デスクトップの部分は、GNOME 環境で一番目につく全体設定をコントロールするところだ。
背景用のプロパティは、ここでカラーを選ぶか背景にしたい画像を選んで設定する。カラーを選ぶと、 単色 , 水平グラデーション (色がなめらかに左から右へ変わる) と 垂直グラデーション (色がなめらかにてっぺんから下へ変わる)が選べる。グラデーションの場合には、色を二種類選ぶことになる。始まり(一番目)と終わり(二番目)の色だ。
画像を壁紙に使うなら、使いたい画像を検索できる。使いたい画像を見つけたら、その画像をタイル式に一面に張り込むか、それとも画面中心にだけ貼るか、縦横比は保ったまま画面にあわせて拡大・縮小するか、それとも縦横比はゆがんでも画面いっぱいに貼るかを指定できる。背景のプロパティを変えたら、 コントロールセンターのいちばん下にある 試行 ボタンをおして変更を反映させる。
これ以外の方法で背景を設定したければ、このキャプレットを無効にしてしまおう。これには Gnomeで壁紙を設定 チェックボックスをオフにすればいい。
このキャプレットでは、スクリーンセーバーのプロパティを変えられる。このキャプレットには、選べるスクリーンセーバの種類一覧と、デモ用の画面がある。この2つのダイアログの下には、グローバルスクリーンセーバ用のプロパティ設定を変えられるツール群がある。もし選んだスクリーンセーバに独自の設定があるなら、スクリーンセーバ一覧の下に 設定 ボタンがあるのでそれを押すと設定できるようになる。
スクリーンセーバー設定 :キャプレットのこの部分では、時間、パスワード、パワーマネジメントのプロパティが変えられる。スクリーンセーバの起動までの待ち時間は、 実行は 分経ってから テキストボックスに入力すればいい。もしデスクトップに戻るときにパスワードを使いたければ、 パスワードを要求する ボタンをクリックする。アカウントのログイン用パスワードが、スクリーンセーバ用のパスワードにも使われる。
さらにパワー管理のオプションもある――ただしこれは、モニタがそれに対応している場合だけだ。モニタの電源が自動的に切れるまでの時間を モニタを 分スクリーンセーバー起動後に消す テキストボックスで指定する。
テーマセレクタでは使いたい GTK テーマが選べる。
GTK テーマというのは、GNOMEアプリケーションの見かけや印象を変える設定のことだ。もっと一般的にいえば、GIMP ツールキットを使うアプリケーションすべての見かけや印象を変える。GIMPツールキットだから GTKなのだ。
GTK テーマを変えるには、ワークスペース左の。e 使用可能なテーマ からテーマを選ぼうもし 自動試写(自動プレビュー) を有効にしてあれば、そのテーマがどんな感じかを下の試写ウィンドウで見られる。ちなみに試写ウィンドウは "生きている" : ボタンもクリックできるし、テキスト入力ボックスには文字も入れられる。もしテーマが気に入ったら コントロールセンターのいちばん下にある 試行 ボタンをおしてインストールしよう。
GNOME のインストール時についてくる GTK テーマも何種類かあるし、ほかにいろいろテーマがほしければ、 http://gtk.themes.org をはじめ、インターネット上にいろいろ入手先がある。気に入ったテーマを見つけてダウンロードしたら、 新規テーマのインストール ボタンを押す。するとファイルブラウザが起動されるから、いまダウンロードしたテーマを探そう。テーマファイルは tar.gz 形式か、 .tgz 形式(またの名を"tarball")になっているはずだ。それを見つけたら、 OK を押すと、そのテーマがしかるべきディレクトリ ( ~/.themes ) に自動的にインストールされる。 これで 使用可能なテーマ テーマ一覧に、いまインストールしたテーマが出てくるだろう。
いまのテーマに使われているフォントを変えたければ、 特別なフォントを使う チェックボックスをチェックして、その下のフォントボタンからフォントを選べばいい。するとフォント選択ダイアログが出てきて、フォントとそのスタイルやサイズを指定できる。
GNOME は特定のウィンドウマネージャにはしばられないので、このキャプレットで好きなウィンドウマネージャを選べる。ウィンドウマネージャ用キャプレットは、GNOME 準拠のウィンドウマネージャだけを表示する。もしほかのウィンドウマネージャを使いたければ、ウィンドウマネージャキャプレットに、それがどこにあるか教えてあげよう。
ウィンドウマネージャ用キャプレットは、いま選べるウィンドウマネージャ一覧を表示してくれる。いま使われているウィンドウマネージャは (現在) とついているのでわかる。
ウィンドウマネージャを一覧に追加したければ、 追加 ボタンを押す。これで 新しいウィンドウマネージャ追加 ダイアログが出てくる。
新しいウィンドウマネージャを追加 ダイアログではでは、ウィンドウマネージャにつける名前、それを起動するコマンド、さらにはそれ用の設定ツール起動コマンド(あれば)を指定できる。
そのウィンドウマネージャが完全に GNOME 対応で、セッション管理できるなら ウィンドウマネージャをセッションマネージャで管理する ボタンを押そう。わからなければ、そのウィンドウマネージャのドキュメンテーションを読むように。
設定が終わったら OK ボタンを押すのだ。
ウィンドウマネージャを追加したら、それはウィンドウマネージャ一覧に出てくるはずだ。 ウィンドウマネージャ追加 ダイアログでの設定を変えたくなったら、一覧表でそのウィンドウマネージャを選んで 編集 ボタンを押すこと。
ウィンドウマネージャの削除には、それをマウスで選んで 削除 ボタンを押すこと。
ウィンドウマネージャを切り替えるには、一覧から使いたいウィンドウマネージャを選んで、 試行 ボタンを押す。切り替える前でも後でも、そのウィンドウマネージャの設定ツールを使いたければ、設定したいウィンドウマネージャを選んで [ウィンドウマネージャ名]の設定ツールを実行 ボタンを押す。