リチャード・F・カーン (Richard F. Kahn,) 1905-1989.

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Richard F. Kahn

 リチャード・F・カーンはあまり著作がないが、その名声は彼が25歳で考案し、31 歳で発表した基本的なアイデアに基づいている。これは「乗数 (multiplier)」の考え方で、師匠だったジョン・メイナード・ケインズはそれをあっさりパクって、『一般理論』(1936) の中核的なアイデアにしてしまった。それでもカーンは師匠に怨みを抱かず、ケンブリッジのケインズ派の中心人物になった。カーンの同僚にして協力者だったジョーン・ロビンソンは、ケインズよりも積極的にカーンの知的貢献を認めていた。

 ケンブリッジ学派の「原理主義者」の一人だったカーンは、新古典派経済学とケインズ系座右学徒の総合を、『一般理論』の当初のメッセージから逸脱するものだとしてまっ先に論難した (1954, 1977, 1984)。有能な応用経済学者でもあったカーンは、その技能を使ってイギリス政府や国際連合にも貢献した。

リチャード・F・カーンの主要著作

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