4.2. GNOME ってどうやって起動するの?

GNOME のすべての機能をつけて、きちんと起動させるには、exec gnome-session を X の起動スクリプトの最後にくっつけておくことだ。起動スクリプトは、プラットホームと設定によってちがってくるけれど、‾/.xinitrc.xsession.Xclients のどれかだ。もちろん GNOME のバイナリにパスが通っていて、いまの一行より前に execで始まる行があってはいけない。 gnome-core のバージョン 1.04 以降だと、 WINDOW_MANAGER変数を指定しておくことで、自分の好きなウィンドウマネージャを使うことができる。

こういうかたちでgnome-session を起動すると、最初の時にはデフォルトのセッションがたちあがる。これは、指定のウィンドウマネージャ(あるいは指定がなければシステムが見当をつけてくれる)、パネル、 GNOME Midnight Commander(ファイルブラウザ)、ヘルプブラウザのことだ。 GNOME を使ううちに、セッション管理がきいてきて、そのときのデスクトップを覚えていてくれる。ログアウトしてあとで再ログインすると、ログアウトしたときのデスクトップが復活してくれる。

セッション管理がいらなければ、 GNOME はそれなしでも充分に使えるよ。X の起動スクリプトの最後に、上の場合と同じようにして exec gnome-wm の一行を追加しておこう。これも WINDOW_MANAGER 環境変数を使ってウィンドウマネージャを選ぶけれど、セッション管理には手を出さない。パネルや GMC など、好きなものを手動でたちあげるか、あるいは起動スクリプトの exec 行の前に、なにを起動するか書いておこう。たとえばこんな具合だ。

panel &
gmc &
exec gnome-wm