7.2. Autoconf とはなんぞや? GNOME となんの関係が?

 Autoconf は、使っているシステムにあわせて自動的にソースコードの設定をするような、シェルスクリプトをつくるツールだ。Autoconf は死ぬほどありがたいもので、そういう設定スクリプトの開発がものすごく簡単になる。GNOME はこれを関連ツールの Automake といっしょに使っていて、これは Autoconf といっしょになって、システムにあわせたカスタム Makefiles をこしらえてくれるんだ。 Autoconf は動くのに m4 を使う。 M4 は GNU ユーティリティがいろいろ使っている、強力な(だけどややこしい)マクロ言語だ。こういうファイルの生成に使われるマクロのほとんどは、 /usr/share/aclocal か、またはソースツリーの macros サブディレクトリに入ってる。

 tarball を使っているなら、Autoconf と Automake はすでに実行済みなので、自分のシステムで持っている必要はない。もし CVS を使っているなら、このツールの最新版がないと、ほとんどお話にならないだろう。Autoconf についての詳細は: http://gnu.org/software/autoconf/autoconf.html にあるし、 Automake については http://gnu.org/software/automake/automake.html にある。

 忘れないでほしいのが、 configureconfig.hMakefileMakefile.in はどれも、構築されたファイルだってことだ。もしこれを変えるつもりなら、直接パッチしたりしないで、これをつくったファイルのほうを変えよう。具体的には: configure.inconfig.h.inMakefile.amだ。