GNOME は、ソースコードがシステムにあわせて正しくコンパイルするように、configure (Autoconf が生成するもの) を使う。Configure はシステムの状況を調べて、必要に応じてコードのいろんな部分を足したり引いたりするように、コンパイラ用の定数を決めていくんだ。
Configure ではいろんなオプションが使える。一覧が見たければ、 ./configure --help とタイプしよう。いちばんだいじなのは --prefix で、これは GNOME をどこにインストールするか指定するものだ。この prefix を省略すると、configure は /usr/local を使うものだと考える。ほとんどの RPM は /usr を使う。多くのユーザは /opt/gnome を使うけれど、この場合には事前にちょっと準備が必要だ。これについては次に説明する。
Configure はまた、いくつか環境変数も調べにいく。コンパイラにわたしたいオプションにあわせて、 CFLAGS を設定しておこう。たとえば -O6 にすると最適化が最高になるし、 -g でデバッグ用のシンボルが含まれるようになる、などだ。