NOME パネル を使うのはとっても簡単で、グラフィックベースの OS を使った人ならだれでもすぐにわかるはず。ここでは、手始めに基本的な入門編をやって、以下のセクションで各種のパネルオブジェクトや機能をもっと詳しく見ていこう。
パネル がもてるオブジェクトは何種類かある。見本の パネル を 図 1 に示した。各種のパネルオブジェクトが乗っかっているよね。
この見本の パネル にはこんなオブジェクトが乗っかっている:
メニュー。 メニューはアイテムの一覧で、そのアイテムがそれぞれ、アプリケーションを起動したり、コマンドを実行したり、サブメニューを表示したりする。この 図 1 の見本の パネル では、いちばん左の矢印の隣にあるアイコンが、足跡のマンガみたいなマークになっている(GNOME のロゴだ)。これが メインメニュー で、 パネル でいちばん大事なアイテムの一つだ。このメニューは、GNOMEのほとんどあらゆるアプリケーション、コマンド、設定オプションをアクセスするための入り口になる。 メインメニュー については メインメニュー の節で 詳しく説明してある。二番目にあるアイコンはフォルダだ。これはユーザメニューの場合にデフォルトで使われるアイコンだ。GNOME では、ユーザが独自のメニューを作って、自分なりのメニュー項目を入れられる用になっていて、これを メインメニュー と並行して使える。メニューを開くには、このアイコンを左マウスボタンでクリックしよう。メニューについてもっと詳しい話は メニュー の節を 参照してね。
ランチャ。 ランチャは、押すと(左マウスボタンでクリックすると)アプリケーションを起動するか、コマンドを実行してくれるボタンだ。見本の パネル の、三番目のアイコンがランチャで、これは Gnumeric 表計算ソフトを起動する。ランチャについてもっと詳しくは、 ランチャ の節を 参照してね。
アプレット。 アプレットは、 パネル の一部の中で動くアプリケーションなんだ。見本の パネル の4つ目から8つ目までがアプレットね。最初に見えるアプレットは GNOME Weather アプレットで、定期的にWebからいまの天気をダウンロードしてきて、情報を表示する。二番目に見えるアプレットは ドライブマウント アプレット。ディスク(ここではフロッピードライブ)がマウントされているかを表示して、マウスをクリックするだけでそれをマウントさせてくれる。三つ目のアプレットは クイックランチャ アプレットで、ランチャの詰め合わせだけれど、でもランチャをそれぞれ個別に直接 パネル に乗せるより場所をとらない。見本では、 クイックランチャ アプレットにはアプリケーションランチャが6つ入ってる。お次が GNOME デスクガイド 。これで仮想デスクトップをたくさんコントロールできる。仮想デスクトップはそれぞれ複数の画面を持てるんだ。デスクトップや画面を行き来するには、左マウスボタンでクリックするだけ。そしてここに見えてる最後のアプレットは タスク一覧 で、アプリケーションウィンドウをいろいろ操作させてくれる。フォーカス(キーボードの入力を受け付けるウィンドウ)を変えたり、ウィンドウをアイコン化したり、ウィンドウを閉じたり、アプリケーションを殺したりとかね。ここで表示されてる タスク一覧 は、ウィンドウが2つしかない画面用で、どっちも エレクトリックアイズ のものだアプレットについてもっと詳しくは、 アプレット の節 を見てね。
引き出し。 引き出しは基本的には、 パネル の拡張版で、ただ開いたり閉じたりできるんだ。 パネル に入るものなら、なんでも引き出しに入る。見本 パネル の茶色い引き出しアイコンが、引き出し用のデフォルトアイコンだけれど、これは好きなものに変えられる。開け閉めするには、この 引き出し アイコンを左マウスボタンでクリックすればいい。引き出しについてもっと詳しくは 引き出し の節 を見てね。
特別なオブジェクト。 特別なオブジェクトっていうのは、 パネル においといて、他の パネル オブジェクトでは提供できないような機能を提供してくれるオブジェクトだ。見本 パネル の最後の例は ログアウトボタン っていう特別なオブジェクトだ。これを左マウスボタンで押すと、ログアウトのシーケンスが開始されて、GNOMEセッションが終了する。特別なオブジェクトについてもっと詳しくは 特別なパネルオブジェクト の節 を見てね。
それぞれのオブジェクトの種類については、この先のセクションで詳しく説明してある。パネルオブジェクトは、簡単に追加、移動、削除できる( パネルオブジェクトの追加、移動、削除 の節 を見てね)。
パネルオブジェクトをどれでも右マウスボタンでクリックすると、そのパネルオブジェクトの 右クリック メニューが出てくる。このメニューには パネル からそのオブジェクトを削除するための パネルから削除 、 パネル の中や二つの パネル 間でオブジェクトを移動するときの 移動 、以下で説明する パネル サブメニュー、そしてたいがいは、そのオブジェクト特有のメニューがいくつかある。引き出しやメニューやランチャの場合、オブジェクト特有のメニューは プロパティ... だけで、これはそのオブジェクトのプロパティや設定をカスタマイズするためのものだ。アプレットなら 右クリック メニューにはおおむね 情報... メニューがあって、そのアプレットについての情報、たとえば作者の名前やアプレットのバージョンなんかが見られる。また ヘルプ で、そのアプレットのドキュメンテーションを見たり、 プロパティ... でそのアプレットのプロパティや設定ができる。アプレットはしばしば、その他にもアプレット独自のコントロールが 右クリック メニューに入っている。
