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2007年にサイゾーに書いた原稿

山形浩生(hiyori13@alum.mit.edu)
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復活! 山形道場 2007

 で、ほとんどお約束のように、山形道場復活。爆笑問題と並ぶ腐れ縁コラム。中身は『ワイアード』時代とまるで変わっていない。あれより少しレベルを落としてくれと言われていたんだけれど、落ちてません。

2007.01号 第 ?? 弾 「ミクロ国家と愛国心教育

 君が代を歌わせなくてもいいかもしれないけれど、何らかの形でなぜ日本が日本としてまとまっているのかをきちんと教えて納得させたほうがいいよ。そして、日本というまとまりを自分たちの意志で選び取っているんだ、ということを確認させないと。同僚が見つけてきた本から広がったテーマ。小林TNX!

2007.02号 第 ?? 弾 「ブタのかわりに改名を!

  これまた同僚に教わったネタで書いてます。水野TNX! すばらしいプロジェクトだと思うし、これぞ現代におけるアートの意義ってなこともいえると思う。ちなみにこの号の表紙はエロ潤こと長谷川潤で、脚の長さを見事に生かした表紙写真。すばらしすぎ。

2007.03号 第 ?? 弾 「グーグルアースとプライバシーなど

 今更ながらグーグルアースにはまっているけれど、かれらの手法が人々に利便性とひきかえにだんだんプライバシーを供出させるものだというのは認識しておいたほうがいいと思うのだ。

2007.04号 第 ?? 弾 「人類の大規模な宇宙進出はありえない

 カーツワイルを読んでいて、人類の将来人口が減り、したがって口減らしで宇宙植民する必要もなくなり、するとかつての宇宙系SFの成立する前提条件が崩れ去ることにふと思い当たった。あーあ。SFはやっぱりSFのままで終わるのか。

2007.05号 第 ?? 弾 「百ドルパソコンと、中古パソコンリサイクル制度

 百ドルパソコンとか、ダメに決まってるのになぜしつこく進められるのかね。5年でゴミの山となることを予言しておこう。そしてその途上国が元の黙阿弥になることも。

2007.06号 第 ?? 弾 「都市発展、クリエイティブ階級、ゲイ

 リチャード・フロリダの本って、あれこれ言うけど本当なのかなあ。この手のシロモノって、カスケード的な相互強化で実現されるものだから、因果関係が(フロリダがなんと言おうと)あまりに不明確だと思うね。

2007.07号 第 ?? 弾 「「国民生活白書」の人間関係希薄化

 人間関係が希薄化するからいろんな事件が起こるという国民生活白書は、逆に人間関係が濃密で息苦しいから起こる各種の事件をまったく考えていない。書いたヤツは単純にバカだと思う。

2007.08号 第 ?? 弾 「希薄化する人間関係と監視社会待望論

 前号の続き。人間関係の希薄化がそんなに問題で、一方で実際の人々が濃密な人間関係をいやがるなら、公共政策としてできることは、監視社会化を進めることでしかない。人は監視されることを快感とするようになるかもしれない。

2007.09号 第 ?? 弾 「勤め先に責任はないでしょ。

 なんで何か事件が起きると、犯人の親だの勤め先だのが謝るのか、ぼくにはさっぱり理解できないし、またそれは有害な風潮だと思う。それは親や勤め先による監視を正当化するものだからだ。

2007.10号 第 ?? 弾 「中国版グーグル批判への疑問

 大見得を切っていすを蹴るのはカンタンだしかっこいいけど、本当にそれが中国の人民のためになるのかどうか。ちなみに、この後でグーグルは(批判に屈して)やっぱり立場を考え直すような発表をしたが、その後どうなったんだっけ?

2007.11号 第 ?? 弾 「食い物の偽装だの期限切れだのの大騒ぎ。

 この頃はこの手のネタがあまりに多くて本当にうんざりでした。

2007.12号 第 ?? 弾 「ポル・ポトをめぐる本多勝一

 本多勝一がこの件について、自分のまちがいを認めることもなくこそくな書き換えに終始している様子は、ウェブ上で克明に報告されている。ただ、かれは別にポルポトの虐殺を知っていて擁護していたわけではなく、本当にナイーブに、社会主義国はこの世の天国だと信じていたんだと思う。ぼくはかれのソルジェニーツィン批判を真に受けて(本多によれば、ソルジェニーツィン批判は帝政ロシアを待望する反動的なプロパガンダなのだとか)かれの本を長いこと読まず、後に後悔することとなったので、恨みは忘れないゾ。

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