音量設定も消えてしまって、次にはまた設定し直すことになる。でも esdpvd が実行していたら、 GTCD をもう一度起動すると、ボリュームはさっきの(ここでは低めの)ボリュームにあわさっている。

GNOME 起動するたびに ESDPVD も起動するように設定すれば(これは コントロールセンター スタートアップ の部分で設定する)、 ESDPVD は GNOME セッションをまたがって音量やバランスの設定を覚えていてくれる。

ESDPVD は、キャッシュされたサンプルのボリュームとバランス調整を覚えている(コレはボタンクリックやメニューなどのインターフェースサウンドイベントでよく使われる)。

既知のバグや制限

このアプレットは、 GNOME によるサウンド(というか正確には、ESD 経由のサウンド)しか表紙しない。サウンドカードに直接つながるアプリケーションの音量は表示しない。

作者

このアプレットを書いたのは John Ellis ( )だ。コメントや提案、バグ報告はすべて Gnome bug tracking database に送ってほしい (バグ報告提出のやり方については オンライン で説明が読める。) また GNOME 1.1 以降を使っている人は バグ報告ツール ( bug-buddy )も使える。これは メインメニュー ユーティリティ サブメニューにある。

このマニュアルの著者はDan Mueth ( ) と John Ellis ( )だ。このマニュアルに関するコメントや提案は以下の GNOME ドキュメンテーションプロジェクトへ送ってほしい: またはオンラインで GNOME Documentation Status Table を使ってコメントをつけることもできる。