パネル サブメニューは、 パネル を作ったり削除したり 、 パネル にオブジェクトを追加 したりするのに使う。あと、 プロパティ メニューを使えばそれぞれの パネル のプロパティを変えたりもできるんだよ(くわしくは 個別パネルプロパティ の節 を見てね)。またはすべての パネル のプロパティを変えたければ 全体のプロパティ... メニューを使うといい ( パネル全体のプロパティ の節 を見てね)。
パネル そのものを右クリックすることもできるんだ。すると メインメニュー が出てくる。特に、このメニューにはいま説明した パネル サブメニューが入ってる。
見本 パネル の左右の端と、 図 2 にある矢印アイコンは パネル を片づけるのに使う。
この矢印をどれか押すと、 パネル はその矢印の向きにするするとスライドして、片づけられるので、 パネル で見えたままになるのは 片づけ ボタンそのものだけになる。これをもう一回押すと、 パネル はまた出てくる。
パネル は、使わないときには自動的に片づいて、マウスが パネル の居場所にきたときに再登場するように設定できる。これは、小さな画面のマシンだと便利だよ。 パネル の自動片づけのやり方が知りたければ 個別パネルプロパティ の節 を参照してね。
GNOMEからログアウトするには、 パネル を右クリックして ログアウト を選ぼう。すると ログアウト ダイアログが出てくる。 図 3 みたいなやつだ。
いまの設定を保存したければ 現在の設定を保存 チェックボックスを保存しよう。これはいま開かれているGNOME アプリケーションをすべて保存して、 コントロールセンター でやった変更すべてを保存する。
デフォルトのログアウト方法は、 ログアウト (Logout) オプションを使うことだ。これはGNOME セッションを終了するけれど、コンピュータはシャットダウンしない。システム設定によっては、 停止 (Halt) オプションもあるかもしれない。これはコンピュータをシャットダウンしちゃう。あと 再起動 (reboot) オプションは、コンピュータを再起動させる。
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高度なユーザへのメモ |
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停止(Halt) と 再起動(Reboot) の選択は、あなたが /usr/bin/shutdown コマンドを実行する権限があるときにだけ表示される。 |
ログアウトしたくなければ、 いいえ(No) ボタンを押せば、もとの GNOME セッションに戻れる。さもなければ はい(Yes) ボタンを押せばログアウトできる。
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ログアウトとウィンドウマネージャ |
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GNOME 準拠のウィンドウマネージャを使っていれば、ログアウト機能は GNOME と同時にウィンドウマネージャも終了させる。もし非準拠のウィンドウマネージャなら、自分でウィンドウマネージャを終了させなきゃならない。 |
ログアウト ダイアログを無効にして、 ログアウト メニューを選んだら、問答無用で GNOME セッションが終わるようにもできる。これには メインメニュー -> 設定 -> 起動プログラム と選んでって、そこでGNOME コントロールセンター を選んで、 ログアウト時のプロンプト ボタンのチェックをはずそう。
ときどき、GNOME の動いているコンピュータの前を離れることになって、人に GNOME のセッションを見られたくない時があるよね。GNOME だと、画面をロックすることができて、パスワードがないとそれを解除できないようにすることもできる。GNOME セッションをロックするには、 パネル の端のどっちかを右クリックして、 スクリーンのロック を選ぼう。あるいは ロックボタン (see the section called The Lock Button ) が パネル 上にあったら、そのボタンを押すだけで画面がロックできる。画面のロックを解除するには、ログインの時のパスワードを入れればいい。
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スクリーンセーバーとロックボタン |
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スクリーンのロック ボタンは、 xscreensaver プログラムの機能を使ってるんだ。これは、 コントロールセンター がスクリーンセーバーを設定するのに使うのと同じソフトね。だから スクリーンのロック ボタンが機能するためには、スクリーンセーバーを コントロールセンター で有効にしておくこと。 |