Libtool は、とってもだいじな移植性(portability。可搬性と訳すけど、なんだかしかつめらしいので、移植性にしておく)を高めるユーティリティだ。使われているほとんどのコンピュータで、ビルド、デバッグ、静的ライブラリや動的ライブラリの管理に関し、共通のインターフェースを提供してくれる。これは 3 段階にわけて使う。まずは libtoolize コマンドが、ソースツリーに ltconfig スクリプトを追加することで、libtool サポートを追加する。このスクリプトが、こんどはシステム固有の libtool というスクリプトをソースツリーにつくる。 libtool スクリプトが、実際の作業を一手に引き受けている。
Autoconf や Automake と同じく、もし CVS を使っているなら、Libtool は絶対にシステム上にインストールしてなきゃダメだ。 tarball を使っている場合には、 libtoolize はもう実行されていて、 ltconfig も自足しているから、 Libtool はインストールしなくていい。 libtool についてもっと情報がほしければ、 http://gnu.org/software/libtool/libtool.html を見てね。