フランク・A・フェター (Frank A. Fetter), 1863-1949.

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Portrait of F.A.Fetter

 ベーム=バヴェルクヴィーゼルの友人だったフランク・A・フェターは、アメリカにおけるオーストリア学派支持の最右翼だった。マーシャルマーシャル学派に徹底して反対し (e.g. 1902)、このコーネル大とプリンストン大の経済学者はアメリカにおけるマーシャルの影響を最小限にとどめるべく手を尽くした。ライフワークとしては、あらゆる要素をオーストリア学派的な資本の考え方で取り入れた、統一的な分配理論を書き直すことだったが、フェッターは他にもいろいろな分野、たとえば福祉や独占などの研究もしている。

 フェター自身は、自分がソースティン・ヴェブレンや、コーネル大の同僚ハーバート・J・ダヴェンポートと共に「アメリカ心理学派」の一員なのだと主張したがった。ソースティン・ヴェブレン効用主義を葬り去ったと考えたフェターは、「意志」と「主観的選択」という心理学的な発想に訴えた。これはパレートのアプローチを思わせるが、快楽的な喜び-苦痛の解析はない。主観的な選択は、動機がなんだろうと、合理的な計算によるものだろうと直感的な衝動によるものだろうと、価値評価につながる。 1904年の Principles は、経済理論を独特のヴェブレン派=オーストリア学派的観点から経済理論をまとめなおそうとしたものだ。

Major works of Frank A. Fetter

Resources on Frank Fetter


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