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限界革命

Paris, 1870 - during the Marginalist Revolution

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「それどころか、全世界は社会厚生が売買される多様な専門市場で構成される、広大な一般市場と見ることができる。ならばわれわれの作業は、こうした売買が自動的に従いがちな法則を見つけることとなる。このため、われわれは市場が完全に競争的だと想定することにする。ちょうど純粋力学で、機械が改善に摩擦なしだと想定するところから始めるのと同じだ」
――(レオン・ワルラス, 「純粋経済学要論」 1874: p.84).

「以下のページで、私は二十年にわたる思索の結果を公の判断に供出するものである。コペルニクスが空間内の世界における関係について首尾良く説明したことを、私は自分がこの世の人々についての説明で実現したものと信じている。」
――(ヘルマン・ハインリッヒ・ゴッセン, Development of the Laws of Exchange among Men 1854: p.1)

「私がますます明確に達しつつある結論は、真の経済学大系を実現する唯一の希望は、リカード学派の混乱したとんでもない想定を、いますぐ永遠に脇に投げ捨てることだというものだ。我らがイギリス経済学者たちは愚者の楽園に暮らしていたのだ。真理はフランス学派とともにあり、この事実を我々が認識するのが早ければ早いほど、世界にとっては有益となる」
――(ウィリアム・スタンリー・ジェヴォンズ, 『経済学の理論』 1871: p.xliv-xlv).

「[ジェヴォンズの] 成功は、その欠点によってさえ助けられた。というのもリカードとその支持者たちが、満たされるべき欲求の法則を強調し損ねたために価値決定の原因に関する説明を絶望的にまちがえたのだという心底の信念に基づいて、かれは自分が大きな誤りを正していると考えたのだった。でも実は、単に非常に重要な説明を追加しているに過ぎなかったのだ」
――(アルフレッド・マーシャル, 『経済学原理』 1890: p.84-85).

「もし検討と批判を受け入れるかわりに、大著述家の崇拝者たちがその著作を、優れた部分も欠陥もあわせて権威として受け入れるのであれば、真理に対する最も深刻な傷害がなされたことになる。学問と科学の問題においては、権威は昔から真理の大いなる敵だった。独裁的な平穏さは、通常は誤謬の勝利である。科学の共和国においては、反乱と無法状態すら長期的には最大多数の最大幸福にとって長期的には有益なのである」
――(ウィリアム・スタンリー・ジェヴォンズ, 『経済学の理論』 1871: p.275-6)

「前世紀最後の四半期においては、経済学が『厳密な科学』になれるのではないかという点について、経済学者たちは大いなる希望を抱いていた。最先端の理論家の見方では、効用と価値のドクトリン開発は、科学的経済学の基盤を厳密な概念により敷いたのであり、その新しい基盤のうえに、まもなく相互作用を持つ部品の強固な構造が樹立され、それはその絶対性と説得力において、数理物理化学の峻厳な美をも思わせるものとなると期待されていた。だがこの期待は実現されていない」
――(ヘンリー・L. ムーア, Economic Cycles,1914: p.84-85)

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