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The Revenge of the Hackers(ハッカーの復讐)

著:Eric.S.Raymond <esr@thyrsus.com>
訳:中元 崇と黒木掲示板の常連の皆様方

私が 「ハッカー界小史」 [*] の最初の版をWeb上に公開したのは1996年のことだった。 私は独自性を持った文化の一つであるハッカーの文化に、もう長いこと、私が 1990年に「新ハッカー辞典」の最初の版を出すずっと前から、魅了されていた。 1993年の終り頃には私自身も含めて多くの人々が私のことをハッカー文化の種族 の中の歴史家であり、定住調査する民族誌学者でもあるとみなすようになった。 私はその役割に満足していた。

そのころは、私の文化人類学の真似事自体がその後の変化への重要な触媒になる とは想像もしていなかった。だからそれが起こったとき、私自身より驚いた人は 誰もいないに違いないと思ったほどだった。しかし、その驚きの元となった論文 は今日のハッカー文化に、また技術やビジネスの世界に今でも反響を与えつつあ る。

このエッセイで、1998年1月の「銃声が世界中に響き渡った」オープンソー ス革命の直接的な下準備になる一連の出来事を、私なりの見方から要約してみる ことにしよう。さらに、そこから今日までに我々が進んだ驚くべき道のりを振り 返ってみることにしよう。そして、試みに未来を予測して見ることにしよう。



 

Takashi.Nakamoto
7/4/1999