この節では、ファイルの編集や参照の方法をカスタマイズするやり方を説明しよう。
MIME タイプは、ファイルをインターネットで転送するときに、ファイルを識別する標準的なやりかただ。MIME というのは Multipurpose Internet Mail Extensions の略。それぞれのファイル種類は、固有の MIME タイプを割り当てられている。たとえば HTML ファイルの MIME タイプは "text/html" で、 JPEG ファイルの MIME タイプは "image/jpeg" になる。ファイルの MIME タイプは、ブラウザや電子メールソフトみたいなインターネットアプリケーションに、やりとりされているのがどんなファイルか、送信のエンコーディングをどうすべきか、目的地についたときにそれがどうデコードされるかを告げるわけだ。
ファイルを開くとき、どれか個別にアプリケーションやビューアを指定していなければ、ふつうはそのタイプに応じたアプリケーションで自動的に開かれることになる。たとえば JPEG ファイルはふつうは、自動的に画像処理アプリケーションで開かれる。
あるタイプのファイルについて、それを自動的に開くのがどのアプリケーションやビューアかは、自分で選ぶこともできる。また特定タイプのファイルを扱う新しいアプリケーションを指定することもできる。
ファイルを選んで 開くアプリケーション(Open With)を選ぶと。そのファイルを開けるアプリケーションの一覧が出てくる。その中には「その他のアプリケーション」「その他のビューア」という選択肢もあって、一覧にないソフトを選んで、ファイルを開かせることもできる。
開くアプリケーション(Open With)に表示されるアプリケーション一覧を編集しよう:
開くアプリケーション(Open With)オプションを変えたいファイルのアイコンをクリック。
ファイルメニューを開いて 開くアプリケーション(Open With) -> その他のアプリケーション を選ぼう。ダイアログボックスが出てきて、このタイプのファイルを開けるファイルで使えるものを全部一覧表示してくれる。一部のアプリケーションは「メニュー入り」"in the menu" と表示されている。ほかのは「メニューになし」"not in the menu."と表示されている。
一覧からアプリケーションを選んで、変更(Modify)をクリック。
好みのオプションを選ぶ。そのアプリケーションを、メニューの一覧に追加削除するか、そしてそれをこのファイルだけにするか、このタイプのファイルすべての一覧に追加削除するかを選べる。
OK をクリック。
完了 をクリック。(いますぐファイルを開ければ 選択(Choose)を選ぶ)。
開くアプリケーション(Open With)で表示されるビューアの一覧を変更するには、上の1-6を同じようにして、ただ2のところでは「その他アプリケーション」ではなく「その他ビューア」を選ぼう。ビューアは見るだけでファイルを編集はできない。ビューアで開くと、時間もメモリも節約になる。
デフォルトアプリケーションやデフォルトビューアは、ファイルを選んでファイルメニューから開くを選ぶときに、自動的にファイルを開くソフトだ。デフォルトを指定するには:
デフォルトを変えたいファイルのアイコンをクリック。
ファイルメニューを開いて 開くアプリケーション -> その他アプリケーション を選ぶ。
デフォルトにしたいアプリケーションを選んで、変更(Modify)をクリック。
好みのオプションを選ぶ。そのアプリケーションを、このファイルだけのデフォルトにするか、このタイプのファイルすべてのデフォルトにするかを選べる。
OK をクリック。
完了 をクリック。(いますぐファイルを開ければ 選択(Choose)を選ぶ)。
デフォルトのビューアを変更するには、上の1-6を同じようにして、ただ2のところでは「その他アプリケーション」ではなく「その他ビューア」を選ぼう。
開くアプリケーションダイアログボックスは、そのファイルを開くのにNautilus が使えるアプリケーションすべてを一覧表示する。コンピュータ上に、そのファイルを開けるのに一覧には入っていないソフトがあるかもしれない。その場合は、追加のアプリケーションが表示されるように設定しよう:
新しいアプリケーションを設定したいファイルをクリックして選ぶ。
ファイルメニューを開いて 開くアプリケーション(Open With) -> その他のアプリケーション を選ぼう。
ファイルの種類とプログラムの部分で、Go Thereをクリックしよう。するとGNOME コントロールセンターが、File Types and Programs設定が開いた状態で開く。
一覧の中から、目的ファイルのファイル種類を見つけよう。たとえばテキストファイル用にアプリケーションを追加しているなら、一覧の中でテキストファイル用のエントリーを見つけよう(表頭をクリックすると、一覧がソートされる)。
ファイル種類が見つかったら、それをクリックして選ぼう。
「デフォルトのふるまい」のセクションで、「編集」を選ぼう。
「アプリケーションの追加」をクリック。
アプリケーションの名前と、そのアプリケーションを起動するためのコマンドを入力する。コマンドは、GNOME ターミナルからそのアプリケーションを起動するときにタイプするものと同じだ。
次の3つのダイアログボックスは、無視してOK をクリックし続けよう。
アプリケーションの名前やコマンドを編集するには、やはり上の1-9をたどる。でも7ステップ目では、「アプリケーションの追加」ではなく「アプリケーション編集」を選ぼう。
アプリケーションの削除には、やはり上の1-9をたどる。でも7ステップ目では、「アプリケーションの追加」ではなく「アプリケーションの削除」を選ぼう。
いまのシステムでは設定されていない、新しいファイル種類についても、デフォルトのアプリケーションを指定できる。
まず、新規のファイル種類を追加しよう:
GNOME メインメニューを開いて プログラム -> 設定(デスクトップ設定) -> GNOME コントロールセンター を選ぶ。
GNOME コントロールセンターの左側のところで、ファイルの種類とプログラムを選ぼう。
新しい MIME タイプ追加をクリック。
MIME タイプ追加ダイアログボックスで、MIME タイプと説明を入力する。たとえば alf という新しい画像ファイル形式(alfie ファイル用)を追加するには、MIME タイプとして image/x-alf と入力して、説明には Alfie 画像と入力する。
OK をクリック。新しい MIME タイプが一覧に追加された。
次に、ファイル拡張子を関係づけよう:
一覧からいまの新しい MIME タイプを選んで、ファイル拡張子の変更をクリック。
「追加」をクリック。
ファイル拡張子を入力(たとえばいまの例なら、alfie 画像ファイルだから .alfとか)。OK をクリック。
OK をクリック。
続いてアイコンを指定しよう:
一覧からいまの新しい MIME タイプを選んで、アイコンの変更をクリック。
アイコンを選んでOK をクリック。
続いてこの種類のファイルを開けるアプリケーションを定義しよう:
一覧からいまの新しい MIME タイプを選ぶ。
「デフォルトのふるまい」のセクションで、「編集」を選ぼう。
「アプリケーションの追加」をクリック。
アプリケーションの名前と、そのアプリケーションを起動するためのコマンドを入力する。コマンドは、GNOME ターミナルからそのアプリケーションを起動するときにタイプするものと同じだ。
次の3つのダイアログボックスは、無視してOK をクリックし続けよう。