Nautilus は GNOME デスクトップ環境の核心部分の一つなんだ。Nautilus は、ファイルやフォルダを見たり、管理したり、カスタマイズするのを簡単にしてくれるし、同時に Web のブラウズもできる。
Nautilus は、ファイルやアプリケーション、メディア、インターネット上のリソース、ウェブなどへのアクセスを統合して、提供されているリソースすべてを手早く見つけて使えるようにしてくれるんだよ。
メニューバー
8つのメニューは、ほとんどのファイルやフォルダ操作作業のオプションを持っていて、すべてのアプリケーション、フォルダ、ファイルの見かけを自分の好みにあわせられるようにしてくれる。設定 (preference) メニュー (これはヘルプ (Help) メニューの右側にあるマークだ)で、自分の Linux や GNOME の経験値も設定できる。
ツールバー
ツールバーは、コンピュータのディレクトリを見たり探したり、あるいは Web 上のアドレスを見たりするのに、クリック一つですむようにしてくれる。サービス(Services) ボタンを押すと、Eazel サービスにすぐアクセスできる。これはLinux ユーザのニーズに応えるよう特に設計されたサービス群だ。
ロケーションバー
パス名やWeb のアドレス (URL) その他のアドレスを入れるときにはロケーションバーを使おう。このバーの右端にあるポップアップメニューは各種のビュー(表示方法)を選ばせてくれる――たとえばアイコンで表示するか、一覧形式で表示するか。 + や - 記号をクリックすると、アイコン表示も一覧表示も拡大縮小できる。虫めがねをクリックすると、もとの大きさにもどる(テーマを変えたら、この虫めがねは別の記号になっているかもしれない)。
サイドバー
サイドバーは、いまのファイルやフォルダに関する情報を表示する。サイドバーの一番下にある4つのタブは、追加の情報やヘルプを提供してくれる:
ツリー(Tree)タブは、コンピュータ内のフォルダやファイルの構成をツリーにして表示してくれる。
履歴(History)タブは、これまで見てきたパス名やアドレスを順番に示す。
ヘルプ(Help)タブは、情報リソースに手早くアクセスするモノだ。マニュアル、GNOME info ページ、Linux man ページ、など。
メモ(Notes)タブは、いまのフォルダについていろいろメモを書いておけるところだ。
注: もしユーザレベルが「初心者」になっていたり、あるいはサイドバーの設定を変えたりしていたら、いくつか表示されないタブもあるかも。
ステータスバー
ステータスバーは、メニュー項目についての情報を表示するところだ。メニュー項目について説明が見たければ、それにマウスポインタをあわせて、ここの部分を読んでみよう。
メインパネル
Nautilus ウィンドウのメインパネルは、ほとんどのものが表示されるどころだ。ファイル、フォルダ、アプリケーションはここに表示される。ビュー(表示)の変更とカスタマイズ用にいくつかオプションがある。
デスクトップは、画面の背景部分だ。Nautilus が GNOME システムにインストールずみなら、デスクトップの表示を担当しているのは Nautilus だ。コンピュータのデスクトップは、実際の机の上と同じ感じだ――フォルダやアイコンや、作業中のアイテムだらけだったり、あるいはきちんと片づいていたり。Nautilus は、ここを使う人の好み通りに整理させてくれる。
もしデスクトップを担当しているのがNautilus でなければ、以下のようにしよう:
設定(preferences)メニュー(下参照)を開けて、設定(Preferences)を選ぶ。
デスクトップのセクションで、デスクトップ表示に Nautilus を使う(Use Nautilus to draw the desktop)を選ぶ。
OKをクリック。
はじめ、デスクトップには3つのアイテムが出ている。家のアイコン(これはホームディレクトリを示すのだ)、Eazel サービスアイコン(Eazelの Web サイトに飛べる)、ゴミ箱アイコンだ。
デスクトップでフォルダを作ったり、Nautilus ウィンドウからデスクトップへファイルやフォルダをドラッグしてきたりもできる。たとえば作業中のプロジェクト関連ファイルの入ったフォルダを作って、それをデスクトップにおいておくとアクセスしやすいだろう。またディスク(フロッピーやCD-ROM)をデスクトップにマウントできる。
デスクトップを使うときのオプションが知りたければ、デスクトップの空いたところ(ウィンドウの中でないところ)をまうすの右ボタンでクリックしよう。
GNOMEを設定して、GNOME起動時に自動的に Nautilus も起動するようにできる。以下のようにしよう:
Nautilus が起動していることを確かめよう。 Nautilus デスクトップか、Nautilus ウィンドウがあるかな?
GNOME からログアウトしよう (GNOME メインメニューを開けて、ログアウトを選ぶのだ)。
ログアウトダイアログボックスでは現在の設定を保存チェックボックスをクリックする。
そのままログアウトを続けよう。次にGNOME にログインするときには、自動的に Nautilus が起動する。
Nautilus の自動起動を止めるには:
GNOME メインメニュー(足跡マーク)を選んで、そこから以下を選択する: プログラム -> 設定(デスクトップ設定) -> セッション -> スタートアップ (メニュー項目は、セッション設定とスタートアッププログラムになっていることもある)
GNOME コントロールセンターが開いて、その中の
実行中のプログラムを見るボタンをクリックする。
プログラム一覧の中から「nautilus」を見つけて選ぼう。
削除ボタンをクリックする。
セッションの変更を自動的に保存するのチェックボックスが有効になっていることを確認しよう (もし GNOME コントロールセンターにタブがある場合は、このチェックボックスはセッションのオプションタブのところにあるよ)。
OKをクリックする。
Nautilus を開発したのは Eazel、GNOME財団の創設メンバーだ。開発にあたっては GNOME コミュニティ の協力を得ている。Nautilus はフリーソフトウェアプロジェクトで、GNU 一般公有ライセンス (GPL) のもとにおかれている。