ジョージ・バークリー司教 (Bishop George Berkeley), 1685-1753.

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G.バークリー司教の肖像 名前の発音: 音を聞くにはクリック! bärk'l, bûrk'-

 有名なアイルランド人で、イングランド教会の僧正。サンフランシスコ湾に面した町(UC バークレーのあるところ)は、かれの名にちなんだものだ。ジョージ・バークリーは有力な経験主義哲学者で、その若々しい Treatise Concerning the Principles of Human Knowledge (1710) で有名な理想主義者的形而上学を展開した。ロックの第一性質、第二性質を融合させて、単なる「観念」にしてしまい、すべての人間知識を精神による解釈に還元した。デビッド・ヒュームが知的思想史に衝撃のデビューを飾ったのも、バークリーの発想を先鋭化したことによるものだ。森の中でだれにも観察されずに倒れた木は存在しているのか、という退屈な問題は、このバークリーのおかげだ(そしてオックスフォードの小唄「中庭の木」も)。

 政治経済の分野では、バークリーは徹底した悲観論者だった――これは周辺アイルランドの悲惨な経済状況のせいかもしれない。かれはそのペンの力で、政府(と教会)が介入してアイルランドに経済開発のために「社会的環境」を作れと論じた(真の経験論者らしく、原因と結果をとりちがえてるぞ!)。かれはジョン・ローの「手軽なお金こそが交易の原動力」というドクトリンを、自分の政策的結論の中心において、お金というのは信用取引の「切符」としてのみ有効なのだ、というローの議論を根拠とした(これはボワギルベール, ステュアートや、ずっと後の H.D. マクラウドに先立つ)。かれの経済学が一番まとまっているのは Querist (1737) だろう。バークリーはまた、マンデヴィルの熾烈な反対者だった――そしてかれの「おとぎ話」を糾弾する有名な論文を二本書いている (1732, 1736)。

ジョージ・バークリーの主要著作

ジョージ・バークリーに関するリソース


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