ジェイコブ・ミンサー (Jacob Mincer), 1922-

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Photo of J. Mincer /

 ミンサーはポーランド生まれの労働経済学者だ。かれもナチスのホロコーストをほとんど偶然に助けられる形で逃れ、アメリカにわたってきた。学者としての生涯のほとんどをコロンビア大学で過ごしてはきたけれど、でもその研究は「シカゴ学派」の研究プログラムと密接に結びついている。初期の論文群 (1958, 1962) で、ミンサーは労働経済学に「人的資本」の概念を持ち込んで、それを使って賃金格差を説明した (これは G.S. ベッカー や T.W. シュルツ より先だった)。1974 年の著書 Schooling, Experience and Earnings は、人的資本理論を拡張して「給与関数 (earnings function)」と「overtaking」の概念にした。女性の労働力参加、出生率と人口に関する先駆的な研究 (1962, 1974, 1978, 1981) は、目下進行中のシカゴ「新制度学派」による非市場的行動などの社会学的問題の侵略 (cf. ベッカー) とも似た発想だ。

ジェイコブ・ミンサーの主要著作

ジェイコブ・ミンサーに関するリソース