ランチャっていうのは、 パネル にいて、クリックするとアプリケーションを起動したり、コマンドを実行したりするボタンだ。ランチャにはどんなアイコンでも使えるし、カーソルがランチャの上にきたらメッセージを表示できるよう、カスタマイズ可能なヒントもついている。
ランチャのアイコンや名前みたいなプロパティは、そのランチャを右クリックしてポップアップメニューから プロパティ... を選ぶといい。すると ランチャのプロパティ ダイアログが出てくる。 図 7 のやつだね。新しいランチャを作るときにも、似たようなダイアログを使う ( パネルに項目を追加する の節 を見てね)。GNOME 内部では、メニュー項目とランチャとは何のちがいもないことに注意。これらは、同じものがちがったふうに表示されているだけなんだ。 パネル には好きなメニューを乗せられるし、乗ったらそれはランチャとして表示される。だから、以下の説明はすべて、ランチャとメニュー項目の両方にあてはまる。
The ランチャのプロパティ ダイアログにはタブが二つついてる: 基本 と 上級 だ。 基本 タブで設定できるのは:
名前 :これはアプリケーションの名前だ。たとえば GNOMEターミナル とか。この名前は、あとでこのランチャをメニューに入れた時に使われる。
説明 :これは、このアプリケーションのなんたるかについての短い説明だ。たとえば ターミナルエミュレーションプログラム という具合。これはツールのヒントで使われる。
命令 :アプリケーションを実際に走らせるコマンド。たとえば gnome-terminal など。
種類 :は Application にする。アプリケーションランチャ以外のものにするのでない限り、これはさわらないこと。
アイコン :これは パネル でそのランチャを表示するときに使うアイコンだ。指定しないと、デフォルトのアイコンが使われる。アイコンを変えるには、それをクリックすればアイコンブラウザが起動するよ。
ターミナル内で実行 :これは、そのアプリケーションがターミナル内で実行されるものかどうかを指定する。もしアプリケーションが自分ではウィンドウを作ったりしないなら、このボタンをチェックしておこう。わかんなかったら、チェックしないでおくこと。
The 上級 プロパティタブを以下に示す。これは上級ユーザ用だ。ほとんどの場合、ここの設定はいじらなくていい。
上級 タブで設定できるのは:
実行前にチェック :ここにコマンドを入れておくと、それが実行できるか GNOME がチェックしてくれる。もしこのコマンドがうまく実行できないようなら、そのランチャ(またはメニュー項目)を パネル やメニューに追加しても、それは表示されない。これはほとんどは、GNOME ディストリビューション制作者が使うものだ。たとえば、デフォルトの GNOME メインメニュー は、 TkRat 電子メールプログラムが項目として入っているけれど、でもこの項目は TkRat がインストールしてある場合にだけ表示される。
ドキュメント :いまは使っていない。
名前/説明の訳 :ここでは 名前 と 説明 をほかの言語に翻訳できるたとえば GNOME ターミナル なら、スペイン語 (es) に翻訳すると名前: Terminal UNIX de GNOME で説明: Emulador de terminal GNOME になる。ということは、ユーザがログイン時点で言語をスペイン語に設定すれば(これをやるには、希望言語を GNOMEディスプレイマネージャ の 言語 メニューでログイン時に指定すればいい)、メニューには Terminal UNIX de GNOME と表示されて Emulador de terminal GNOME がヒントには表示されるってことだ。実際にターミナルを実行する命令は変わらない。
新しい翻訳を追加するには、2文字による言語コードを入れて、いまは空のフィールドに 名前 と 説明 を入れてから 追加/設定 ボタンを押そう。既存の翻訳を変えるには、一覧からその行を選んで、変えたいフィールドを編集してから 追加/設定 ボタンを押そう。既存の翻訳を削除するには、それを一覧から選んで、 削除 ボタンを押す。
GNOME でサポートされている全言語と、それに対応した2文字のコードは GNOME Frequently Asked Questions にあるよ。
ランチャのプロパティ ダイアログで加えた変更はすべて 適用 または OK ボタンを押すと反映される。 OK を押すと、ダイアログも閉じる。 適用 を押すと、編集が続けられる。