山形道場 復活第 ?? 段
ぼくのマシンはデュアルブートでどれもウィンドウズとLinuxのどちらも使えるようになっているけれど、正直言ってLinux側でブートするときはあまりない。三日に一度起動すればいいほうかな。一つの理由としては、ウィンドウズ2000を使うようになってから、マシンに再起動をかける回数が大幅に減って、そもそもLinux起動を選ぶ段階に至ることが滅多になくなってきたこと。それと、仕事(本業)でマイクロソフトワードやエクセルのファイルをたくさんやりとりせざるを得ない都合上、Linux側ではあまり本業のほうの仕事ができない、という事情がある。副業(たとえばこの原稿書き)なんかでは、テキストエディタを使ってマイクロソフト製品のお世話にはならないようにしているのだけれど(そして実際、そのほうが便利なんだけれど)、こうして副業の原稿を書いていても、本業がらみのメールが送られてきて、ちょっと添付ファイルを開くのにエクセルが必要だったりする。そのためだけに再起動するのもばからしい。そうなってくると、包含関係を考えると……どうしてもウィンドウズ側で過ごす時間が多くなってしまうのだ。
それとノートパソコンの場合、内蔵のLANやサウンド機能をLinuxのインストーラが認識してくれないことが多かった。サウンドはまあいいんだけれど、LANはつらい。Linuxで起動したときのために、LANカードを別に用意したけれど、それをいちいち探して挿すのも面倒だ。中のハードを調べて設定してやれば内蔵LANも使えるんだろうけれど、そこまで手をかけるのも面倒くさいし……
それだけに、Knoppix Linuxを見たときには驚いた。これはすごい。CD-ROM一枚で起動させると、マシンがいきなりLinuxマシンになってしまう。それも、上述の問題点がほぼクリアされている。ノートパソコンでもありとあらゆるハードを全部自動認識してくれる。ネットワークの設定も自動で、ウェブもメールもすぐ使え、そしてウィンドウズ側のパーティションも勝手にマウントして、OpenOfficeを使ってMSオフィス系のファイルもほぼそのまま開く! 日本語入力も問題なし! これなら、あと一歩でデスクトップでの利用もできちゃうんじゃないか。そしてぼくがもう一つ驚いたのは、これが日本の電子政府とオープンソースソフト活用の一貫だったということ。いつのまにか、こんな具体的なモノまでできあがっていたとは!
日本でも、動くところでは動いているんだね。フランスやドイツは、特に公共系でオープンソースソフトを使おうという動きは強い。ヨーロッパ的な矜持もあってアメリカの製品は使いたくない、というのがあるし。ドイツの連邦政府が、デスクトップ用にオープンソースのメール暗号化ソフト開発を委託、といった話をきくと非常にうらやましく、一方で日本の住基ネットがウィンドウズだという話で、雲泥の差だなあ、とかなり脱力していたんだけれど。まだこれが具体的にどう使われるのかはよく見えないんだけれど、少なくとも何もないわけじゃない、というのは結構力づけられるものではある。もっとも、オープンソース関連の研究予算は、来年度の国の予算で結構削られてしまったみたいで、万々歳というわけでもないようだけれど。
これをきっかけにして、Linux側を久々にかなり大幅にアップデートしてみたのだ。周辺機器も認識されるし、かなりOpenOfficeもこれをきっかけにちょっといじってみたけれど、かなり優秀。よほど変な小技を使っていない限り(つまりはぼくの仕事がらみ程度のものであるなら)、MSオフィス系のファイルも問題なし。うーん、これならこの正月くらいで、メインの環境をLinux側に移すこともできるんじゃないか……
近況:執筆時点のいまは年末。今年もいろいろありましたが、いまにして思えば控訴するんだった。来年はいよいよバロウズ本が出るはずだが……訴えられないといいなあ。
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