デスクトップを使う

デスクトップを使うのは、よく使うアイテムをデスクトップにドラッグしてくるだけの話だ。デフォルトのデスクトップには、ホームディレクトリ(ふつうは /home/[user name] )のフォルダがあるのがふつうだ。デフォルトでは、 Nautilus ファイルマネージャウィンドウもあって、システムのほかの部分にすぐアクセスできるようになっている。

あるアイテムがいったんデスクトップに出てきたら、それをダブルクリックして、デフォルトの振る舞いをおこさせることができるし、右クリックして(つまいマウスの右ボタンでクリックして)、そのアイテムに適用できるアクションの一覧メニューを見ることもできる。デフォルトのふるまいは、そのアイテムの種類によるね。プログラムなら、そのプログラムが起動する。もしデータなら、しかるべきプログラムが立ち上がってそのデータを読み込む。ディレクトリなら、ファイルマネージャのウィンドウが開いて、そのディレクトリの中身を表示する。

ドラッグ&ドロップを使うには、GNOME 準拠のアプリケーションか、 Motif アプリケーションを使っている必要がある。 GNOME は Motif のドラッグ&ドロップに準拠しているので、すでにインストール済みの多くのアプリケーションでドラッグ&ドロップが使えるのがわかるだろう。

デスクトップ上のアイテムはすべて、以下のディレクトリにおさめられている:
     
$
/home/[user name]/.nautilus/desktop/  
    
ドラッグ&ドロップを使えないアイテムをデスクトップに表示したいときには、これがわかると便利だ。

GNOME が起動すれば、システムに接続した CDROM やフロッピードライブをマウントするには、デスクトップを右クリックしてディスクメニューを選ぶといい。するとデスクトップにアイコンが表示されて、それらのドライブが使えることが示される。

Important 重要
 

これらのアイコンが使えるには、デバイスをマウントする権限が必要だ。もしマウント権限をもっていなければ、システム管理者など、root アクセスを持った人に、以下のようにしてマウント権限を与えてもらおう。これを含む他のシステム関連知識は、 i Linux/UNIX初心者のあなたへ というAppendix に記述してある。

一派ニュー座にマウント権限を与えるのは、マシンに linuxconf がインストールされていたらとても簡単だ。アクセスしたいドライブを ローカルドライブのアクセス で選ぼう。 オプション タブで、 ユーザマウントテーブル オプションを選ぼう。そのドライブは、いまや一般ユーザでもマウントできる。

もし linuxconf がなければ、root 権限を持っただれかが /etc/fstab ファイルを編集してユーザアクセスを設定しなきゃいけない。これはドライブに user 属性を加えることで行う。たとえば:

もし fstab ファイルにこんな行があったとしよう:
       /dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 exec,dev,ro,noauto 0 0
      
4列目に "user" を追加して以下のようにしよう:
      /dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 user,exec,dev,ro,noauto 0 0
     

システムと作業環境にもよるけれど、ユーザにディスクをマウント許可すると、セキュリティ上のリスクが発生する。この行動をとるまえに、システム管理者に相談してみよう。